AIというアプローチ。

自分は全然知らなかったけど、人材開発・コンサルタント関係では流行っているアプローチみたいですね。この前の管理職者研修の時に、コンサルの人が教えてくれた。

AIというのは、アプリシエイティブ・インクワイアリー(Appreciative Inquiry)の略で、Appreciativeは「真価がわかる」「価値を認める」、Inquiryは「探求」「質問」などの意味。
米国で開発された人材開発や組織活性化のアプローチの一つで、ポジティブな問いや探求によって、個人と組織における強みや真価、成功要因を発見し、認め、それらの価値の可能性を最大限に活かした最も成果が上がる有効なしくみを生み出すためのプロセスのこと。

文章にすると難しい…。

①個人や組織が潜在的に持っている強みを見出し、長所や可能性をもとに、組織の理想像・ビジョンを描く。
②実現したい理想像やビジョンを共有し、可能性を最大限に生かした組織の姿を設計し、その理想像の実現に向けてプランを実行する。

簡単にしたつもりだけど、上手く伝わるかどうか怪しい。

とりあえず研修の時にこれを知って、「すげ~いいな。」と感じた自分は、早速会社でやってみた。

これは現在の会社の課題というよりは例題としてやりました。
とりあえず工賃向上という課題で、「ゆめのコーンをもっと売りたい!」というテーマ。

まずは、うちの強み差別化を考え、120%ハッピーな状態はどういう感じか想像して話し合い、その時の利用者さん、家族、地域、スタッフなどの反応も想像する。
で、実際そうしていくためのプランを3段階に分けて設計する。
これらはスタッフ一人一人に意見を出してもらい、その意見に対してみんながポジティブな反応をする。
たくさんの意見も出て(出してもらった)、とりあえずのプランも作った。

これで決めたことを実践していくんだけれど、今回は例題でとりあえずやってみた段階なので、実践はしないけどね。長くなって最後までできなかったし。
自分もこのファシリ初めてだし。

でも、たくさんの意見も出たし、話し合いも深まるという証でもあったかなと思う。

やってみて感じたのは、みんなが意見を持ってるということ。あたりまえだけど。
またゴールは一緒でも、個々にそのアプローチが違ったり、考え方が違うということ。
例えば、利用者さんの社会復帰に関して、ある人は一人暮らしだったり、就職だったりなど。もしくは結婚して子供を持つことかもしれない。
ゴールは一緒でも行先が違うということ。

どれが間違っているということじゃなく、それらの考えをみんなが共有して、感覚の差を埋めて、ゴールを目指すというアプローチができるということ。
案外、法人として理念は掲げていても、みんなで到達したいところまでは意外に合致できていない場合が多いのではないかと思う。

自分の法人はまだまだ小さい。

だからこそ、トップダウンで進めてきた。
その方が展開が速いからね。
小さいうちはその方がメリットは大きいからね。
でも組織が大きくなると多様な人の思いが含まれてくる。

法人が掲げる「障害者の安定した生活」の到達点は?
多分、自分が考えている行先とみんなは違うところにあるんだろうと思う。

それらの違いは対話によってしか埋まらないし縮まらない。
たくさんの人と共有するとしたら、会議でする方法はかなり友好的な方法の一つ。

自分が考えていること、理念や活動について、もっとスタッフと共有して行先を見据え、共に歩きながらも、それらが自分事として課題解決できるような環境を作っていきたいと思う。

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