平成31年3月8日(金)稲敷市役所にて、廃校を活用した多世代・多属性交流型の地域生活拠点事業「みんなの学校プロジェクト」の包括的な地域福祉事業の連携に関する協定調印式を開催しました。

特定非営利活動法人SMSC(茨城県稲敷市)は、平成29年4月より稲敷市公共施設の再編に伴い旧「あずま南小学校」の利活用について協議してまいりました。
NPO法人SMSCの事業計画が、稲敷市の福祉施策が合致するものであったため、この度包括的な地域福祉事業の連携に関する協定を締結し、「みんなの学校プロジェクト」を推進していきます。
稲敷市とNPO法人SMSCの連携協定について、平成31年3月8日(金)に調印式を行いました。(SMSCプレスリリースより)
みんなの学校プロジェクトの中身
◯総合的な福祉サービスの拠点として
高齢者福祉サービス、障害児・者福祉サービス、児童福祉サービス等を運営します。これまで分断的だった福祉サービスを一挙に集結させることで、地域で今まで接点のなかった人たちが自然とつながり合う場所を生み出します。
【実施事業(予定)】
・障害者福祉事業(障害児・者相談支援、生活介護、就労移行支援、就労継続支援B、就労定着支援、自立生活援助)
・高齢者福祉事業(通所介護、居宅介護支援)
・児童福祉事業(障害児児童発達支援、障害児放課後等デイサービス、障害児保育所等訪問支援、生活困窮者世帯の子どもの学習支援、企業型保育事業)
◯地域交流のハブとして
カフェやマルシェ、体育館や図書館など、地域住民がさまざまなタイミングで訪れるまちの施設を民間主導で運営し、様々な人が出会い関わり合える空間を提供します。
【実施事業(予定)】
・交流、レンタルスペース(体育館、図書室、音楽室、調理室、グランド、アトリエ、教室、会議室)
・コミュニティースペース、カフェ、マルシェ、ソーシャルキッチン
連携協定の調印式は思っていたほど新聞社さんが来ていなくて、記事に載せていただけるかドキドキしていましたが、茨城新聞社さんが記事を載せてくれました。
とりあえず良かった。少しでも稲敷市を盛り上げたいからね。
構想とプロジェクト相談から4年
【廃校プロジェクトのこれまでの振り返り記事】
みんなの学校プロジェクトで「地域福祉」をアップデートする。
今年から始める「みんなの学校」プロジェクトへの想いについて、広報部と話し合ったやりとりです。
新法人を設立しますという決意表明
とうとう社会福祉法人を設立する時がきたなという話。
障害者からみんなの福祉へ
そもそもコミュニティーはごちゃまぜだって話。
廃校で起こす新たなAction
「廃校をどう利用していくか?」について、市にプレゼンしてきたよって話。
ソーシャルインクルージョンを実現するためには廃校活用にこだわりたい。
廃校を活用した地域交流と福祉サービスを融合させたソーシャル・インクルージョンのコミュニティ再生計画についての話…
福祉 2.0
ごちゃまぜのコミュニティづくりが、地域の分断を紡いでいくのではないかという話。
どうなる?廃校プロジェクト。
廃校プロジェクトの行方と新たな展開についての話。
廃校プロジェクト開始
廃校利用についての協議を開始しましたという話。
ニュースだけ見ると、新参者が急に市と連携協定を結ぶ。
「これは何か裏がある。」と思う方もいるかもしれない。
本格的な協議に入ってから1年ですが、ここまで来るのに足かけ4年もかかっている。
その間は、廃校プロジェクトを構想して手直ししながら、ひたすら様々な人に相談して必要性を訴え、やっと動き出したプロジェクトなのだ。
初めの構想はみんなの福祉ではなかった
現在のみんなの学校では、「子どもからお年寄りまで」とみんなの福祉を謳っているが、最初の構想では精神障害者の支援を中心に考えていた。
それは日本にトリエステを作るというもの。精神的な疾患や障害がある方でも安心して過ごせる地域コミュニティを廃校を活用して実現するという村構想だ。
トリエステを実現したいという記事です。
廃校プロジェクトと村構想。
法人の事業所紹介を差し置いて、夢を語ってきたという話。
「子どもからお年寄りまで」みんなの福祉へ
これまでは精神障害者のコミュニティづくりを行って、地域福祉をアップデートしていきたいと活動してきたのに、なぜ「みんなの福祉へ」と方向転換したのか?
それは社会福祉法人佛子園が行なっているシェア金沢〜ごちゃまぜのコミュニュティ作り〜を視察してきたからだ。
ここでは高齢者、障害者、子どもたち、学生さんやそのどれにも属さない多くの人々が、コミュニティの中でごちゃまぜに存在し、住む場所や働く場所、活動する場所が1ヶ所に集められていた。そして、そこが住人同士の交流はもちろん、地域の住民たちも楽しく集える街になっていたのだ。
この空間では他属性との関わりがあたり前で、”みんな違うっていうことをみんなで共有”するということが日常的に行われ、それが日常の生活の一部として普通になっていた。
ここを視察して、福祉という広いカテゴリーの中で地域と混ざり合い、「共生社会を実現していた」というところに嫉妬したのと、これがそもそもの福祉だよねって原点回帰したというのがプロジェクトの構想になっている。
〜ごちゃまぜのコミュニュティ作り〜を視察
コミュニティ再生のカギは福祉にあり!
福祉2.0 は参加する福祉だ!という話。
これまでの歳月が現在のプロジェクトの形成と発進に繋がっている。
みんなの学校プロジェクトは、廃校になった学校を利用して、高齢者・障害者・児童など総合的な福祉サービスと地域の様々な人が交流することができる、多世代・多属性交流型の地域生活拠点事業です。
わたしたちは、有休不動産として未だその多くが活用されていない“廃校“という地域資源と地域課題を改善するための福祉、そこに地域交流を含めまちづくりの要素を加えて、これからの地域の未来を創る地域拠点のフレームワークを提案します。
地域の方と協力しながら、地域課題をみんなと解決して、住みよい地域社会を創りたいと思っています。
ぜひ、あなたも共犯者に!
みんなの学校プロジェクト 特設HP
https://peraichi.com/landing_pages/view/minna-no-gakko






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