てらこむスタッフの卒業式

今日はてらこむスタッフのゆうさんの卒業式を行いました。

てらこむは今から約3年前に稲敷市初の子どもの学習支援事業として始まった事業。

子どもの貧困が社会課題として叫ばれ、茨城県内でもいくつかの学習支援事業が立ち上がる中、稲敷市としても子どもの支援の重要性を考えていました。

そのため、市でも学習支援事業を始めていくことになり、委託先の選定にうちも(SMSC)も手を上げて、委託を受けることができたという流れ。

市への説明でも「うちはできます!」と自信満々に言ってたけどが、うちもこの事業が初めてだからね。どうなることかと不安だった。マジで!

そんな不安な運営体制の中、初期からボランティアメンバーとして参加してくれていたゆうさん。

今でこそ、スタッフも動けるようになり、子どもたちもスタッフの安定にともなって成長してきたけど、これまではスタッフ間での意見の食い違いや事業の意味や運営方法など、いろいろぶつかりがあったし、離れていく人もいた。

それでもボランティアからスタッフへと関わってくれました。
安定とは程遠い運営ながらも信じてついてきてくれたことにとても感謝しています。

以前にも載せた写真だが、この写真がみんなの学校プロジェクトにつながっているんだよね。

障害によって支援が必要な彼が子どもたちに勉強を教えて、子ども達がそんな彼の車椅子を押すことによって彼を支援している。

これは、みんが何かをできて何かができない。

だからこそ、自分ができることをすることで、お互い様の社会を作ることが必要なんだと感じた出来事でした。

この子以外でも勉強を教えてもらったKちゃんが、「私が大人になったら、看護師になってお兄ちゃんの車椅子を押してあげるね!」と言っていた。
この言葉に多様性から生まれる個々の必要性を強く感じたんだよね。

これらの体験が「みんなの学校」につながっている。
いろいろできなくても、できることで支えあえばいいんだって。

ゆうさんが活動に参加してくれたことで、自分自身もいろいろ学び、次のステージへの足がかりも見えてきたと思っています。

いろいろ支えていただきありがとうございました。
そして、これからの初めての就職。大変だと思うけど頑張ってね。

以下、卒業式の様子です。

以上、とても楽しく会を終えることができました。

関係者の皆様、お疲れ様でした。
また、来年もよろしくお願いいたします。

貧困の連鎖は無料塾で解決できるか。

ちょっと前に、Peing-質問箱-にて質問をいただいたので、今回はブログの方でもご紹介します。

てらこむって大体何人くらいの子供が加入?会員?
しているんですか?

根本敏宏@SMSCの質問箱

【回答】
てらこむに登録している子どもの人数は17名です。
週1回のサービスですが、平均して6.76人の子どもが参加しています。
ちなみにサポーターは、有償・無償スタッフ合わせて5〜6人で対応しています。

Peing-質問箱-は、匿名で質問をする&質問を受け取れるサービス。質問箱は5秒で作成完了。URLをTwitterやInstagramに投稿して、いろんな人の質問に回答しよう!

Peing(ペイング) -質問箱- 匿名で質問を受け取ろう

上記のサービスは、匿名で質問ができるっていうのところが質問者へのハードルが低くていいかなと思います。

ちょっと前に話題になってたので、とりあえず自分も始めてみたという流れです。
私の質問箱はこちらです。 → https://peing.net/ja/toshi_ne
ちなみに質問箱をメインでやっているtwitterはこちら。 → @toshi_ne

今回質問箱を投稿したのは、質問箱の紹介ではなく、子どもの学習支援てらこむについて書こうと考えてた時に、ちょうど質問が送られてきたっていう感じなのだ。

なんという絶妙なタイミングなのだ。
Peingよ、そして質問者さんもありがとう!

過去のてらこむ記事①

過去のてらこむ記事②

事業を初めて1年半も経ったので、学習支援を継続して行ってきたことでの変化と課題とかを書いていこうと思う。


子どもの学習支援事業って?

「子どもの貧困対策」のための学習支援事業です。

うちでは個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行っています。
特に子どもたちの居場所としての機能が強いです。学校以外のコミュニティとしてのね。

ちなみに茨城県内では17団体が行っている。
SMSCはその中の一つで、稲敷市の委託を受けて行っています。
厚労省の資料 → こちら。


これまでの活動実績として

H29.4〜3月までの平均児童数 3.97人(登録児童14名)
H30.4〜7月までの平均児童数 6.76人(登録児童16名)
*昨年に比べ、安定して通える子が増えている。

(市の対象児童者数)
平成29年度 18世帯 29名
特に支援が必要とみられる児童数

(不登校者の推移)
平成29年度
14名の登録児童のうち7名が不登校。そのうち4名が登校できるようになる。
平成30年度
1名は登校できるようになり、1名は教育委員会の運営する適応指導教室に通えるようになった。


子どもの貧困から見える様々な社会問題

子どもの貧困は、経済的理由で進学を諦めなくてはいけない面や塾に行けないことによる学力の低下など、「貧困の連鎖」としてクローズアップされてきたことで増えてきた。

【茨城新聞】学習支援 無料塾「もっと必要」

茨城新聞  *この記事は現在リンク切れです。

ちょっと古い記事だけど。
貧困の連鎖を無くしていくためには無料の学習塾で学力アップが必要だって。

これまで活動してきて、勉強もそうだけど「それだけじゃないよ」っていうことがかなり見えてきたと思う。

子どもが高校に受かりました。
でもお金がなくて継続して行かせることができません。
だからアルバイトをさせます。

(当事者の母の声)

そもそも受けたところが公立じゃなく私立だったからね。
そうなるだろうと思ってた。


この問題はどこか?

生活保護では、私立での学費面やその他費用までカバーできない。
だからお金が足らなくなるのは分かっていて、それを何度も親に説明してきた。
でも想いは伝わらず、私立に入って結果いけなくなるという最悪の結果。

無料塾で勉強しても、金銭管理という別の課題で高校という次のステップへ行けないんだよね。

こういう問題は数知れずで、学力だけじゃなく、お金の使い方や様々な生活スキルも学べていない。勉強以外の部分での教育もほとんどされていないケースが多いんだよね。

こういうことってこの親だけが悪いわけではなく、その親も貧困の連鎖を受け継ぎ、また次代に受け継ごうとしている状態が今ってことだから、親を責めても仕方ないことなんだ。
この問題も貧困の連鎖。


子どもの貧困にもレイヤーがある

子どもの貧困にもかなりのレイヤーがある。

子どもを塾に行かせたいけど、お金がなくて行かせられないんだよね。
という問題は多いと思うが、貧困層からするとかなり上のレイヤーに入る。
これは無料塾で解決できる場合は多いと思う。

問題その下のレイヤー。
親のネグレクト、虐待。無職。お金の使い方。お酒や薬物などなど。
いじめや引きこもり。軽度の障害だってこともある。

この部分は勉強以前の問題だし、各レイヤーに合わせた対応や支援が必要になる。

だから塾とか学習などのサポートだけでは足りなくて、本人と家族、そこに関わる人々の支援と環境調整などのソーシャルワークが絶対的に必要なんだよね。


てらこむの体制と今後の活動

てらこむのサポートスタッフは現在5〜6名と少ない。
ただ、中心は社会福祉士と精神保健福祉士が行なっている。
そのため学習より居場所機能やソーシャルワークが中心だ。
もちろん勉強の支援も必要なので、その辺は先生のOBやeラーニングを利用している。

1年活動してきた実績から、役所の生活福祉課を中心に障害福祉課、子ども家庭科、社会福祉協議会、教育委員会、そして学校と連携できるような体制になってきている。

この部分をさらに強化して、支援に合わせた他職種連携のチームとなって、子ども本人を中心とした関係者を含めて支援できるようにしていきたいと思う。

子どもの支援には、学習以外のソーシャルワーク支援も必要だからね。

以上、まだまだ書きたいことあるけど、長くなったので終了しますね。

子どもの学習支援事業てらこむについては → こちら

講演会で話したてらこむ事例報告

これは前回の5周年記念講演会で話した事例報告の内容です。


事例報告内容について

①なぜ学習支援事業を始めたのか?
②貧困の現状について
③てらこむの目的と内容について
④事例について
⑤効果と課題について
⑥今後の展開について


①なぜ学習支援事業を始めたのか?

SMSCは、これまで障害福祉サービス事業を通じて様々な精神障害のある方々の支援を行ってきた。
その中で強く感じたこととして、彼らの背景には様々な社会問題があるということ。
それぞれがひきこもりやいじめ、虐待や暴力、雇用やハラスメント、高齢化や自殺など様々な問題を抱えていた。
それらの様々な問題を抱えながらも、さらにその奥には多くの方が共通して持っている問題として貧困があった。
彼らとの関りを通して、貧困が故に他の社会問題も付随して起きているというケースが多いと感じた。

現場での彼らとの関りを通して感じた貧困という問題。

貧困問題を少しでも解決できればその他の様々な社会問題も改善していけるのではないか?
精神障害者が減らせるのではないか?
社会復帰をできる人が増えるのではないか?

という問題意識が生まれてきたことがてらこむを始めたきっかけだ。


②貧困の現状について

実際、貧困問題ってういう状況なのか?

子どもの貧困に関する日本財団の調査研究について
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty

日本財団の子どもの貧困対策より

日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。
子どもの貧困率は1980年代から一貫して上昇傾向にあり、今日では実に6人に1人の子どもが貧困状態にあるとされている。

厚生労働省の国民生活基礎調査を基に作成した子どもの相対的貧困率の推移グラフ。1985年に10.9%であった子どもの貧困率は、2012年には16.3%と、過去最高に達しました。

子どもの貧困率とは、相対的貧困の状態にある18歳未満の子どもの割合を指す。国民を可処分所得の順に並べ、その真ん中の人の半分以下しか所得がない状態を相対的貧困と呼び、親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかないことになる。
こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、将来も貧困から抜け出せない傾向があることが明らかになりつつある。

こどもの貧困に関する日本財団の調査研究
~日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計」レポート~

日本財団は、子どもの貧困の放置による経済的影響に関する日本初の推計を行いました。
この調査では、子ども時代の経済格差が教育格差を生み、将来の所得格差につながるという想定のもと、現状を放置した場合と、子どもの教育格差を改善する対策を行った場合の2つのシナリオを比較したものです。
わが国では、最終学歴や正規・非正規といった就業形態による所得の格差が存在するため、教育格差が生涯所得に大きく影響します。

子どもの貧困がもたらす社会的損失(15歳(2013年時点)の1学年のみ)

改善シナリオでは、現状を放置した場合に比べ、大卒者の増加や就業形態の改善によって生涯所得が増加するほか、所得増に伴い個人による税・社会保障費用の支払いが増えることで、国の財政負担がその分軽減されることになります。
この差分を社会的損失として算出すると、子どもの貧困を放置した場合、わずか1学年あたりでも経済損失は約2.9兆円に達し、政府の財政負担は1.1兆円増加するという推計結果が得られました。
この結果から、子どもの貧困が、日本経済や国民一人ひとりに甚大な影響を及ぼす問題であることが明らかになるとともに、対策を講じた場合には極めて大きなリターンを期待できることが示唆されました。


③てらこむの目的と内容について

【目的】
(1)
個々の学習意欲や能力に合わせて、宿題や受験対策等の個別指導の学習支援を行うことで、貧困の状態にある教育格差を改善する。
(2)
居場所作りやコミュニケーション、日常生活技術訓練を行うことで、貧困が故に獲得できなかった日常生活技術のスキルや社会生活技能のスキルを改善する。
(3)
相談支援を中心とした生活環境の改善などの支援(社会福祉援助技術)を行うことで、貧困状態にある生活基盤の改善する。

【内容】生活困窮者世帯の子どもの学習支援事業を行うこと。
(日時) 毎週土曜日 13:00~17:00
(場所) 市内の公共施設
(対象者)稲敷市内の生活保護世帯または準用保護世帯の子ども
(学習支援)
学習ボランティアスタッフを中心に、個々の授業の復習や宿題などの指導を中心に子どもたちの勉強をサポートします。
(レクリエーション)
レクリエーションを通して人との交流やコミュニケーション、挨拶やマナーなどの体験を通した学びを支援します。
(アウトリーチ)
家庭訪問を行い、本人の学習支援活動への参加や継続のための支援、またご家族の悩みや生活技能・環境調整等のソーシャルワークを行います。
(食事提供)
フードバンクと連携して、軽食やおやつなどの食事提供支援を行います。

【利用までの流れ】
・稲敷市の生活福祉課に相談する。
 もしくは特定非営利活動法人SMSC事務局に相談する。
・市の担当者が訪問相談。
・市で調査して対象者かどうかの判定を行う。
・市へ利用申し込みを行う。
・SMSCのスタッフの訪問相談と利用申し込みを行う。
・利用開始

【学習支援実施状況】
(運営状況】責任者1名 7月より支援員1名 ボランティア 12名登録
(4月)子ども参加人数 平均5,6人 ボランティアスタッフ 平均6,3人
(5月)子ども参加人数 平均6,2人 ボランティアスタッフ 平均6,2人
(6月)子ども参加人数 平均4人 ボランティアスタッフ 平均5,5人


④事例について

*ちなみにこの事例は少しづつフィクションです。個人情報もあるので。
 似たようなケースがあるということです。

【Aくんの事例】
A君の親は未婚の母。本人の父親は認知はしているが、親子関係はなく居場所も分からない。また母親は現在、父親とは別の男性と他県にて暮らしている。そのため本人は、母親の母親(本人の祖母)の扶養として一緒に生活している。扶養している祖母は、生活保護世帯で他にも子どもがいる。
生活保護ワーカーの紹介でAくんと会う。
小学校低学年でとても内気で人見知り。保育園あたりから登校拒否しており、現在も登校拒否中。日中は祖母が仕事しているので、本人は家で一人で生活している。
母親の養育能力がなかったのであまり入浴していない。トイレトレーニングもしてないため小学低学年になってもおむつで生活していた。
何度か自宅訪問して、てらこむの利用となる。
本人は内気であったが、母親の兄弟(本人から見るとおじ中学生)と通学し、レクリエーションを通して他の利用者と仲良くなる。オムツも取れるようになる。
その後もてらこむに参加。現在は、給食時間には学校に行って給食を食べ、図書館などを利用するという生活までできるようになった。

【Bくんの事例】
Bくんは母子家庭で、3人兄弟の長男。東京に住んでいたが、父親がDVのため離婚し、こちらで生活を始める。生活保護世帯であり母親が虐待ケースとして市も注意して支援している状態。
生活保護ワーカーの紹介でBくんと会う。この家庭からは数人の子どもがてらこむに通っている。
Bくんは中学校高学年。不登校でひきこもり状態であったが、定期的に通うことで、修学旅行前から学校に通うことができるようになった。
その後も学校には通学しており、現在は高校受験に向けて、てらこむにて週1回3時間くらい勉強をしている。
目標が見えたことで、勉強に対する姿勢、やる気が上がり毎回集中して勉強している。
虐待ケースについては、現在も注意して経過観察中である。

*ここで勘違いしないでほしい。
これを見て一方的に親が悪いと思ってしまうかも知れないが、その親自身も貧困の連鎖の渦中にいる被害者であるということ。そのため、どこで止めるかというのが重要だ。貧困問題に目が行き始めている今だからこそ、連鎖を断ち切っていくチャンスでもある。


⑤効果と課題について

【効果】
・セーフティーネットの役割がある。
・民生委員や児童委員との連携ができるようになってきた。
・不登校者、不登校気味の利用者さんが多かったが学校に通えるようになってきている。
・学習に対する意欲が上がってきている。
・訪問相談を行うことで家庭状況の把握や通学率の向上、継続した支援ができるようになった。
・行政サイドだけでなく、民間のてらこむのスタッフが関わることで、より深い情報が得られるようになり、その内容に合わせて連携した対応が取れるようになった。
・生活困窮者支援調整会議が始まった。
生活福祉課、子ども家庭科、社会福祉協議会の家計相談の職員、てらこむスタッフ
・ご飯が食べられる。
・友達が増える。
・先生以外の大人に相談ができる。

【課題】
・ボランティアが集まらない。
・ボランティアスタッフの得意分野、指導レベルの差がある。
・土曜日の運営なので、学校へ行けて遊びに行けるようになり通学率が下がってきた。
・平日にやる必要もある。
・交通機関がなく、通えない。
・やる気のある子、やる気のない子の2極化が進んでいる。そのためやる気のある子に対してのより専門性の高い学習支援と、やる気のない子に対しての学習に意識を向けられる支援の個別対応の支援がより必要になる。


⑥今後の展開について

【今後の検討・展開】
・子どもたちの勉強に対する意欲が違うので、勉強集中型クラスと、レクリエーション特化型クラスに分けて運営していく。
・ボランティアスタッフの指導力に差があるのでICT教育を導入する。
・市内は広いので、市内の数カ所で平日毎週1回で開催していく。
・ご飯があまり食べれない子もいるので、子ども食堂も開催していく。

てらこむの生徒さんが、隠れてこそこそと作っていた。

「これをみんなに配れ。」と。
名刺だね、多分。この子にはそんな風に見えているんだな。

恥ずかしいけど配ったよ。たくさん作ってくれてありがと。

以上。


てらこむギャラリー

5周年記念イベントを終えて

無事に5周年記念イベントを終えました。
バタバタして、今までお礼できずにすいません。

来ていただいた皆様、サポートしてくれた皆様、そして作ってくれたスタッフ、本当にありがとうございました。

皆さまのおかげで無事に終えることができました。
ありがとうございます。

法人設立日は、2012年4月。障害福祉サービス事業の指定日が2012年の7月。
なので事業開始して、ちょうど5年を迎えてイベントができたのは良かった。
法人としても自分としても、スタッフにとっても大きな区切りになりました。

「そういえば、そろそろ5周年か~。なんかイベントしたいね!」

という自分のワガママから始まった企画。

そもそも前からやりたいとは考えてはいたけど、ノリで考えて動いてしまうから、実際にやってしまったよ。自分でも驚きだ。
スタッフにとってはそれ以上と思うけどね。

多動なので、いつもこんな感じで始めてしまいます。

準備期間が3カ月くらい。
イベントは前に1回やっただけだし、そもそもイベント慣れしていない。
そんな中、スタッフは支援という通常業務に追われながらも、必死に準備を頑張ってくれました。
いつも多動な自分のわがままにつき合わせちゃってすまんね。
それでも付いてきてくれて、ここまで仕上げてくれてありがとう。

今回のイベント。
特に講演会はもっと人を呼びたかった。でも思っているほどではなかった。
人を呼ぶのは難しいね。福祉の人たちも研修慣れしているから。
もっと手の込んだ仕掛けが必要なんだろうな。
それに、必要なニーズにどれだけ届けられたろうか?
このマッチングも上手くいっていなかったように思う。

それ以外にも準備期間が短かったことや、スタッフの力量等もあるとは思うけど、大部分は自分の責任だろう。

まだまだ影響力がないってこと。ここは大きく改善していかないといけない。
もっと頑張んないとな。

スタッフのためにも、もうちょっと結果出したかったなと反省してます。

でも、今回のイベントで良かったのはスタッフの成長。
自分はほとんど関わっていなかったからね。
登壇者と演者の方々との連絡くらいだ。
忙しい中、ここまで仕上げてくれたことが嬉しくてしょうがない。

任せられた方は、自分で考えて行動して、失敗してまた次の行動を考える。

「自分で考えて行動する」という最もシンプルなことが人を大きく成長させる。

しっかりシンプルに行動してくれたね。
本当に忙しい中、頑張ってくれた。
みんな本当にありがとう。
これからもよろしくです。(多動は変われませんが…。)

そして最後ですが、忙しいのに駆けつけて頂いた藤田孝典様、武楽座の皆様、そしてGOMESS様にも感謝しています。

ありがとうございました。

これからもSMSC一同よろしくです!


講演・イベント写真ギャラリー

茨城新聞に載せて頂きました。
NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田さんと。
5周年記念パーティーにて。

5周年記念を迎えて

今年の4月で無事に5周年を迎えました。
これもひとえに皆様のサポートのおかげだと思っております。

ここ2年で運営の方がだいぶ楽になりました。
自分の出張が多くても現場は問題なく回してくれるし、ギリギリの資金面を脱出できたのも精神的な安定につながっているかなと思う。

でもせっかくだから振り返ってみるけど設立から3年は本当に大変だった。
借金に借金を重ねて、短期間で法人を大きくしてきた。
だからメンタル的にはキツかった。

なんで借金を重ねてまで急いで大きしてきたのか?

これは、平成18年4月に施行された障害者自立支援法にひとつ関係がある。

その当時は精神障害者社会復帰施設で働いていて法律の切り替えの時期をここで体験した。これまで運用されていた精神保健福祉法と、施行された障害者自立支援法では制度の中身が大きく変わる。特に、3障害の1元化や公費負担から自己負担。社会福祉法人のみならずNPO法人等も参入可能となるなど。
大きく変わった。

障害者自立支援法について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou01/

だから施設内はとてもバタバタしてた。
とくに上の人たちが…。
「どうすれば、どうすればっ。」って感じで。

自分はこの法律を見て、介護保険法と同じだなと感じていた。
ここに勤める前は高齢者のデイサービスで働いていたからね。
同じようになって行くんだろうと感じた。
法律の変更がそのひとつ。

でもこの時は独立しようとはぜんぜん考えてなかったけどね。

その時くらいに、上の人と運営方針とかいろいろ折り合いが悪くなったきた。
いろいろピリピリしてたからね。
上司も疲れてて、自分も疲れてしまったっていうのもある。
それで5年勤めた法人を去ることになった。

でも、辞めた後に良い出会いがあった。
とある院長先生と出会い、福祉サービス事業所の立ち上げに携わらせてもらうことができた。
制度改正で民間も参入できるようになっていたこともあり、株式会社で通所の福祉サービス事業所を立ち上げた。その後はグループホームも。
やる前は知識がほとんどなかったんだけどね。
自分で必死に勉強して、なんとかついていってこなしていた感じかな。
ここで教えていただいた精神関係の知識、そして立ち上げさせていただいた経験が今も生きているんだと思う。
そこで3年働いてから独立することになる。
(辞めてから、感謝の言葉を言ってないけど、自信がついたら言いにいきます。)

院長先生とはいろいろケンカしてたんだけどね。辞めたのはそれが理由じゃない。
未熟な自分が就いていけないと感じたこと(これが大きい)、家族を養うためとか、地元に貢献するためとか、辞めた理由はいろいろ重なっている。
それらに悩んでいる時に、地元で福祉サービス事業を立ち上げようと考え始めたわけだ。

でも、金もないし。実績もたいしてないし、バックもいない。

なので、必死で考えた。

自立支援法で感じた障害者福祉は、高齢者福祉を追っている。
だから同じことが起きるということ。

そして自立支援法の制度改正があったことで障害者福祉サービスは民間も参入できるようになった。もちろん、これは高齢者福祉の方が先だけどね。
サービスに民間が参入できるようになると、高齢者の福祉サービスは爆発的に増えた。だから障害者福祉サービスも同じように増えていくだろうと。

今後、障害者福祉サービスは爆発的に増える。そう爆発的に増える。
それを考えて5ヵ年戦略を立てた。

今後生き残っていくためには、地域での地盤を早くに作ること、他の法人に負けないサービスと資金を作ること。

それがぜったいに必要だと。

そんな風に考えていたのが急いできた理由なんだよね。

で今になって、予想は的中している。
爆発的に増えているからね。準備を早くしといて良かったよ。
まあ安泰ってわけじゃないけどね。

5ヵ年戦略では、他の県に進出する計画だったんだけどね。
そこまでは上手くいってない。まあそれはしょうない。

今は別の戦略で動いているから。

でも急いで作ってきたのは、個人的な予想に対応するためでした。

以上。

てゆうか、書こうと思っていた内容と話がそれてしまった。
次回は、「設立から3年は本当に大変だった。」件について書いていきます。

ここからはお知らせです!
皆さま大変お世話になりました。
感謝の意を込めて5周年記念イベントを開催します。

〇貧困問題について考える無料講演会
~「普通」の暮らしがしたい~ 先の見えない「貧困世代」のリアル
茨城大学水戸キャンパス 講堂 12:00~15:00 定員300名 参加費 無料
〇5周年記念パーティー
水戸京成ホテル 16:30~19:00 定員50名 参加費 8,000円
party開始 17:00  party終了 19:00
partyにはスペシャルゲスト2名と、お料理・お酒を準備してお待ちしております。
是非、参加してくださいね!

申込は下記のコクチーズより。もしくはお電話ください。TEL 029-893-3456
http://www.kokuchpro.com/event/smsc5/ 

子どもの学習支援を始めてみて思うこと

最近は個人的なことばっかりでした。
なので今回は少し真面目に。

子どもの学習支援てらこむを4月から開始して3カ月目になりました。
初めはどうなることかと不安ばかりでしたが、皆さんの協力もあり何とか運営できています。

子どもは現在の登録者数で11名。平均して4~6名の子どもたちが来てくれています。

ボランティアさんは、4~7名くらいの参加。
基本的には1対1の指導をしているので、ギリギリなんですけどね。
助けに来てくれているだけでありがたい。感謝以外の言葉はないです。

でも、11名の子どもが来たらピンチの状態に陥ります。

私も協力できますって方は明日にでも来て欲しい。
お願いします!


そもそもてらこむって何?

「子どもの貧困対策」のための学習支援事業で、個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行います。

詳しくは過去記事をみてください。

何でやってるの?

子どもの貧困問題は大きくなり貧困の連鎖も問題になっている。

それと貧困者・生活困窮者の支援を行うことで、貧困からくる環境要因を減らし、これからなってしまうかもしれない精神疾患を予防することができるかもしれない。

詳しくは過去記事をみてください。

貧困状態には、あらゆる複合的な問題が存在する。
ひきこもりやいじめ、虐待やネグレクト、暴力や自殺問題。
一筋縄ではいかない問題を抱えながらも生活しているんだろうと想定はしていた。


やってみてどうだったか?

それらの問題はやはりそうだった。

あらゆる問題をそれぞれが抱えていた。

そのため学校に行けていない子も多かった。

でもこれも想像通り。

だから、学習支援と言っても誰もが安心してこれるような居場所作りを目指してきた。
来れないと何もできんからね。

ひきこもりに対してのサポートはほとんどないし、財政もないからやるところも少ない。
セーフティーネットとしての役割を中心に考えなくてはいけないと。

そういう状態だからね。勉強どころではないんだって思ってた。
信頼関係を築くだけでも半年はかかるだろうとね。

でも1ヶ月を過ぎたころから、少しづつ勉強する習慣が出来てきたんだよね。
ちなみにてらこむは週1ね。これがその様子です。

凄くないかい。

学校に行けていない子たちが、少しづつ勉強をしてくれるようになったんだ。
嬉しいよね。これ以上の喜びはないよ。

これで感じるのは、学校に行きたくないのは勉強をしたくないってことじゃない。
学校っていう環境に適応できないだけなんだって。

学校はあきらかにマンパワーが足りないですからね。
サポートが必要な子はマンツーマンじゃないと支援できないんです。

みんなのサポートがあってか、今では3時間のうち2時間くらいは勉強できています。


勉強以外の時間は何しているか。

みんなで公園で遊んだりしている。

これが1番楽しい。

安心して過ごせる居場所があり、安心して話せる大人がいる。

そういう場所であることが、みんなが来てくれる要因になっているんだと思う。

ボランティア以外にも、市の職員や民生委員・児童委員の方、教育委員会の方など見学とかお手伝いに来てくれています。

ありがたいことです。

とても関心と評価を頂いているので、これからも継続して運営して結果を出していきたい。

【今年の目標として】
・毎回来てもらえるようにすること。
・1人1人と信頼関係を築くこと。
・勉強に対する意欲をもってもらうこと。
・個々の環境改善をしていくこと。

学習支援によって、学力が上がり、進学率が上がる。
これは一番の成果だけど、まだまだその段階ではないと思う。

その段階へ向けた準備を今年度は行っていきたい。

以上。

これ以上の詳しいことについては講演会にて話します。

どうしてもダメなら逃げちゃおう!

先日、学習支援のアウトリーチ(訪問相談)に行ってきた。

そこの子どもは不登校で、学校の先生が迎えに来ても、泣きながら「行きたくない。」と訴えていて、ずっと学校を休んでいるそうだ。

学校での人間関係だったり、環境に適することが難しいんだろうな。


自分に向かない学校には行くべきだろうか?

これは個人的な意見ね。

自分はいかなくてもいいと思う。
学校が必要ないってことじゃない。
勉強しなくていいってわけでも、社会的な教育も必要ないと思っているわけじゃない。

でも無理やり連れて行っても本人のためにならないし、もしいじめなどの人間関係に悩んでいるとしたら、本人にとっては拷問に近いくらいの苦い経験にもなりえるからね

それでも行かせるほどの意味はあるのか?
については、よく考えていく必要があると思う。


教育は学校でするもの

日本には、「教育を受ける権利」があり「教育を受けさせる義務」がある。
この規定に基づく教育を「義務教育」と呼ぶらしい。

そのため、保護者は、学齢期の人を小中学校などに通学するように取り計らう義務がある。これを就学義務(就学させる義務)という。これは、ウィキペディアに書いてある。

義務教育には賛否両論あると思うけど、一定期間社会として教育させる期間は必要だとは思っている。

教育というのは、親によって個人差があるし、教育のあり方も各家庭によって違ってくるだろう。特に収入格差によって、塾に行けなかったり、家庭でそれなりの教育ができない家庭にとっては、低額で一律に学ばせてもらえる環境は必要だと感じる。

義務教育がなかったら、教育に参加する機会も得られない子どもたちをたくさん見てきているからね。


就学させなくてはならない。

でも、「就学させなくてはならない。」という義務感が、「学校には行かなくちゃいけない」と行動を促すのではないだろうか?

泣いて嫌がっている子どもでも、なんとか学校に行かせようとする。
まるで強制的につれて行くことがあたり前のように。

だけど「~しなくちゃいけない」というのは、とても生きづらいことなんじゃないかな。

行かなくてはいけない学校。でも行きたくても行けない。
「それは自分が悪いからなんだ。」と自己否定になって苦しんでしまう人も多いと思うんだ。


「〜しなくちゃいけない」生きづらさ。

学校以外のことでも、みんなと同じように普通に生きることを求められる。
でもそのためには、あらゆる「しなくちゃいけない」ことが待っている。

小中高卒業したら、良い大学に行って、良い企業に行きなさい。
就職したら、結婚しなさい。結婚したら、子どもを作りなさい。
出世してお金ためて、老後貯金をしなさい。
親の介護をしなさい。

これらのような大きい項目は、みんな言われることだろうと思う。

その他にも、うちは~だから~の学校に行きなさい。~なりなさい。
結婚式は親戚が多いからこのくらいの規模でね。
料理はこうで、あの人は呼んでね。
長男だから実家をついで、次男だから出なさい。
長女だから、お婿さんね。
もちろん、親戚付き合いもお願いね。

何か頂いたらお返しを。
でもお返し続けてたらエンドレスじゃん…。

こうして、生きていく中で無数に続く task も endless 。

いろいろ人ぞれぞれだと思うけど、「~しなくちゃいけない」というあらゆる思い込みと行動が、生きにくい社会を作る要因になっているのではないかと感じている。

世の中はいろんな人がいるから、どうしてもできなくて苦しむ人も多いと思うんだよね。


どうしてもダメなら逃げちゃおう!

「~しなくちゃいけない。」という無数のことから離れてみる。
そして、「逃げてもいいんだよ。」と自分に伝えてみる。

すると、フッと胸が軽くなる。
そう考えることも大事だと思う。

人生いくら頑張っても変えられないこともある。

そういう時は逃げるしかない。


学校以外でも勉強できる。

学校に行けない。

でも、スタディサプリなどのオンライン学習のようなICT学習ができるようになってきた。もっとこういうサービスは増えるだろうし、これからも学習の方法が大きく変わっていく。

それと自分でいられる居場所としての様々な社会的コミュニティーがあれば、学校へ行かなくちゃいけないという状態を減らし、縛りや焦りも少なくなっていくと思う。

うちが行っている学習支援事業のてらこむでは、学校へ行けない子どもの学習の場として、また行き場のない子どもたちの逃げ場所として、居場所を作っていきたいという想いで事業を運営しています。

学校へ行けない、勉強がしたくてもできない、居場所がないと感じている人たちのための学校とは別の居場所、コミュニティーとして。

そういう場所がどんどん出きれば、既存のレールに乗れない多様な人々が、選択できる教育が生まれてくると思うんだ。

*学校教育に対して批判しているわけではないです。


これからの大人の役割として

子どもたちに勉強や教育を受けさせることは必要だ。

でも既存のレールににのれない子どもたちもたくさんいる。

学校へ行きたくても行けない子どもに「逃げていいんだよ。」と伝えること。

学校から逃げた先の居場所を作ってあげること。

それがこれから子どもに対してできる大人の役割だと思ってる。

新サービスのてらこむを4月8日にローンチ。

「ローンチ」

ローンチは、新しいサービスや商品の提供を開始することです。

何となくかっこいいからね。
一度は使ってみたかったんだよね。なのであえて使ってみました。

まあ、それは置いといてサービス紹介です。

SMSCの新サービスとして、子どもの学習支援事業を4月8日より開始します。

その名は、てらこむ。


てらこむについて

なぜてらこむにしたかというと、寺子屋×コミュニティーの略で、子どもたちが勉強を行う寺子屋の機能と、みんなが集って話したり遊んだりする空間にしていきたいとの想いを込めてつけました。

この事業は、稲敷市の委託受けて生活困窮者自立支援法に定められた「子どもの貧困対策」のための学習支援事業になります。

個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行います。


そもそもこの事業をなぜやるのか?

SMSCは、これまで精神的な病や障害、心の悩みなどに苦しむ方々のサポートを行うことで、病気や障害があっても安心して過ごせる地域社会を実現することを目的に活動してきました。

その活動を通して、彼らの背景には様々な社会問題があることを知りました。 

ひきこもりやいじめ、虐待や暴力、様々なハラスメント、高齢化や自殺問題など様々な問題を抱えています。 

そして、1人1人がそれらの様々な問題を抱えながら、さらに奥には多くの方が共通してもっていたのが貧困でした。

実際に当事者の方々やご家族の方々と相談していると、貧困の度合いに衝撃を受けたことが何度もあります。 

電気や水道のライフラインが止まってしまう状況はもちろんのこと、学校の外の水飲み場で洗い物したり、お風呂に入れなかったり、消耗品の制約や食費の節約、家族の年金の使い込み、虐待やいじめ、女性だったら水商売で働く選択をしなくてはいけないこともあると聞きました。

普通に暮らしてきた人には別世界のような話ですが、彼らにとってそれはあたり前の世界でした。

子どもの頃からこのような生活状態が続けば、メンタル不全になってしまったり、学力の低下や将来の貧困につながります。

この問題をどうにかできないかと考えたのがきっかけです。

※ちなみに過去記事にも書いてます。こちらも見てください。

なんだかんだで、ここまで来るのに1年かかっている。


では子どもの貧困にはどのような問題があるのか?

①現状 

日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。子どもの貧困率は、1980年代から一貫して上昇傾向にあり、今日では実に6人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。 

②子どもの貧困がもたらす社会的損失 

子ども時代の経済格差が教育格差を生み、将来の所得格差につながります。その社会的損失は、子どもの貧困を放置した場合、わずか1学年あたりでも経済損失は約2.9兆円に達し、政府の財政負担は1.1兆円増加するという推計結果となった。(日本財団より) 

③貧困の連鎖の問題 

生活が困窮していれば教育にかけるお金も少なくなる。ゆくゆくは非正規で働く人が増える。教育格差が所得格差につながり、その状況を放置すれば、貧困が子どもへと移り、貧困の連鎖が生まれる。


どうやって改善していくのか?

これらの問題は、早い段階での支援をすることで効果が出ると考えています。 

子どもの学習支援事業てらこむは、下記日程、内容で行います。

【日時】 毎週土曜日 13:00~17:00

【場所】 市内の公共施設

①学習支援

学習ボランティアスタッフを中心に、個々の授業の復習や宿題などの指導を中心に子どもたちの勉強をサポートします。

②レクリエーション

レクリエーションボランティアスタッフを中心に、レクリエーションを通して人との交流やコミュニケーション、挨拶やマナーなどの体験を通した学びを支援します。

③アウトリーチ

家庭訪問を行い、本人の学習支援活動への参加や継続のための支援、またご家族の悩みや生活技能・環境調整等のソーシャルワークを行います。

小学校からの学習支援を通して、一人一人の抱える様々な問題を家族を含めて改善して、メンタル不全の改善や学力の向上、貧困の連鎖を減らしていきたいと思います。

子どもの貧困について考えること。

これからの日本を担う子どもたちの6人に1人が貧困に喘いでいるという。

元来、子どもの可能性は無限大のはずだが、貧しく教育への関心が低い家庭で育つと、学力も自己肯定感も低いままになる。
そうして「連鎖」する貧困が今、日本の未来に暗い影を落とす。http://www.dailyshincho.jp/article/2015/04060800/ (デイリー新潮より)

子供の貧困についてのニュースが盛んに流れるようになってきた。
少子高齢化、保育所問題、そして貧困問題。
子どもを取り巻く環境は、大きく変わってきているようだ。

これらの問題は、その当事者でなければなかなか見えにくいものと思う。

「うちの学校にはいないよ。」
「うちの地域には、いないんじゃないかな~。」
「自分の周りにはいないかな~。」

人はいろんな人と関わりをもっているようで、案外似た人、同じ境遇やステージにいる人とつるんでる。だからこそ、立場の違う人は見えにくいのではないだろうか。

先日、貧困状態にある子供の学習支援を行うNPOを視察してきた。

場所は県南。
詳しく教えてしまうと、そこに通う子が貧困とばれて、いじめにつながることもあるかもしれないので伏せます。その団体も公にどこで活動しているかを公表していないので。

通っている子は小学校から中学校。
幅広い子たちが学習支援に来ていました。
障害のある方もいたように思います。(職業柄よくわかる。)
教えるのはボランティアの方々で、元先生とかもいました。

学習に難があるためか、生徒一人に先生一人が付き、家庭教師のようにしっかりサポートしていた。生徒によっては、教えにくそうだな~って子も何人もいたけど、根気強く教えている姿がすごいな~って感じた。

支援者の話を聞くと、年の割に時計が分からなかったり、字も読めない子もいるらしい。
普通に考えると信じられない現状だ。
それにあまり食べていないんで、食事を提供することもあるそうだ。

そのような状況というのは、関わってみなくては分からない。
自分も障害のある方々と関わって、その貧困状態に絶句したことが何度もある。

そのような状況に置かれている子たちは、将来、夢や希望を持ち得るだろうか?

みんなが学ぶべき学校は公平性を求める。
貧困がどうこうより、みんなに同じ教育を提供する。

それはあたりまえのこと。

それに対して、代表の方が言った言葉が印象的だった。

「生まれた環境自体が不公平。学校の提供する公平な学習だけでなく、不公平な無料の学習支援を行うことで、平均に近づけ公平を目指すことができる。」

深い言葉だ。

豊かに見える日本も、生まれた瞬間に先が決まっている。
とても不公平な社会だ。
だからこそ、貧困者への無料の学習支援は必要だと思う。

自分は塾も家庭教師もいたし裕福な家庭で育った。
裕福に感じたのは、今思えばだけどね。
その環境は、たまたま生まれ落ちた場所が良かっただけで、今の立場もその影響があるんだろうと思う。

自分は、誰もがチャンスのある社会にしていきたい。

だからこそ、来年には子どもの学習支援事業を市内で始めていきたいと思う。

バリアのない希望の持てる社会に実現を目指して
富と希望の再分配をしていきたい。

SMSCが生活困窮者支援を始めるワケ。

稲敷市役所新利根庁舎にて、社会福祉課の課長、また職員の方々と生活困窮者支援について話し合いをしてきました。

私としては、もともと興味があった生活困窮者支援。

社会福祉課の方でも何とか支援を展開していきたいとのことで、稲敷市の竹神議員の紹介があって、話し合いの機会をもつことができました。

市として行ってほしい支援、うちとしてやっていきたい支援、双方の意見を交換しつつ、来年あたりに事業化できるよう協力して行っていくこと、また実際に行っている団体への視察や、今後の流れを確認して終了しました。

展開が早くてビックリです。
当法人が市の意向や期待に応えるためにも、しっかり計画して事業を作っていかないとな。頑張ります!


そもそも精神障害者支援を行っている団体がなぜ生活困窮者支援を行うのか?


まず、障害のある方または身近にそういう方がいる家庭の貧困率はとても高い。

実際に当事者の方々やご家族の方々と相談していると、貧困の度合いに衝撃を受けたことが何度もある。

電気や水道のライフラインが止まってしまう状況はもちろんのこと、学校の外の水飲み場で洗い物したり、風呂に入れなかったり、消耗品の制約や食事の節約、家族の年金の使い込み、虐待やいじめ、女性だったら風俗で働かなくちゃいけなかったりもする。
ここには書ききれないくらいの問題がある。
様々な社会問題が貧困に付随して起きているんだよね。

それは正常な状態が分からなくなるくらいに歪な環境なんだ。

それに貧困は連鎖する。(可能性が高いという意味)
生活が困窮していれば教育にかけるお金も少なくなる。
ゆくゆく非正規で働くことになり、貧困が連鎖していく。

貧困な状態は現在の家族の危機であり、子どもの将来の家族の危機である。

そのような状態が続けばメンタル不全になってしまう。

ちなみに、精神病・精神疾患の原因は3つの要因があります。
・遺伝による生まれながらの体質や外傷などによる病的な変化(生物学的要因)
・生活習慣などの影響(家族・社会環境要因)
・ストレス(心理的要因)

貧困者・生活困窮者の支援を行うことで、社会環境要因や心理的要因の改善ができると思っている。そうすれば、これからなってしまうかもしれない精神疾患を予防することができるかもしれないのではないか。

【SMSCが生活困窮者支援を行う目的として】
・貧困の連鎖の改善。
・障害者の貧困問題の改善。
・精神疾患の予防。

早い段階での支援が、彼らの抱える問題を改善し、自立を促進して、ますます増えてくる障害福祉サービスなどの社会保障費を減らす要因になります。
生活保護などの財政負担も減り経済発展の活力にもなる。

そのためには予防なのだ!

これからはあらゆる社会問題を含めた、予防という観点を活動に生かしていきたいと思う。