バリスタになる旅@仕事旅行

先日、初めての仕事旅行に行ってきました。

実は。
知らない人も多いと思うんだけど、昨年よりNPO SMSCでも仕事旅行を提供している。

結構前のブログでも書いたけど、仕事旅行社のUさんからメールをもらって、その後もメールでやりとりして、スカイプもしたりして始めたもの。

気づいた人もいると思うが会社の人に会っていない。
(これは前回も書いた。)

しかも俺は仕事旅行をその時知ったのだ。
ホームページを見て、なんて面白そうなんだろうかと共感し即決でやることを決めた。
そんな感じで初めてみて、これまで1年間なんとか運営してこれたのは良い参加者さんに支えられてなんだろうと改めて思う。

でもこのままでいいのだろうか?

自分自身が参加したことないのだから、うちのサービスが良いかの評価ができない。
(参加者さんの評価は良いです)

どうすればもっと良いものにできるか?
そんな風に思うようになり、いつかは俺も参加しようと思っていた。

で、いろいろ探していて見つけたのが今回参加するバリスタになる旅だ。

なぜならコーヒーが好きだからね。
ほぼ毎日、1日に3杯は飲んでいる。
これだけコーヒー好きで毎日飲むのだから、バリスタになってみようじゃないかと。

まあコーヒーが好きという個人的な理由もあるけどね。
今後のSMSC事業計画の中でカフェ事業もやっていきたいと考えているので、その勉強のために参加したというのが本当の理由である。


そもそも仕事旅行って何?

仕事旅行を知らない方もいると思うので簡単にお教えします!

多様な職業体験を通じて、幅広い仕事を知る。未知に触れることで生まれる新たな感情。
その経験と感情を頼りに、はたらく理由や、在りたい働き方へと思いを巡らせ、行動に結びつけながら、自由な働き方を実現する。
仕事旅行は、変動の時代を自由に「はたらく」ための学びのサービスなのです。

仕事旅行|はたらく私のコンパス《170種類の職業体験》

仕事旅行は短期の職業体験サービスのこと。
ツアーに参加するように、簡単にいろんな仕事の職業体験ができちゃうというサービスだ。

個人的な意見だけど、仕事を選ぶ上での入り口としていいなぁと思う。

どういう仕事でどういう思いで働いているのか?
仕事の実際や中身、雰囲気や業界についてなど知ることができて、なおかつ体験できるところは、ただ見学するだけよりわかるので良いですね。

なぜ俺が学生の頃になかったのか。悔やまれるぜ…。


バリスタになる旅とは?

〜バリスタの旅〜
オリジンコーヒー専門のリュモンコーヒースタンドが提供するサービスです。
吉祥寺にあるオシャレなコーヒー屋さん。

「シングルオリジン」のコーヒー第一主義。
小難しいお店にせず、住み慣れた吉祥寺から文化を発信

バリスタになる旅

【体験スケジュールおよび内容】

時間行程体験内容
9:00お店到着
9:00オリエンテーション1)自己紹介
2)職場案内・スタッフ紹介
3)体験の流れ説明/注意事項説明
 *シングルオリジンコーヒーを飲みながら。
9:15しごとの説明1)ホストの経歴・職歴・仕事感について
2)リュモンコーヒースタンドについて
3)バリスタの仕事について(醍醐味・こだわり)
 *作業をしながら実施
10:00しごと体験(コーヒーレクチャー)1)コーヒー豆・エスプレッソマシンの知識
2)シングルオリジンコーヒーの魅力について
 ・シングルオリジンコーヒーの飲み比べ、味わいの違い
3)コーヒーを抽出する
 ・フレンチプレス?
 ・エスプレッソについて
4)ラテアート作り
 ・ハートやリーフを描くコツ
 ・注ぎ方によって異なる味わいのバランス
5)カッピングについて
 ・コーヒー豆の風味や特性について
12:00しごと体験(お手伝い)1)カウンターの接客業務のお手伝いなど
2)道具を説明しながらのメンテナンスなど
12:45体験まとめ1)仕事旅行の感想
2)質疑応答
13:00仕事旅行終了!

という濃い内容なのだ。


バリスタを体験する

今回の仕事旅行は私と法人スタッフの2名で参加。

なぜなら1名より料金がお得。これを使わない手はない。
それにお店を貸し切り状態で対応してくれるとのこと。
いつでも質問して最高に学べる環境。
ただお客さんとの対応等、その実際は見れなかったけどね。

入り口から入るとメニューがあり、毎週提供するコヒー豆が変わるので、そのコーヒーに合わせて豆も販売している。2階は落ち着いたくつろげる店舗スペース。

実際に利用している姿は、貸切なので分からないが、吉祥寺なので広くはないけどシンプルでオシャレな空間です。

お店に着いて最初はコーヒー作り。
豆の量を測ってミルでひいて、エアロプレスでアイスコーヒーが出来上がり。
簡単だ。すげ〜簡単だ。そして美味しかった。

自分で入れたコーヒーを飲みながら、コーヒーの歴史やトレンド、コーヒーの入れ方の種類、カフェの作り方の座学を行う。
コーヒーを飲むのは好きだが、知識はほとんどない。
バリスタになると軽く言ってたけど、これほど奥深く難しい世界なんだなと愕然とした。

果たしてできるのだろうか。

そのあとはカッピングしたり、エスプレッソを入れたり。
コーヒーの入れかたによって味が全然違うのである。驚くほど違う。
これはどうしたもんかと。


コーヒーの入れかたについて

特に3つのポイントがある。(初心者が意識すること)

・ドース(粉量)
・湯温
・メッシュ(細かさ)

この3つが変わるだけで味が全然変わる。
もちろんそれぞれメリット・デメリットはあるけどね。
この無数の組み合わせで味を作るとなると、お気に入りの味を見つけるだけでも至難の技だなと感じた。

ましてや「障害者をバリスタに!
って目標にしていたけど、まずは入れかたからだなと。


次はラテアート体験

そのあとは、ラテアートの体験。
どっちが俺のか分からないでしょ。俺は画伯だからね。
ウォーズマンを作った予定なんだけど、俺が見てもなんなのか分からないぜ。

アートの方は誰かに任せようと心に決めたよ!

そんなこんなで座学と体験を終了した。とりあえず参加してみて良かった。
コーヒーの奥深さと面白さを知ることができたからね。

また改めて学んで最高のコーヒーを提供できるようにしたいなと。


【宣伝】SMSCが提供している仕事旅行について

NPO SMSC が提供している仕事旅行はこちらです。

生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。

精神保健福祉士になる旅

過去記事

是非こちらも見てください。そして参加してくれると最高に嬉しい!
お待ちしております。

あいりん地区スタディーツアー

1月の24~26日に大阪の西成区(あいりん)にスタディーツアーに行ってきた。

何で行ってきたかというと、たまたま友人との話の流れでという感じ…。

というのもあるが、日雇い労働者や路上生活者が多い地域なので、困窮者支援をしているうちとしては、しっかり現状を見ないといけないと思っていたからでもある。

あいりん地区(あいりんちく)は、大阪府大阪市西成区の北部、西日本旅客鉄道(JR西日本)・新今宮駅の南側に位置する簡易宿所・寄せ場が集中する地区の愛称である。愛隣地区とも表記され、旧来からの地名である釜ヶ崎とも呼ばれる。宿泊料金が安いため、近年はバックパッカーの宿泊地としても人気を集めている。

あいりん地区 – Wikipedia

ドヤに滞在

ドヤと呼ばれる宿泊所に2泊3日滞在しました。

泊まっていたドヤ。

なぜドヤに泊まったのか?
それはセツルメントに近い意味がある。

セツルメント運動(セツルメントうんどう、英:settlement house movement)とは、持つ者と、持たない者がともに相集って一定の地域、場所で共同して支えあう精神に基づくボランタリズム運動。近代の社会福祉、ソーシャルワークの形成発達に大きな影響を及ぼした。

セツルメント運動 – Wikipedia

生活困窮者の方々がどこに住んで、どのように生活しているのか?
それを体験する方が理解が深まると思うからね。

実際に泊まった感想としては思っていたより快適。
もちろん昔とは比較にならないと思うけどね。
エアコンはあるし。シャワーもあるし大浴場もある。
布団もあって温かいところで寝ることができた。最高だ。
これで1泊1,500円くらいだったから、かなりのお得感。
ただ部屋はテレビと冷蔵庫以外何もない。寝るだけだ。
何もやる気が起きないこの部屋はずっと住んでたら堕落するような気がした。
なんとなくだけど。

しかもここにはいろんな人がいて、高齢者が意外に多いことに驚いた。
シルバーカーを押して、洗い場に行ってひたすら何かを洗っている。
多分ここに住んでいるんだろう。

他にも高齢者はたくさんいて、あの狭い部屋が自分の部屋のように飾りつけしてあるところもあった。これは、ちらっと友人が見たと言っていた。
なので、ドヤが住む場所として、また生活拠点として成り立っている人々がたくさんいるんだろうと推測できた。

それと、こういうこともあった。

高齢者の人がいる。外人もいる。刺青の怖いおっちゃんがいる。若い人も気の弱そうな人もバックパッカーもいる。いろんな人が思い思いにドヤを利用しているんだろう。
めっちゃごちゃまぜの空間だったな。それはホテルを出てからそうだったけど。

とまあ、ドヤの話は置いといて。


次は労働面の話

ここは、あいりん労働公共職業安定所。

ここは、あいりん地区の日雇い労働者の就労斡旋と福祉の向上を目的に設置された福祉施設みたいです。建物内には、あいりん労働公共職業安定所、テナントの売店、食堂、喫茶店などがある。
*日雇いの就労斡旋は日本でここくらいらしい。

場内の1階では、早朝午前5時ぐらいより日雇労働者が集まり、関西圏やそれ以外の地域の会社の者により、土工や解体業などの仕事の求人活動が行われる。利用時間は、午前5時より午後6時となっている。

良い仕事は早い者勝ちになる傾向があり、3時、4時から動き始める人もいるみたい。
仕事をとれた人は仕事をして、あぶれた人はぶらぶらしたり、誰かと話したり、カラオケしたり、呑んでる人がそこかしこに見られた。

日雇い労働で生活しているから、いろいろ困難なことがあったんだろうと思う。
日銭を稼いで日銭を使う。
そんな生活スタイルが感じられた。

実際にこの町に流れ着いてから出ていくには9年が目安らしい。
10年を超えてしまうと出ていくことが不可能になるとの意見もある。

この社会に慣れてしまうと出ていくのは難しいんだろうね。
自分もドヤに泊まってて、この生活を継続すると堕落すると感じたし。


その他あいりん地区のおかしなところ

【公園】
写真はないけど、公園なのに遊具もなく、なぜか入れないようになっているところも多々見られた。それに一つでは炊き出しをやっていて、並んでいる人がたくさんいた。

【スーパー玉出】

スーパー玉出の入口。

この地域で有名なスーパー玉出。弁当や総菜などビビるくらいに安い。
味はまあ…、普通だったと思う。
仕事があるかないかで生活が決まる人には、もっとも必要な場所。
もちろん自販機もなぜか安い。

【警察署】
日本で唯一暴動がおこるため、警察署の建物は重厚で入り口に門番が立っている。

【福祉の看板】
町のいたるところに福祉の看板。多分、生活保護のことだろう。

【カラオケバーからの飛田新地】
中国人が経営するカラオケバーがめっちゃ多くしかもその先は飛田新地。
格差がハンパないな。

ここを抜けていくと飛田新地。

あいりん地区の感想

この地域の独特の空気と雰囲気感がとても新鮮だ。
貧困に苦しんでいるんだろうけど、それでも呑んで楽しく生活している人もたくさんいる。

*ちなみにこれは夏の写真だ。前行った時のもの。

道路わきでは助け合って物品交換したり、おごったりなど。
相互扶助の関係もあるんだろうね。

生活費が少なくても楽しんで生きていける。
幸せって何なんだろうなと考えてしまったよ。

あいりん地区のコミュニティマップ。

あいりんでの支援団体の方が、この地域は貧困が多いためマーケットが大きいと話していた。そのため支援する団体も多いとのこと。それもあって、ここでの生活は良くなってきているのだろうと思う。
この地域と比べれば、支援が少ないうちの地域は、まだまだ幸せなのかもしれないとも感じた。

と、いろいろ書いていけばキリないのでこの辺で終了します。


大阪のグルメ

ちなみに、せっかく大阪に行ったので美味しいものをたくさん食べました。

新世界の串カツ
どこかのタコ焼き
なにわのお好み焼き
北新地のかすうどん

以上。

長くなったけど、スタディーツアーとグルメツアーを無事に終了しました!

茨城県平成29年度工賃向上研修としてうちの事業所に視察がきました。

先日、茨城県の平成29年度工賃向上の研修としてうちの事業所に視察に来てくれました。
8月23日と24日の2日間で、県職員と各事業所の方々が総勢40人くらいの方の参加です。

うちに来た理由として、実は昨年度に工賃向上研修に参加したことがきっかけ。

おんらが村の平均工賃が前年度よりも下がってしまったこと、県から参加するようにとのお達しがあったということで参加することにした。
そこで県の工賃向上アドバイザーに入ってもらい、工賃向上計画を立てて実行。
その結果が良かったということで、視察先に選ばれたということです。

過去記事

視察では現場を見て頂くことと、昨年のアドバイザー派遣での取組と成果等について報告をするという内容です。

現場報告の様子です。

せっかく作ったものなのでその内容を公開していこうと思います。

まず、工賃向上アドバイザーを入れる前に工賃向上研修があった。

研修では、会計について就労支援会計の基礎を学び、粗利益、経費、営業利益等、細かく統計を取り戦略をとっていく必要性があることを知る。

まあ。経営者としてはあたり前だけどね。

それに売り上げの算出についてはシビアに教わった。
作業ごとに収支評価を算出して、どこに無駄がありどこを拡充するのか?
その算出の必要性やその後の動き等を検討して学んだ。

現在どの地点にいてどこまで工賃を目標とするのか?
逆算して事業を見直していく必要がある。

その研修で特に強く感じたのは、工賃を月3,000円以上を上げるための工賃基準の見直しを行う手もあるというところ。

一般の人から見れば愕然とする数字だと思う。(月3,000円以上のところ。)
それでも達成できない事業所も多いのが現実だ。

うちも月に5日とか、毎日来れない人は工賃が少なかったりする。

大体の事業所は収入ベースで月ごとに時給や日給等を計算して工賃を支給していると思う。(全部ではないです。)
そうすると収入が上がらなければもちろん工賃も上がらない。
だけど、工賃が上がらなければ収入もなかなか上がらないという結果になる。

そのため、うちとしては収入ベースではなく、平均工賃の目標値で工賃基準を見直すためにアドバイザーに入ってもらい、工賃規定を改定した。

これは完全な赤字覚悟だ!

改定の中で決めていたことは、来る日数が少なくても月の工賃が3,000円以上になることを前提として、作業評価基準を細かく設定して、その基準に合わせて時給と日給、手当を計算して支給するという内容にした。

評価基準は、遅刻や欠勤、挨拶や体調管理、コミュニケーションや報連相などの基本評価と、各作業分野ごとの作業能力評価をもとに作成。
評価をランクごとに分けて時給を作成して、それに日給と手当を加算して一月の工賃として支給する。


で、実戦の成果はどうだったか?

(平成28年度3月24日の工賃向上研修の発表時の結果)
・これまでの工賃基準 2月分のB型平均工賃 5,741円
・4月からの新基準導入後 4月からB型平均工賃 8,996円  約3,000円UP

目標ベースでの工賃支給のため作業収支は赤字。
ただ工賃を上げるという目標をスタッフを含めて、これまで以上に意識統一を図れたと思う。
そして、新作業の導入や既存の作業の賃金の相談等を積極的に行うようになり、新作業も増えた。収入も半年くらいには改善できるのではないかと予想している。


その後の結果は?

発表してから現在の結果について
・収益を上げやすい軽作業(委託)の改善をさらに行う。
 軽作業の現状分析を毎月行う。
・それをもとに週間目標を細かく設定。業務内容も利益の高いものにシフトした。
・その結果、4月から6月までは赤字での運営だったが、7月には収益が改善。
 (6万円のプラスになる。)
・B型の平均工賃は、1万年を突破。(10,155円

1万円を突破したのだ!

めでたしめでたし。と、いくわけはない…。

茨城県の平成27年度B型事業所の平均工賃は、11,810円なり。

うちの現状は、10,155円。差額は、-1,655円

おしい実に惜しい。
けれどもまだまだ低い。

なので今年度は平均越えして、来年度には18,000円までにはもっていきたい。

B型事業所で収入を上げていくにはあらゆるビジネスに参入していかないといけない。
でも利益を出していくビジネスは、支援が1番の福祉者にはどこか遠い存在なのだ。
その距離感を埋めていくためにも、福祉関係外の集まりにも積極的に参加して、異業種の方々との交流や連携を作っていくことが必要だと考えているので、これからも積極的に出かけます。

皆さんのところにも顔をだすかもしれないのでよろしくお願いします。

あなたの知らない世界へ。トリップしてみませんか?

先月より、SMSCの新たなサービスとして「生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。」~ 精神保健福祉士になる旅 ~という仕事旅行の提供を開始しました。


そもそも仕事旅行って何?

仕事旅行は、普段の生活で経験することのない、見たことのない仕事を見たり、体験することで、さまざまな仕事を知るためのきっかけを提供してくれるのが『仕事旅行』です。

株式会社仕事旅行社という東京の会社が運営するサービス。
こちらがリンク。https://www.shigoto-ryokou.com/

SMSCの仕事旅行紹介ページがこれです。
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/543


そもそものきっかけは?何で始めたのか?

仕事旅行者の方がSMSCのホームページを見てくれて、職業体験企画をしませんか?とメールで問い合わせがあったことから始まる。

仕事旅行のホームページを確認して内容を見てみると、とてもオモシロイ職業体験の企画ばっかりなので、これをうちがやったらオモシロイかもって思い返信する。

その後もメールでのやりとりを行って一度スカイプで話しあった。
という感じでやり取りを続け、3月より企画のテスト体験を開始する。

テストを無事終えて、4月から正式リリースって流れで今ここだ。

そう、メールでの問合せがあり、オモシロそうだから始めただけなのだ。

しかもお気づきの人もいると思うが、仕事旅行社の方と自分は一度も会っていない。

見たこともない。

なので担当の人がどういう人かは、FBの情報程度。
もちろん顔もFBのプロフィール写真で知っている程度だ。
ネット社会だ。

「ハッ、ハッ、ハッ~。」

今の時代は、会わなくてもビジネスが始まるのだ!

最近の会社はこういうところが多い。特に東京ね。
スカイプ面接っているのも普通にあるし。
ネット空間で行われるんだけど、それがそのままリアルになる。
最初はビビったけどね、今はもう慣れました。

しかしビジネスのスピードは速いもんだ。

話がそれてしまったな…。


やってみてどうか?

最初は「どう運営しようか…。」って戸惑ったけど、体験者の人柄や温かい言葉に恵まれて、今は楽しく運営しています。

【体験者の声】

精神障害者との壁を低くする旅
精神障害者と普段の生活ではなかなか接する機会がないので、心理的な距離がありましたが、実際に話してみると、彼らを障害者として社会から隔てる必要のある人だとは思えませんでした。 本当の彼らを知らないで、勝手に近寄りがたい存在にしているのは社会の方なのかもしれません。 また、根本さんをはじめスタッフの方々が丁寧に対応してくださるので、あまり身構えず参加できる旅だと思います。
女性 づか

いいコメント。素敵!嬉しいね。

こういう声を聞いて改めて感じるのは、障害のある方と共に活動したり、体験したりするという経験は、偏見や差別を減らしていくということ。

人は他から聞いた悪いイメージを大きくさせてしまうもの。
知らないからね。悪いことはどんどん膨らんでしまう。

でも、自分で見たり、体験するとイメージがガラッと変わる。

「百聞は一見に如かず」

知るということが、学びにとって必要だし、偏見や差別を減らしていくことにつながる。
なので、うちとしては普及啓発の事業でもあるんだなと思う。


仕事旅行の体験スケジュール及び内容

11:00おんらが村集合
オリエンテーション1)参加者自己紹介
・自己紹介
・興味を持った理由/持ち帰りたいこと
仕事の説明1)精神障害者の現状と課題について
・現状 ・課題
2)精神保健福祉士の仕事と役割について
・仕事の種類・仕事における役割
3)SMSCの活動について
・福祉サービスについて・生活困窮者支援について
・自殺対策について
4)本日のスケジュールについて
12:00働き方の話(ランチ休憩)1)この仕事に就いた経緯・理由
2)働き方で大切にしていることやこだわり
3)この仕事の醍醐味や楽しいところ
※お弁当をご持参ください。
13:00当事者とのグループワーク1)当事者の話
・当事者を交えて、症状や経緯、生活面などの話を聞く
13:40活動への参加1)就労支援の体験
・当事者とともに作業を行う。
15:30旅のまとめ1)旅の感想・質問タイム
2)記念写真
3)今後したいこと(根本さん)
16:00仕事旅行終了!

SMSCとして仕事旅行に取り組む意味

① 障害者理解のための普及啓発活動
② 偏見や差別の減退
③ 精神保健福祉士の仕事の理解と魅力の啓発
④ 利用者さんの賃金UP
(実は売上は利用者さんの工賃です。うちとしては一石四鳥の企画なのである。)


参加するメリット

① 障害についてのリアルな学び
② 障害者施設の運営と実際
③ 1人1人の生活と課題を知る
④ 社会問題について知る

特に、身近に障害のある方や精神的に悩んでいる方がいる。
施設のサービスを生で見たい。
サポート方法について知りたい方には、おススメの企画です。

あなたの知らない世界へ。トリップしてみませんか?

お待ちしています!

精神保健福祉士になる旅 –
生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/543


その他の体験者の声

福祉は社会を創るしごと
はじめて福祉のお仕事現場に伺いました。 資料もお話の時間もたっぷりとって頂き、まったく異業種の私でも業界のことや仕事のこと、分かりやすく教えてくださいました。 利用者の方とのグループワークの時間もあり内容が充実していました。利用者の方々が前向きで明るい!そしてスタッフの皆さんが利用者さんとのコミュニケーションを楽しまれている様子が印象的でした。 利用者さんの仕事を契約してきたり、新しく生み出したりと初めて知った福祉の現場はとてもクリエイティブでわくわくしました。 さまざまな背景をもって集まる利用者さんの個性と成長を大切にされている組織と感じましたし、みなさんがその思いを共有されているように思いました。 思いに共鳴する仲間、人の役にたつ仕事、 恥ずかしながらよく見るこの字面だけではなかなかピンと来ていなかったものを体感させていただいた旅でした。
女性 ささえみ

貴重な経験をさせて頂きました。
最初は緊張しましたが、理事長の根本様や他のスタッフの方達が気さくに接して下さったので、1日中楽しむ事が出来ました。 当事者の方達とのグループワークでは、様々な辛い思いをされて来て、だけど、前向きに頑張っている方達を目の前で見られて、私も頑張ろうと感じました。 精神保健福祉士の楽しさだけではなく、大変さを着飾る事なく丁寧に教えて下さったので、福祉の仕事を知れる良い機会だと感じます。 今回の仕事旅行で、他の仕事も見つつ、精神保健福祉士等の特に精神障害を抱えている方達に寄り添う仕事も転職の選択の1つにも入れる方向で考えております。 理事長の根本様、他のスタッフの皆様、お忙しい中、時間を割いて下さり、本当にありがとうございます。
女性 ごとゆか

もっともっと
語弊があるかもしれないが、SMSCはベンチャーに似ている。 リスクを取っているのでパワフルさがスタッフにあるし、その影響は利用者さんに伝わっていると感じた。 ここでいうリスクは精神保健福祉士や精神障害者を言葉でしか知らない人へ、このような場を提供していること。 それは仕事旅行体験者がどう受け取るか分からないということ。 そんな中あることをただ、あることとして発信しているオープンさにすごく感動があった。 体験することに迷いがある方は、とにかく飛び込んでみて欲しい。 そして、体験を発信して欲しい。 1人でも多くの方が精神保健福祉士や精神障害者と言われる方に触れてみることが、何よりも今に違いをつくる方法だと思う。 体験して本当に良かったと思う。
男性 suminaoya

精神保健福祉×地域連携への熱いビジョンに触れる旅
精神保健福祉×地域連携に向けて新しく始動したばかりのプロジェクトやNPOの強みを活かした地域連携や信頼関係の構築など、ここだからこそ聞けるお話をゆったりと時間をとって聞くことができ、充実した1日となりました。 精神保健福祉の業界を知るうえで、参考になる書籍やDVDも紹介していただき、旅を終えた後も学べる機会を得ることができて満足しています。 また、利用者さんたちと共に作業する時間を通して、徐々に打ち解けていく過程を楽しめるのもこの旅の醍醐味です。 福祉の業界に関心がある方だけでなく、社会課題の解決に向けて、地域の人を巻き込みながらプロジェクトをたちあげられるようになりたい人にとってもオススメの旅です。
女性 やま

生活支援の現場にあるもの
この度はお世話になりました。 “この旅で得たいものは?”…その目的意識がまだしっかりと形作られる前の状態でしたが、とても貴重なお話を伺うことができ、一つのきっかけになったように思います。 見学させて頂いた利用者の皆さんの作業風景、淡々とした作業をしつつ、自分の時間と向き合う日々を積み重ねることで、きっと先の何かに繋がっていくのだろうなと思いました。 市との連携事業の取り組みについてもお話を伺い、福祉でできること、のイメージが広がったように感じます。ありがとうございました。
女性 im

あるがままで当たり前
通常、部外者を受け入れにくい業界で受け入れて下さりありがとうございました。しかも、いたって自然体で いつも を感じられました。見えない壁を作っているのは人でしかないと思います。ニュートラルな気持ちを拡散していきたいと思います。
男性 タダシ

人がその人らしく生きていけるための「伴走」
「精神保健福祉士」のお仕事の現場を訪問し、根本様をはじめスタッフの皆様の社会に対する希望の実現に向かう前向きなエネルギーを感じました。グループワークと就労支援の体験では、利用者の方々がご自身の言葉で日々感じていることを沢山語ってくださったことが印象的でした。スタッフの皆様と利用者の方々の間の明るいコミュニケーションからは、温かさを感じながら、障害のあるなしにかかわらず安心して生きていける社会にするために自分のできることをしていきたいと改めて思いました。お忙しい中、貴重な機会をくださいまして、本当にありがとうございました。
女性 Lolo


コミュニティ再生のカギは福祉にあり!

2017.4.24 投稿

つい先日、金沢に行ってきました。

自分が考えているコミュニティ構想と同じような活動をしている「シェア金沢」なるものの全貌、ごちゃまぜの街作りで地域活性がどのようにできているのかを学ぶために視察研修に参加してきたという話。

2017-04-13 20.03.36

そもそもシェア金沢って何?

Share金沢は、総面積11,000坪の地域コミュニティ。住人同士の交流はもちろん、地域の住民たちが楽しく集える街になっている。天然温泉、レストラン、ライブハウスなどのアミューズメント施設、人と人との交流を楽しむ施設や機能がある。
そして、ここには障害者や高齢者、児童などの福祉的ニーズの必要な方々の住む場所を含めた福祉サービスもコミュニティの中に入っているというのが大きな特徴なのだ。

シェア金沢
http://share-kanazawa.com/town/index.html

~カンブリア宮殿~
ごちゃ混ぜの街作りで地域活性! 金沢発!大注目コミュニティの全貌
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2016/0721/

2017-04-13 12.10.12

理事長やスタッフに話を聞いたこと、また見学した感想は想像以上にすごかった。


何がすごいのか?

ごちゃまぜのコミュニティと言っている通り、ここではあらゆる人がごちゃまぜだった。

高齢者、障害者、子どもたち、学生さんやそのどれにも属さない多くの人々が、コミュニティの中でごちゃまぜに存在していた。

住む場所や働く場所、活動する場所に全く自分と違う人たちが存在している。

人には個性があるからみんな違うけど、障害などの体の違いや知能の違い、痴呆や自閉など、より属性の異なる方々との距離は意外に大きい。

自分の生活の一部を切り取って思い返してみても、そういう方々との関わりを強く感じる人は少ないと思う。ショッピングセンターなどで会うことがあっても、そういえばそういう人いたね?って思う程度。日常的に接する機会がある人は少ないんじゃないかと思う。

大きいようで狭いこのコミュニティ空間の中では、日常的に多様な他者との関わり体験をする。
そうすると普通って概念が少なくなると思うんだよね。
いつものことだから。

ここでの生活は、”みんな違うっていうことをみんなで共有”できる。
そのうえで、「どうやってみんなで生活していこうか?」ってね。
その話し合いとかルール作りが共生社会の実現の一歩になるんじゃないかって思うんだよね。

共生社会が凝縮されたごちゃまぜコミュニティ作り。
それをあたりまえに運営できている佛子園の支援と、活動にめちゃくちゃ嫉妬しました。


まず前提として…。

そもそも地域の福祉サービスをみんな知らない。

例えば、重度の障害者と同じ空間で生活していることはあるだろうか?
ほとんどの人がないと思う。
専門的な支援をするために空間を分けられてきたからね。

だから、地域にはどれくらいの障害者がいて、どこで活動しているのかも知らない人が多い。

それは、高齢者にとっても同じ事。
地域にある介護施設のことを知っている人は少ない。
(今は増えてきたから知ってるかもしれないけど。)
身近に要介護者がいる人は知っていると思うが、身近にいない人は考えたこともないのではないだろうか。


関わり体験がない中で突然の出会いが生み出すもの

情報がない中で、地域社会では突然に出会ってしまう。
電車で。買い物で。どこかの娯楽施設で。

「なんだあの人は?大丈夫か?おかしい人。気持ち悪くない?怖いな。」

多くの場合、お互いの属性が同じ、もしくは似ているコミュニティで構成されているので、ちょっと違う人が入ってくると奇異の目に変わる。異物が紛れ込んできたみたいな。

でもそれは障害者のコミュニティの中でも一緒のこと。
一般人がマイノリティなんだから。

空間を分けられて生まれた断絶が、属性が違う人への偏見とかいじめに変わっていく。

属性の似た人たちで結束を強めるのは良いことだと思う。
でも、強いがゆえに排他的な集団になってしまう。
中では「ウェルカムだよ!」って言ってても外から見ると入りづらい。

集団とかコミュニティとしては排他的になってしまうことがあることを考慮していないといけない。


地域を和える福祉が生み出す変化

違いが受け入れられる度量とそこからいい変化を生む出すためには福祉の力が必要だ。

分断から生まれる壁を壊していくには、そもそもがごちゃまぜでコミュニティを作ってしまうということ。
そこでの関わりから生まれる変化によって、違いが日常的になり、”みんなの違いをみんなで共有”できる。

また、マイノリティと思われる方も「私も参加できるかも。」という参加するためのハードルも下がるので入りやすい。
違いを前提にしたコミュニティは排他的になりようもないからね。
みんな全然違うし。

自分と違う人と関わることによって、できないことをサポートし合ったりして、一人一人に役割が生まれる。
貧困家庭の子ども宿題を車椅子のにーちゃんが教えて、そのにーちゃんの車椅子を教えてもらった子供が押してあげる。

自分にできることをやればいい。

その自分にとっての役割が居場所となり、コミュニティを構成する一人一人がイキイキしたコミュニティとして作れると思うんだよね。

障害者、高齢者、子どもたち、または一般の人たち、みんながイキイキとしたコミュニティとしてね。


これからのコミュニティ作りには福祉の力が必要だ!

属性の異なる人たちを集めるには、そもそもあらゆる福祉サービスを作ることが必要になる。

福祉はすべての市民に最低限の幸福社会的援助を提供するという理念を言う。
介護や障害者のことだけではないんですよ、実はね。
ただ高齢者が増えるので、その方々の支援を含めて町ぐるみでサポートしていく体制は必要になるけど。

あらゆる高齢者、障害者、児童、その他生活困窮者等、福祉サービスと一般の人を同じ空間で過ごせる場所を作る。

そして、地域と福祉を和えていく。

福祉 2.0

支援するだけじゃなく、関わる、参加する福祉へ。


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【2018.9.2 追記】

これまで考えてきた障害者が安心して過ごせる地域社会作り。
もちろんそれは必要だけど、地域にはあらゆる人が住んでいるので、みんなが安心して過ごせる地域社会作りが必要だ。

ここで得た体験が、これから行う「みんなの学校プロジェクト」に繋がっている。
みんなが折り合いをつけて過ごせるコミュニティを作ることが必要なんだって、考えが変化するきっかけになった(もとに戻ったと言うべきか)だった。

”みんな違うっていうことをみんなで共有”する。
そのうえで、「どうやってみんなで生活していこうか?」ってみんなで考える。
それで、このくらいだとみんな過ごしやすいねっていうポイントに調整していくことが必要なんだと思う。