バリスタになる旅@仕事旅行

先日、初めての仕事旅行に行ってきました。

実は。
知らない人も多いと思うんだけど、昨年よりNPO SMSCでも仕事旅行を提供している。

結構前のブログでも書いたけど、仕事旅行社のUさんからメールをもらって、その後もメールでやりとりして、スカイプもしたりして始めたもの。

気づいた人もいると思うが会社の人に会っていない。
(これは前回も書いた。)

しかも俺は仕事旅行をその時知ったのだ。
ホームページを見て、なんて面白そうなんだろうかと共感し即決でやることを決めた。
そんな感じで初めてみて、これまで1年間なんとか運営してこれたのは良い参加者さんに支えられてなんだろうと改めて思う。

でもこのままでいいのだろうか?

自分自身が参加したことないのだから、うちのサービスが良いかの評価ができない。
(参加者さんの評価は良いです)

どうすればもっと良いものにできるか?
そんな風に思うようになり、いつかは俺も参加しようと思っていた。

で、いろいろ探していて見つけたのが今回参加するバリスタになる旅だ。

なぜならコーヒーが好きだからね。
ほぼ毎日、1日に3杯は飲んでいる。
これだけコーヒー好きで毎日飲むのだから、バリスタになってみようじゃないかと。

まあコーヒーが好きという個人的な理由もあるけどね。
今後のSMSC事業計画の中でカフェ事業もやっていきたいと考えているので、その勉強のために参加したというのが本当の理由である。


そもそも仕事旅行って何?

仕事旅行を知らない方もいると思うので簡単にお教えします!

多様な職業体験を通じて、幅広い仕事を知る。未知に触れることで生まれる新たな感情。
その経験と感情を頼りに、はたらく理由や、在りたい働き方へと思いを巡らせ、行動に結びつけながら、自由な働き方を実現する。
仕事旅行は、変動の時代を自由に「はたらく」ための学びのサービスなのです。

仕事旅行|はたらく私のコンパス《170種類の職業体験》

仕事旅行は短期の職業体験サービスのこと。
ツアーに参加するように、簡単にいろんな仕事の職業体験ができちゃうというサービスだ。

個人的な意見だけど、仕事を選ぶ上での入り口としていいなぁと思う。

どういう仕事でどういう思いで働いているのか?
仕事の実際や中身、雰囲気や業界についてなど知ることができて、なおかつ体験できるところは、ただ見学するだけよりわかるので良いですね。

なぜ俺が学生の頃になかったのか。悔やまれるぜ…。


バリスタになる旅とは?

〜バリスタの旅〜
オリジンコーヒー専門のリュモンコーヒースタンドが提供するサービスです。
吉祥寺にあるオシャレなコーヒー屋さん。

「シングルオリジン」のコーヒー第一主義。
小難しいお店にせず、住み慣れた吉祥寺から文化を発信

バリスタになる旅

【体験スケジュールおよび内容】

時間行程体験内容
9:00お店到着
9:00オリエンテーション1)自己紹介
2)職場案内・スタッフ紹介
3)体験の流れ説明/注意事項説明
 *シングルオリジンコーヒーを飲みながら。
9:15しごとの説明1)ホストの経歴・職歴・仕事感について
2)リュモンコーヒースタンドについて
3)バリスタの仕事について(醍醐味・こだわり)
 *作業をしながら実施
10:00しごと体験(コーヒーレクチャー)1)コーヒー豆・エスプレッソマシンの知識
2)シングルオリジンコーヒーの魅力について
 ・シングルオリジンコーヒーの飲み比べ、味わいの違い
3)コーヒーを抽出する
 ・フレンチプレス?
 ・エスプレッソについて
4)ラテアート作り
 ・ハートやリーフを描くコツ
 ・注ぎ方によって異なる味わいのバランス
5)カッピングについて
 ・コーヒー豆の風味や特性について
12:00しごと体験(お手伝い)1)カウンターの接客業務のお手伝いなど
2)道具を説明しながらのメンテナンスなど
12:45体験まとめ1)仕事旅行の感想
2)質疑応答
13:00仕事旅行終了!

という濃い内容なのだ。


バリスタを体験する

今回の仕事旅行は私と法人スタッフの2名で参加。

なぜなら1名より料金がお得。これを使わない手はない。
それにお店を貸し切り状態で対応してくれるとのこと。
いつでも質問して最高に学べる環境。
ただお客さんとの対応等、その実際は見れなかったけどね。

入り口から入るとメニューがあり、毎週提供するコヒー豆が変わるので、そのコーヒーに合わせて豆も販売している。2階は落ち着いたくつろげる店舗スペース。

実際に利用している姿は、貸切なので分からないが、吉祥寺なので広くはないけどシンプルでオシャレな空間です。

お店に着いて最初はコーヒー作り。
豆の量を測ってミルでひいて、エアロプレスでアイスコーヒーが出来上がり。
簡単だ。すげ〜簡単だ。そして美味しかった。

自分で入れたコーヒーを飲みながら、コーヒーの歴史やトレンド、コーヒーの入れ方の種類、カフェの作り方の座学を行う。
コーヒーを飲むのは好きだが、知識はほとんどない。
バリスタになると軽く言ってたけど、これほど奥深く難しい世界なんだなと愕然とした。

果たしてできるのだろうか。

そのあとはカッピングしたり、エスプレッソを入れたり。
コーヒーの入れかたによって味が全然違うのである。驚くほど違う。
これはどうしたもんかと。


コーヒーの入れかたについて

特に3つのポイントがある。(初心者が意識すること)

・ドース(粉量)
・湯温
・メッシュ(細かさ)

この3つが変わるだけで味が全然変わる。
もちろんそれぞれメリット・デメリットはあるけどね。
この無数の組み合わせで味を作るとなると、お気に入りの味を見つけるだけでも至難の技だなと感じた。

ましてや「障害者をバリスタに!
って目標にしていたけど、まずは入れかたからだなと。


次はラテアート体験

そのあとは、ラテアートの体験。
どっちが俺のか分からないでしょ。俺は画伯だからね。
ウォーズマンを作った予定なんだけど、俺が見てもなんなのか分からないぜ。

アートの方は誰かに任せようと心に決めたよ!

そんなこんなで座学と体験を終了した。とりあえず参加してみて良かった。
コーヒーの奥深さと面白さを知ることができたからね。

また改めて学んで最高のコーヒーを提供できるようにしたいなと。


【宣伝】SMSCが提供している仕事旅行について

NPO SMSC が提供している仕事旅行はこちらです。

生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。

精神保健福祉士になる旅

過去記事

是非こちらも見てください。そして参加してくれると最高に嬉しい!
お待ちしております。

あいりん地区スタディーツアー

1月の24~26日に大阪の西成区(あいりん)にスタディーツアーに行ってきた。

何で行ってきたかというと、たまたま友人との話の流れでという感じ…。

というのもあるが、日雇い労働者や路上生活者が多い地域なので、困窮者支援をしているうちとしては、しっかり現状を見ないといけないと思っていたからでもある。

あいりん地区(あいりんちく)は、大阪府大阪市西成区の北部、西日本旅客鉄道(JR西日本)・新今宮駅の南側に位置する簡易宿所・寄せ場が集中する地区の愛称である。愛隣地区とも表記され、旧来からの地名である釜ヶ崎とも呼ばれる。宿泊料金が安いため、近年はバックパッカーの宿泊地としても人気を集めている。

あいりん地区 – Wikipedia

ドヤに滞在

ドヤと呼ばれる宿泊所に2泊3日滞在しました。

泊まっていたドヤ。

なぜドヤに泊まったのか?
それはセツルメントに近い意味がある。

セツルメント運動(セツルメントうんどう、英:settlement house movement)とは、持つ者と、持たない者がともに相集って一定の地域、場所で共同して支えあう精神に基づくボランタリズム運動。近代の社会福祉、ソーシャルワークの形成発達に大きな影響を及ぼした。

セツルメント運動 – Wikipedia

生活困窮者の方々がどこに住んで、どのように生活しているのか?
それを体験する方が理解が深まると思うからね。

実際に泊まった感想としては思っていたより快適。
もちろん昔とは比較にならないと思うけどね。
エアコンはあるし。シャワーもあるし大浴場もある。
布団もあって温かいところで寝ることができた。最高だ。
これで1泊1,500円くらいだったから、かなりのお得感。
ただ部屋はテレビと冷蔵庫以外何もない。寝るだけだ。
何もやる気が起きないこの部屋はずっと住んでたら堕落するような気がした。
なんとなくだけど。

しかもここにはいろんな人がいて、高齢者が意外に多いことに驚いた。
シルバーカーを押して、洗い場に行ってひたすら何かを洗っている。
多分ここに住んでいるんだろう。

他にも高齢者はたくさんいて、あの狭い部屋が自分の部屋のように飾りつけしてあるところもあった。これは、ちらっと友人が見たと言っていた。
なので、ドヤが住む場所として、また生活拠点として成り立っている人々がたくさんいるんだろうと推測できた。

それと、こういうこともあった。

高齢者の人がいる。外人もいる。刺青の怖いおっちゃんがいる。若い人も気の弱そうな人もバックパッカーもいる。いろんな人が思い思いにドヤを利用しているんだろう。
めっちゃごちゃまぜの空間だったな。それはホテルを出てからそうだったけど。

とまあ、ドヤの話は置いといて。


次は労働面の話

ここは、あいりん労働公共職業安定所。

ここは、あいりん地区の日雇い労働者の就労斡旋と福祉の向上を目的に設置された福祉施設みたいです。建物内には、あいりん労働公共職業安定所、テナントの売店、食堂、喫茶店などがある。
*日雇いの就労斡旋は日本でここくらいらしい。

場内の1階では、早朝午前5時ぐらいより日雇労働者が集まり、関西圏やそれ以外の地域の会社の者により、土工や解体業などの仕事の求人活動が行われる。利用時間は、午前5時より午後6時となっている。

良い仕事は早い者勝ちになる傾向があり、3時、4時から動き始める人もいるみたい。
仕事をとれた人は仕事をして、あぶれた人はぶらぶらしたり、誰かと話したり、カラオケしたり、呑んでる人がそこかしこに見られた。

日雇い労働で生活しているから、いろいろ困難なことがあったんだろうと思う。
日銭を稼いで日銭を使う。
そんな生活スタイルが感じられた。

実際にこの町に流れ着いてから出ていくには9年が目安らしい。
10年を超えてしまうと出ていくことが不可能になるとの意見もある。

この社会に慣れてしまうと出ていくのは難しいんだろうね。
自分もドヤに泊まってて、この生活を継続すると堕落すると感じたし。


その他あいりん地区のおかしなところ

【公園】
写真はないけど、公園なのに遊具もなく、なぜか入れないようになっているところも多々見られた。それに一つでは炊き出しをやっていて、並んでいる人がたくさんいた。

【スーパー玉出】

スーパー玉出の入口。

この地域で有名なスーパー玉出。弁当や総菜などビビるくらいに安い。
味はまあ…、普通だったと思う。
仕事があるかないかで生活が決まる人には、もっとも必要な場所。
もちろん自販機もなぜか安い。

【警察署】
日本で唯一暴動がおこるため、警察署の建物は重厚で入り口に門番が立っている。

【福祉の看板】
町のいたるところに福祉の看板。多分、生活保護のことだろう。

【カラオケバーからの飛田新地】
中国人が経営するカラオケバーがめっちゃ多くしかもその先は飛田新地。
格差がハンパないな。

ここを抜けていくと飛田新地。

あいりん地区の感想

この地域の独特の空気と雰囲気感がとても新鮮だ。
貧困に苦しんでいるんだろうけど、それでも呑んで楽しく生活している人もたくさんいる。

*ちなみにこれは夏の写真だ。前行った時のもの。

道路わきでは助け合って物品交換したり、おごったりなど。
相互扶助の関係もあるんだろうね。

生活費が少なくても楽しんで生きていける。
幸せって何なんだろうなと考えてしまったよ。

あいりん地区のコミュニティマップ。

あいりんでの支援団体の方が、この地域は貧困が多いためマーケットが大きいと話していた。そのため支援する団体も多いとのこと。それもあって、ここでの生活は良くなってきているのだろうと思う。
この地域と比べれば、支援が少ないうちの地域は、まだまだ幸せなのかもしれないとも感じた。

と、いろいろ書いていけばキリないのでこの辺で終了します。


大阪のグルメ

ちなみに、せっかく大阪に行ったので美味しいものをたくさん食べました。

新世界の串カツ
どこかのタコ焼き
なにわのお好み焼き
北新地のかすうどん

以上。

長くなったけど、スタディーツアーとグルメツアーを無事に終了しました!

茨城県平成29年度工賃向上研修としてうちの事業所に視察がきました。

先日、茨城県の平成29年度工賃向上の研修としてうちの事業所に視察に来てくれました。
8月23日と24日の2日間で、県職員と各事業所の方々が総勢40人くらいの方の参加です。

うちに来た理由として、実は昨年度に工賃向上研修に参加したことがきっかけ。

おんらが村の平均工賃が前年度よりも下がってしまったこと、県から参加するようにとのお達しがあったということで参加することにした。
そこで県の工賃向上アドバイザーに入ってもらい、工賃向上計画を立てて実行。
その結果が良かったということで、視察先に選ばれたということです。

過去記事

視察では現場を見て頂くことと、昨年のアドバイザー派遣での取組と成果等について報告をするという内容です。

現場報告の様子です。

せっかく作ったものなのでその内容を公開していこうと思います。

まず、工賃向上アドバイザーを入れる前に工賃向上研修があった。

研修では、会計について就労支援会計の基礎を学び、粗利益、経費、営業利益等、細かく統計を取り戦略をとっていく必要性があることを知る。

まあ。経営者としてはあたり前だけどね。

それに売り上げの算出についてはシビアに教わった。
作業ごとに収支評価を算出して、どこに無駄がありどこを拡充するのか?
その算出の必要性やその後の動き等を検討して学んだ。

現在どの地点にいてどこまで工賃を目標とするのか?
逆算して事業を見直していく必要がある。

その研修で特に強く感じたのは、工賃を月3,000円以上を上げるための工賃基準の見直しを行う手もあるというところ。

一般の人から見れば愕然とする数字だと思う。(月3,000円以上のところ。)
それでも達成できない事業所も多いのが現実だ。

うちも月に5日とか、毎日来れない人は工賃が少なかったりする。

大体の事業所は収入ベースで月ごとに時給や日給等を計算して工賃を支給していると思う。(全部ではないです。)
そうすると収入が上がらなければもちろん工賃も上がらない。
だけど、工賃が上がらなければ収入もなかなか上がらないという結果になる。

そのため、うちとしては収入ベースではなく、平均工賃の目標値で工賃基準を見直すためにアドバイザーに入ってもらい、工賃規定を改定した。

これは完全な赤字覚悟だ!

改定の中で決めていたことは、来る日数が少なくても月の工賃が3,000円以上になることを前提として、作業評価基準を細かく設定して、その基準に合わせて時給と日給、手当を計算して支給するという内容にした。

評価基準は、遅刻や欠勤、挨拶や体調管理、コミュニケーションや報連相などの基本評価と、各作業分野ごとの作業能力評価をもとに作成。
評価をランクごとに分けて時給を作成して、それに日給と手当を加算して一月の工賃として支給する。


で、実戦の成果はどうだったか?

(平成28年度3月24日の工賃向上研修の発表時の結果)
・これまでの工賃基準 2月分のB型平均工賃 5,741円
・4月からの新基準導入後 4月からB型平均工賃 8,996円  約3,000円UP

目標ベースでの工賃支給のため作業収支は赤字。
ただ工賃を上げるという目標をスタッフを含めて、これまで以上に意識統一を図れたと思う。
そして、新作業の導入や既存の作業の賃金の相談等を積極的に行うようになり、新作業も増えた。収入も半年くらいには改善できるのではないかと予想している。


その後の結果は?

発表してから現在の結果について
・収益を上げやすい軽作業(委託)の改善をさらに行う。
 軽作業の現状分析を毎月行う。
・それをもとに週間目標を細かく設定。業務内容も利益の高いものにシフトした。
・その結果、4月から6月までは赤字での運営だったが、7月には収益が改善。
 (6万円のプラスになる。)
・B型の平均工賃は、1万年を突破。(10,155円

1万円を突破したのだ!

めでたしめでたし。と、いくわけはない…。

茨城県の平成27年度B型事業所の平均工賃は、11,810円なり。

うちの現状は、10,155円。差額は、-1,655円

おしい実に惜しい。
けれどもまだまだ低い。

なので今年度は平均越えして、来年度には18,000円までにはもっていきたい。

B型事業所で収入を上げていくにはあらゆるビジネスに参入していかないといけない。
でも利益を出していくビジネスは、支援が1番の福祉者にはどこか遠い存在なのだ。
その距離感を埋めていくためにも、福祉関係外の集まりにも積極的に参加して、異業種の方々との交流や連携を作っていくことが必要だと考えているので、これからも積極的に出かけます。

皆さんのところにも顔をだすかもしれないのでよろしくお願いします。

あなたの知らない世界へ。トリップしてみませんか?

先月より、SMSCの新たなサービスとして「生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。」~ 精神保健福祉士になる旅 ~という仕事旅行の提供を開始しました。


そもそも仕事旅行って何?

仕事旅行は、普段の生活で経験することのない、見たことのない仕事を見たり、体験することで、さまざまな仕事を知るためのきっかけを提供してくれるのが『仕事旅行』です。

株式会社仕事旅行社という東京の会社が運営するサービス。
こちらがリンク。https://www.shigoto-ryokou.com/

SMSCの仕事旅行紹介ページがこれです。
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/543


そもそものきっかけは?何で始めたのか?

仕事旅行者の方がSMSCのホームページを見てくれて、職業体験企画をしませんか?とメールで問い合わせがあったことから始まる。

仕事旅行のホームページを確認して内容を見てみると、とてもオモシロイ職業体験の企画ばっかりなので、これをうちがやったらオモシロイかもって思い返信する。

その後もメールでのやりとりを行って一度スカイプで話しあった。
という感じでやり取りを続け、3月より企画のテスト体験を開始する。

テストを無事終えて、4月から正式リリースって流れで今ここだ。

そう、メールでの問合せがあり、オモシロそうだから始めただけなのだ。

しかもお気づきの人もいると思うが、仕事旅行社の方と自分は一度も会っていない。

見たこともない。

なので担当の人がどういう人かは、FBの情報程度。
もちろん顔もFBのプロフィール写真で知っている程度だ。
ネット社会だ。

「ハッ、ハッ、ハッ~。」

今の時代は、会わなくてもビジネスが始まるのだ!

最近の会社はこういうところが多い。特に東京ね。
スカイプ面接っているのも普通にあるし。
ネット空間で行われるんだけど、それがそのままリアルになる。
最初はビビったけどね、今はもう慣れました。

しかしビジネスのスピードは速いもんだ。

話がそれてしまったな…。


やってみてどうか?

最初は「どう運営しようか…。」って戸惑ったけど、体験者の人柄や温かい言葉に恵まれて、今は楽しく運営しています。

【体験者の声】

精神障害者との壁を低くする旅
精神障害者と普段の生活ではなかなか接する機会がないので、心理的な距離がありましたが、実際に話してみると、彼らを障害者として社会から隔てる必要のある人だとは思えませんでした。 本当の彼らを知らないで、勝手に近寄りがたい存在にしているのは社会の方なのかもしれません。 また、根本さんをはじめスタッフの方々が丁寧に対応してくださるので、あまり身構えず参加できる旅だと思います。
女性 づか

いいコメント。素敵!嬉しいね。

こういう声を聞いて改めて感じるのは、障害のある方と共に活動したり、体験したりするという経験は、偏見や差別を減らしていくということ。

人は他から聞いた悪いイメージを大きくさせてしまうもの。
知らないからね。悪いことはどんどん膨らんでしまう。

でも、自分で見たり、体験するとイメージがガラッと変わる。

「百聞は一見に如かず」

知るということが、学びにとって必要だし、偏見や差別を減らしていくことにつながる。
なので、うちとしては普及啓発の事業でもあるんだなと思う。


仕事旅行の体験スケジュール及び内容

11:00おんらが村集合
オリエンテーション1)参加者自己紹介
・自己紹介
・興味を持った理由/持ち帰りたいこと
仕事の説明1)精神障害者の現状と課題について
・現状 ・課題
2)精神保健福祉士の仕事と役割について
・仕事の種類・仕事における役割
3)SMSCの活動について
・福祉サービスについて・生活困窮者支援について
・自殺対策について
4)本日のスケジュールについて
12:00働き方の話(ランチ休憩)1)この仕事に就いた経緯・理由
2)働き方で大切にしていることやこだわり
3)この仕事の醍醐味や楽しいところ
※お弁当をご持参ください。
13:00当事者とのグループワーク1)当事者の話
・当事者を交えて、症状や経緯、生活面などの話を聞く
13:40活動への参加1)就労支援の体験
・当事者とともに作業を行う。
15:30旅のまとめ1)旅の感想・質問タイム
2)記念写真
3)今後したいこと(根本さん)
16:00仕事旅行終了!

SMSCとして仕事旅行に取り組む意味

① 障害者理解のための普及啓発活動
② 偏見や差別の減退
③ 精神保健福祉士の仕事の理解と魅力の啓発
④ 利用者さんの賃金UP
(実は売上は利用者さんの工賃です。うちとしては一石四鳥の企画なのである。)


参加するメリット

① 障害についてのリアルな学び
② 障害者施設の運営と実際
③ 1人1人の生活と課題を知る
④ 社会問題について知る

特に、身近に障害のある方や精神的に悩んでいる方がいる。
施設のサービスを生で見たい。
サポート方法について知りたい方には、おススメの企画です。

あなたの知らない世界へ。トリップしてみませんか?

お待ちしています!

精神保健福祉士になる旅 –
生活、仕事を支えて自立を目指す。その人の「未来」を創る仕事。
https://www.shigoto-ryokou.com/detail/543


その他の体験者の声

福祉は社会を創るしごと
はじめて福祉のお仕事現場に伺いました。 資料もお話の時間もたっぷりとって頂き、まったく異業種の私でも業界のことや仕事のこと、分かりやすく教えてくださいました。 利用者の方とのグループワークの時間もあり内容が充実していました。利用者の方々が前向きで明るい!そしてスタッフの皆さんが利用者さんとのコミュニケーションを楽しまれている様子が印象的でした。 利用者さんの仕事を契約してきたり、新しく生み出したりと初めて知った福祉の現場はとてもクリエイティブでわくわくしました。 さまざまな背景をもって集まる利用者さんの個性と成長を大切にされている組織と感じましたし、みなさんがその思いを共有されているように思いました。 思いに共鳴する仲間、人の役にたつ仕事、 恥ずかしながらよく見るこの字面だけではなかなかピンと来ていなかったものを体感させていただいた旅でした。
女性 ささえみ

貴重な経験をさせて頂きました。
最初は緊張しましたが、理事長の根本様や他のスタッフの方達が気さくに接して下さったので、1日中楽しむ事が出来ました。 当事者の方達とのグループワークでは、様々な辛い思いをされて来て、だけど、前向きに頑張っている方達を目の前で見られて、私も頑張ろうと感じました。 精神保健福祉士の楽しさだけではなく、大変さを着飾る事なく丁寧に教えて下さったので、福祉の仕事を知れる良い機会だと感じます。 今回の仕事旅行で、他の仕事も見つつ、精神保健福祉士等の特に精神障害を抱えている方達に寄り添う仕事も転職の選択の1つにも入れる方向で考えております。 理事長の根本様、他のスタッフの皆様、お忙しい中、時間を割いて下さり、本当にありがとうございます。
女性 ごとゆか

もっともっと
語弊があるかもしれないが、SMSCはベンチャーに似ている。 リスクを取っているのでパワフルさがスタッフにあるし、その影響は利用者さんに伝わっていると感じた。 ここでいうリスクは精神保健福祉士や精神障害者を言葉でしか知らない人へ、このような場を提供していること。 それは仕事旅行体験者がどう受け取るか分からないということ。 そんな中あることをただ、あることとして発信しているオープンさにすごく感動があった。 体験することに迷いがある方は、とにかく飛び込んでみて欲しい。 そして、体験を発信して欲しい。 1人でも多くの方が精神保健福祉士や精神障害者と言われる方に触れてみることが、何よりも今に違いをつくる方法だと思う。 体験して本当に良かったと思う。
男性 suminaoya

精神保健福祉×地域連携への熱いビジョンに触れる旅
精神保健福祉×地域連携に向けて新しく始動したばかりのプロジェクトやNPOの強みを活かした地域連携や信頼関係の構築など、ここだからこそ聞けるお話をゆったりと時間をとって聞くことができ、充実した1日となりました。 精神保健福祉の業界を知るうえで、参考になる書籍やDVDも紹介していただき、旅を終えた後も学べる機会を得ることができて満足しています。 また、利用者さんたちと共に作業する時間を通して、徐々に打ち解けていく過程を楽しめるのもこの旅の醍醐味です。 福祉の業界に関心がある方だけでなく、社会課題の解決に向けて、地域の人を巻き込みながらプロジェクトをたちあげられるようになりたい人にとってもオススメの旅です。
女性 やま

生活支援の現場にあるもの
この度はお世話になりました。 “この旅で得たいものは?”…その目的意識がまだしっかりと形作られる前の状態でしたが、とても貴重なお話を伺うことができ、一つのきっかけになったように思います。 見学させて頂いた利用者の皆さんの作業風景、淡々とした作業をしつつ、自分の時間と向き合う日々を積み重ねることで、きっと先の何かに繋がっていくのだろうなと思いました。 市との連携事業の取り組みについてもお話を伺い、福祉でできること、のイメージが広がったように感じます。ありがとうございました。
女性 im

あるがままで当たり前
通常、部外者を受け入れにくい業界で受け入れて下さりありがとうございました。しかも、いたって自然体で いつも を感じられました。見えない壁を作っているのは人でしかないと思います。ニュートラルな気持ちを拡散していきたいと思います。
男性 タダシ

人がその人らしく生きていけるための「伴走」
「精神保健福祉士」のお仕事の現場を訪問し、根本様をはじめスタッフの皆様の社会に対する希望の実現に向かう前向きなエネルギーを感じました。グループワークと就労支援の体験では、利用者の方々がご自身の言葉で日々感じていることを沢山語ってくださったことが印象的でした。スタッフの皆様と利用者の方々の間の明るいコミュニケーションからは、温かさを感じながら、障害のあるなしにかかわらず安心して生きていける社会にするために自分のできることをしていきたいと改めて思いました。お忙しい中、貴重な機会をくださいまして、本当にありがとうございました。
女性 Lolo


コミュニティ再生のカギは福祉にあり!

2017.4.24 投稿

つい先日、金沢に行ってきました。

自分が考えているコミュニティ構想と同じような活動をしている「シェア金沢」なるものの全貌、ごちゃまぜの街作りで地域活性がどのようにできているのかを学ぶために視察研修に参加してきたという話。

2017-04-13 20.03.36

そもそもシェア金沢って何?

Share金沢は、総面積11,000坪の地域コミュニティ。住人同士の交流はもちろん、地域の住民たちが楽しく集える街になっている。天然温泉、レストラン、ライブハウスなどのアミューズメント施設、人と人との交流を楽しむ施設や機能がある。
そして、ここには障害者や高齢者、児童などの福祉的ニーズの必要な方々の住む場所を含めた福祉サービスもコミュニティの中に入っているというのが大きな特徴なのだ。

シェア金沢
http://share-kanazawa.com/town/index.html

~カンブリア宮殿~
ごちゃ混ぜの街作りで地域活性! 金沢発!大注目コミュニティの全貌
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2016/0721/

2017-04-13 12.10.12

理事長やスタッフに話を聞いたこと、また見学した感想は想像以上にすごかった。


何がすごいのか?

ごちゃまぜのコミュニティと言っている通り、ここではあらゆる人がごちゃまぜだった。

高齢者、障害者、子どもたち、学生さんやそのどれにも属さない多くの人々が、コミュニティの中でごちゃまぜに存在していた。

住む場所や働く場所、活動する場所に全く自分と違う人たちが存在している。

人には個性があるからみんな違うけど、障害などの体の違いや知能の違い、痴呆や自閉など、より属性の異なる方々との距離は意外に大きい。

自分の生活の一部を切り取って思い返してみても、そういう方々との関わりを強く感じる人は少ないと思う。ショッピングセンターなどで会うことがあっても、そういえばそういう人いたね?って思う程度。日常的に接する機会がある人は少ないんじゃないかと思う。

大きいようで狭いこのコミュニティ空間の中では、日常的に多様な他者との関わり体験をする。
そうすると普通って概念が少なくなると思うんだよね。
いつものことだから。

ここでの生活は、”みんな違うっていうことをみんなで共有”できる。
そのうえで、「どうやってみんなで生活していこうか?」ってね。
その話し合いとかルール作りが共生社会の実現の一歩になるんじゃないかって思うんだよね。

共生社会が凝縮されたごちゃまぜコミュニティ作り。
それをあたりまえに運営できている佛子園の支援と、活動にめちゃくちゃ嫉妬しました。


まず前提として…。

そもそも地域の福祉サービスをみんな知らない。

例えば、重度の障害者と同じ空間で生活していることはあるだろうか?
ほとんどの人がないと思う。
専門的な支援をするために空間を分けられてきたからね。

だから、地域にはどれくらいの障害者がいて、どこで活動しているのかも知らない人が多い。

それは、高齢者にとっても同じ事。
地域にある介護施設のことを知っている人は少ない。
(今は増えてきたから知ってるかもしれないけど。)
身近に要介護者がいる人は知っていると思うが、身近にいない人は考えたこともないのではないだろうか。


関わり体験がない中で突然の出会いが生み出すもの

情報がない中で、地域社会では突然に出会ってしまう。
電車で。買い物で。どこかの娯楽施設で。

「なんだあの人は?大丈夫か?おかしい人。気持ち悪くない?怖いな。」

多くの場合、お互いの属性が同じ、もしくは似ているコミュニティで構成されているので、ちょっと違う人が入ってくると奇異の目に変わる。異物が紛れ込んできたみたいな。

でもそれは障害者のコミュニティの中でも一緒のこと。
一般人がマイノリティなんだから。

空間を分けられて生まれた断絶が、属性が違う人への偏見とかいじめに変わっていく。

属性の似た人たちで結束を強めるのは良いことだと思う。
でも、強いがゆえに排他的な集団になってしまう。
中では「ウェルカムだよ!」って言ってても外から見ると入りづらい。

集団とかコミュニティとしては排他的になってしまうことがあることを考慮していないといけない。


地域を和える福祉が生み出す変化

違いが受け入れられる度量とそこからいい変化を生む出すためには福祉の力が必要だ。

分断から生まれる壁を壊していくには、そもそもがごちゃまぜでコミュニティを作ってしまうということ。
そこでの関わりから生まれる変化によって、違いが日常的になり、”みんなの違いをみんなで共有”できる。

また、マイノリティと思われる方も「私も参加できるかも。」という参加するためのハードルも下がるので入りやすい。
違いを前提にしたコミュニティは排他的になりようもないからね。
みんな全然違うし。

自分と違う人と関わることによって、できないことをサポートし合ったりして、一人一人に役割が生まれる。
貧困家庭の子ども宿題を車椅子のにーちゃんが教えて、そのにーちゃんの車椅子を教えてもらった子供が押してあげる。

自分にできることをやればいい。

その自分にとっての役割が居場所となり、コミュニティを構成する一人一人がイキイキしたコミュニティとして作れると思うんだよね。

障害者、高齢者、子どもたち、または一般の人たち、みんながイキイキとしたコミュニティとしてね。


これからのコミュニティ作りには福祉の力が必要だ!

属性の異なる人たちを集めるには、そもそもあらゆる福祉サービスを作ることが必要になる。

福祉はすべての市民に最低限の幸福社会的援助を提供するという理念を言う。
介護や障害者のことだけではないんですよ、実はね。
ただ高齢者が増えるので、その方々の支援を含めて町ぐるみでサポートしていく体制は必要になるけど。

あらゆる高齢者、障害者、児童、その他生活困窮者等、福祉サービスと一般の人を同じ空間で過ごせる場所を作る。

そして、地域と福祉を和えていく。

福祉 2.0

支援するだけじゃなく、関わる、参加する福祉へ。


シェア金沢 ギャラリー


【2018.9.2 追記】

これまで考えてきた障害者が安心して過ごせる地域社会作り。
もちろんそれは必要だけど、地域にはあらゆる人が住んでいるので、みんなが安心して過ごせる地域社会作りが必要だ。

ここで得た体験が、これから行う「みんなの学校プロジェクト」に繋がっている。
みんなが折り合いをつけて過ごせるコミュニティを作ることが必要なんだって、考えが変化するきっかけになった(もとに戻ったと言うべきか)だった。

”みんな違うっていうことをみんなで共有”する。
そのうえで、「どうやってみんなで生活していこうか?」ってみんなで考える。
それで、このくらいだとみんな過ごしやすいねっていうポイントに調整していくことが必要なんだと思う。

撤退戦について考える。

この前、R-SICに参加してきた。

誰が地方創生を成功に導く?
〜救世主はどこから来て、そしてどこへいくのか〜

というセッションがあった。

このセッションでは限界集落とも呼ばれる市役所の職員も登壇していた。
そして日南市という稲敷市に近い人口の市の職員も登壇していた。

その話の中で特に印象に残っているのは、人口流出や人口減が大きくなっていく中で、この流れは止められないということ。
様々な取り組みで人口増を目指しても難しいし、どう人口減を受け入れて、市の文化や歴史を継承して終息していくか?
「終わり方が大事だし考えていかなくてはいけないことだよねっ。」て話していたことだ。

おいおい、これから頑張って市の人口を増やしていこうよ。
それを改善していかないとって思うよね。
自分もそう思っていたし、そういう活動に貢献していきたいと思ってた。

でも地域の学校では生徒が減り、廃校が増えてきた。
同級生が5~15人と学級運営も難しくなり、コミュニティーが減少し、クラブ活動の運営が出来なく遠くまで行くしかなくなった。

これは学校のことだが、これからの医療や福祉はどうだろうか?
減少していくし、消滅もありえる。
インフラ整備もそう、人口が減れば行き届かなくなる。

それを防いでいくには人口を増やしていくしかない。
となると、高速道路や企業送致して人口を増やさないとって考える。
どこもそうだし、結局は少なくなる人口のパイの奪い合いでしかないと思う。

でもね、そもそも論として市の人口はどれくらいが妥当なのだろうか?

また日本の人口はどれくらいが妥当なんだろうか?

資本主義で考えれば、増やせばいいと思うけど。
まだまだ増やすべきか?多すぎなのか?

下記は、これまでの人口構造の変化グラフ。

明らかに1900年から2000年の間に急増している。

まあ世界的にも人増え過ぎなんだろうけど。

人口減少という現象は、増え過ぎた人口の振り戻しではないだろうか?

2000年から明らかに人口が減っていく中で、地方創生を叫び人口増を目指していくことは必要なのか?
環境問題を含め、人が関わる社会問題も多くなってきたからね。

市の人口増を目指すなら、近隣とのパイの奪い合いだし、それが市の在り方なのかを検討していく方が良いのではないかと思う。

人口増を目指して、それを想定してあらゆるものを整備していく。
でも期待値での整備がかかりすぎるよね。まあ後出しだろうけど。

それとも、例えば稲敷市の人口は20,000万人として目標を立て、そのための市の環境整備をしていく。

20,000万人が安心して暮らせるインフラや教育、医療や福祉を提供する。
そういう衰退を含めた計算がこれから必要なんじゃないかと思う。
今後想定されるであろう人数とそれでも維持していくための細かな都市計画ね。

自分は後者だと思うんだよね。

自分は稲敷市が好きだし、どうにかしたいけど、こういう衰退した後の市の在り方も考えていくことが大切だと思う。

それは会社にしてもそう、地域の終息を含めて、撤退戦を考えながら運営していくこと。

これからは衰退していく地域の中でどう生きていくのか?

さらに多くの人が考えなくてはいけない問いになってくると思う。

「あなたはどこで生活しますか?

自分はまだ稲敷市で頑張っていこうと思っていますけどね。
やれることはやっていきます!

R-SIC 2017 に参加しました。

毎年恒例のR-SICに今年も参加してきました。今回で3回目。
http://ridilover.jp/R-SIC/

2014年から参加して。
京都 → つくば → 今回は東京で3日間。

1日目は各セッションは教育、働き方、一般雇用、障害者雇用、産業モデルや地方創生についてなどのこれからと未来について、各業界専門家数名をモデレーターが司会して議論を深めていく。

2日目は社会課題の現場を訪れるスタディーツアー。

関心領域に合わせたテーマのツアー現場を訪問する。
最新動向の調査や当事者との対話を通し、課題について学びを深める。

その後に、現場での学びをアウトプット・共有する「ワークショップ」を行う。

3日目は、1日目と同じようないくつかのセッション。

その後にCROSS POINT。

新しいソーシャルビジネスのためのインキュベーション&ピッチコンテストで登壇者数名がプレゼンして優勝者を決める。

ここが一番盛り上がるところ。

今回参加してみての感想は、やっぱり各セッションのどのテーマも面白く、これからの社会の変化やあり方について深く学べたし、自分の考えとの距離も測れた。

自分の考えも大体そんな間違ってない。

それと、毎回感じるけど登壇者の人たちの熱量は凄いよね。
参加しているみんなが自分の活動にまっしぐらに進んでいく姿は素敵なんだよね。俺も、もっともっと頑張らないとって感じさせてくれる。

セッションも良いけど、この感覚を味わいたくて参加しているようなもんだからな。

ただこれまで3回参加してきて、徐々にイベントから感じる熱量というか、この人スゲ~みたいな感覚が少なくなったな、と感じた。

毎回、各分野のトップランナーが出てきてタメになる話をしてくれる。
毎回感心する内容だし、TVに出る人も多くいるから、それだけでもテンションMAXなんだけどね。それでも感動が少なくなってきた。

なんでだ?って考えてて、これかなって思ったのは、
自分や活動に対する自信なんじゃないか?ということ。

3年前は自分の活動も始まったばかりで、まだまだ何も結果も出してないし、活動も安定とは程遠かった。思いだけは強かったとは思うけど。

そんな中このイベントに参加したら、スゲ~人ばっかりでみんな巨人みたいに見えていたんだと思う。
自分には手の届かない芸能人に会っているような感覚かな。
だから、スゲ~スゲ~って感激していたんだと思う。

それが年々活動も本格化して軌道に乗り、運営も安定してきた。
周りに知られるようになったし、少なからず結果も残してきた。
その経験が自分に対して、そして活動に対しての自信になってきたんだと思う。

手の届かぬ存在から、頑張ればそこまで行けると考えられるくらいに成長したってことかな。

そういう意味でこれまでに感じたような興奮はなかった。
自分のステージが上がり対等に感じれるようになってきたんだね、きっと。

そう考えていたら今回でこのイベントは卒業しようと思った。
良い意味でね。

トップランナーの中にいると勘違いして自分を見失わないように。

もっと自分の活動に向き合って、しっかり課題解決できるように結果を出していきたいと思う。

ということで、R-SICはとりあえず卒業します。

【総括】イタリアでの思い出

時がたつのは早いね。

イタリアの視察ツアーから帰ってきてもう1ヶ月が過ぎる。
今思い出しても、その余韻は残っている感じだ。

はじめてのイタリア、初めての海外での誕生日、素敵な仲間たちと過ごしたこのツアーは、とてもいい学び、良い思い出として残っている。

まずこのツアーの参加者だが、ソーシャルワーカーが一番多かった。
一応、自分もその括り。
そして、作業療法士や看護師に看護大学の准教授、精神科医や精神病院の事務長など多彩な人たちであった。

ツアーは11月15日から24日までの10日間で、トリエステ・ヴェローナ・アレッツォ・ヴァルデキアーナの4カ所の視察研修ととてもハードな内容だったが、ちょいちょい自由行動もあったので楽しめたと思う。

仲間との余暇が最高に楽しかった。

ちょいちょい空き時間があると、おじさんたちで集まって飲みに行くパターンができた。夕食はみんなで食べに行くから少しかしこまるけど、気の合う数名で夕食前に「0.5次会」に行く。

「じゃあ、0.5次回行こうか?」っていうのが決まり文句になってた。

そして話は変わるがイタリア人はいろいろ長い。

ゴールの見えない講義、ゴールの見えない会食。

当時は超絶辛かったけど、それも今思えば良い思い出だ。

「0.5次会」、「ゴールが見えない」というが、旅での流行語でした。

そんなこんなでツアー以外も充実していました。

ツアーで学んだことについてはこれまで書いてきた。


以下、簡単なまとめ

各州内にある地域の地域医療事業体(ASL)において精神保健サービスが配置。
地域精神保健センターを中心に、総合病院内の精神科救急病棟、デイケア、リハビリテーション施設、グループホーム、労働組合などと連携。

チーム構成は多職種で、精神科医、看護師、心理士、福祉士、作業療法士、リハビリテーション技術者、教育職、事務職から構成。ただメインは、精神科医、看護師などの医療従事者が6割。

イタリアの凄いところは精神科医療者も白衣を脱いで当事者と向き合い、医療モデルではなく、生活モデルで対応していること。精神科医も貧困問題、家探し、職探し等も一緒に行っている。

医療モデルか、生活モデルかというのが日本との大きな違いだと思う。


精神保健福祉領域のざっくりとした違い

日本をイタリアにするのは可能か?
ん~、すぐには難しい気がするね。

イタリアは精神病院をなくしたが、精神科医や看護師を中心としたチームが地域に降りて、そこでのサービスを作り中心を担ってきた。
仕事や労働者を地域へとスライドさせた感じかな。
しかし日本は、精神科病院をもったまま福祉サービスが展開され、どちらの量も増えてきた。だから精神科病院も福祉サービスも多い。
イタリアと同じようにすれば、多くの精神科医療のチーム(看護師が多い)の仕事がなくなる。医療チームが地域で支援するスタッフとなるなら、多くの福祉関係者の仕事がなくなることになる。どちらにしても困る人は多い。

それに日本は病院も福祉も民間が多い。
大きな方向転換は、様々な機関が潰れる可能性があるので反論も多くなると思う。
うちも大きな変更に対応できるほどの体力はないからね。

では無理なのか?

先輩たちの貢献もあって、精神保健福祉領域では「病院から地域へ」と徐々に政策が進んできた。
それゆえ福祉サービスが増えて、精神科病床数も減ってきていると思う。

この流れを緩めないように、進めていけば徐々にではあるが近づいていくんだと思う。

精神病、疾患を持っている方が地域で生活していける仕組み、サービスを作り、どんどん良い効果を生めるようになればもっと良くなっていく。

だから、今後も良い状況を作れるように頑張って作っていきたいな~、と改めて感じた旅でした。

以上。

結局、ざっくりとした内容だけど。

おわり。


イタリアギャラリー


その他イタリア視察記事

これはクライシスだよね。

クライシスへの対応を含め精神病院へ押し付けるのではなく、福祉の力で地域生活を維持できるようにして行かないといけないという話。

昨年より、プログラム参加者が増えてるんだよね。はっはっ~!

11月22日(火) 10:00~13:00 ヴァルデキアーナ視察研修

①精神保健センター
②ヴァルデキアーナ観光

イタリア研修のことは、ここ数回書いてきたが、書いている自分がもうおなか一杯な感じです。もう飽きた…。

でも、とりあえず記録として書いていきます。


精神保健センター見学

ここヴァルデキアーナでも地域精神保健でのサービスについては、ほとんど機能が同じだと思う。なので、その辺の説明は省きます。

まず最初に精神科の先生が語ったのは、留置場のような病院を廃止したと話があった。

これは国の法律が変わり、司法精神病院もなくすことになったということ。

そのため、トスカーナに47人もの法的に問題のある人が入ってきてサポートすることになったから大変だよと話していた。

現場での対応は大変と思うが、精神病に対するあらゆる隔離をやめたというのは凄いことだと思う。

そして、この研修で特に印象に残ったのが職業訓練サービス。

コーディネーターが企業開拓して、企業と連携して1年間の職業訓練サービスを提供する。もしできると判断されれば、その企業へ就職することになる。
プログラム中は、企業負担0で、行政負担で参加者に給料を渡している。

で驚いたのは、その結果について。

プログラム参加者は22名で、1名が正規雇用。
それ以外は実家に帰った人もいるし、次の年のプログラム待ちとのこと。

「昨年より、プログラム参加者が増えてるんだよね。はっはっ~!」

って自慢げに話していた気がする。

でも実際に仕事できる人は少ないみたいでした。

おいおい、結果率が低すぎるでしょ!

就職が難しいのは分かるけど、うちでも就労訓練参加者の6名中1名は毎年就職してるよ。

ん~、なんだかな~という感じでした。
(この辺のゆるさがイタリアっぽくもあるけどね。)

イタリアは、精神保健サービスが行政サービスとして行われている。
予算によって、削減されるだろうから、日本より福祉サービスは全然少ないと思う。グループホームも少なかった。
サービスに来ている人の支援は出来ているが、つながっていない人もたくさんいるんだと思う。

福祉サービスの量は圧倒的に日本のがいい。
質は細かくまでわからないけど。
ここでの研修で日本の良い面も見えた気がします。


ヴァルデキアーナ観光

この日の研修は早めに終わったので、お食事とちょっと観光。
いや~きれいな街並みです。

本日の昼食はここです。

前精神保健局長のD’Arcoさんと記念撮影。

ここからの風景がいちばんきれいでした。

そして名前を忘れてしまったが、有名な人のお家。

今日はこの辺で終了。


その他イタリア視察記事

上映会を終えて。

初めてのイベントだけど、みんなの協力もあって何とか形になったなという話。

ぺっぺさんの話。

管理すること、権利を守ること、どちらも真剣に問い続けていく問いなんだよなという話。

トリエステだけじゃなく、アレッツォもすごいぞっ。

11月21日(月)9:00~18:00 アレッツォ視察研修

①精神保健センター
②総合病院(精神科救急)
③レジデンス


精神保健センター見学

精神保健センターは、145,000人を対象とした行政区域を担当し、精神科医・精神科看護師を中心に心理士、福祉士などのチーム構成で、住民の精神衛生を保つことを目的に活動していた。

24時間365日対応で、医療面においても医学モデルではなく生活モデルが中心。
訪問診療、訪問支援が中心で、心理教育、自助グループ、緊急対応、デイケア、レクリエーション、レジデンスなどのサービスを行っている。この辺はどの州も同じような対応をしている印象だった。

これらのサービスは行政の予算で運営する公共サービスのため、予算の削減などできることが出来なくなることもある。
特に、昨年まではアレッツォ県のみを対応していたが、今年からブロッセントも対応することになって対応が追い付かないと話していた。
予算に依存しているので、財政状況に大きく影響を受けてしまう点は怖いかなと思う。来年からは大幅削減もありうるからね。

「アレッツォには、バザーリアの前から生活モデルを実践している精神科医がいたんだよっ!」と話していた。
やっぱり、イタリア全土にそういう医者が出てきていた時代なんだろうと思う。
でも何となく感じたんだけど、かなりトリエステを意識してる。

バザーリア法の失敗についての話。

退院後のケアの問題。
退院後のケアが全然足らなかったということ。
逆に成功点としては、各地に訪問サービスが広がったこと。
訪問診療を行うことで看護師が一番勉強になったのではないか?と話していた。

訪問サービスがなぜ必要なのか?
服薬している患者さん以外も対応することができること。
薬だけではなく、ソーシャルワーカーも同行するので様々な対応ができる。
ただ基本的な家事などをすることはほとんどなく、励ましたり、本人が出来るように支援する事が中心。
全てが公的なサービスなので、何でもやってあげるという考えではないとのこと。
本人主体でできることはやってもらうという姿勢はいいと思うが、一人ひとりの細かなニーズに対応できるわけではないんだろうと感じた。

【センターで話していた4つのルールについて】
・医者は話すのではなく患者の話を聞け!患者にも情報共有すること。
・困難なことは相手に伝えない。
・できることに目を向けて、一人一人の対策を見つける。
・患者さんに最大限の関心を持つこと。

先生が語っていた4つのルールは、福祉の仕事でも役立つことだと思う。

全体的な印象として、トリエステより医療面の対応が強かったように思う。
色が違うよね。
治療面でも入院等の緊急対応も比較的やっている印象だし、服薬などの医療面の重要性を多く語っていた。


一般病院内精神科救急見学

精神科救急では、病床数は9床で入院対応も15日が限度。
これはどこでも共通しているが、入院は短く地域にて対応するということ。
またグループ心理教育に力を入れている。
ここでは看護師の育成に力を入れており心理教育等の訓練もする。
育った看護師が地域での生活支援の担い手へとなって巣立っていくとのことであった。

病院の先生の話。

「トリエステの保健センターのベットのことだが、精神患者を本当に一般の人と同じように扱うなら、ベットを置かないほうが良いと思っている。これはトリエステへの批判ではないけどね 。」

精神保健センターの時から、ちょいちょいトリエステの話や比較が出てきていたが、アレッツォではトリエステをかなり意識している印象だった。

「トリエステだけじゃなく、アレッツォもすごいぞっ。」って。


レジデンス見学

レジデンスは、デイサービスや訪問サービスを利用しても効果が少ない急性期の方が対象で、日常的な生活訓練を行い、アパートへの生活移行を目的にしているところ。
日本でいう入所型の生活訓練施設と同じだと思う。

またここでは、軽~中度の法に触れた18歳未満の精神病者の生活訓練も行っている。
グループワークを多く取り入れ、SSTやアッセンブレア等を行っている。

利用者さんがより自立した生活をするための機関として重要な役割を担っていると感じた。

長くなったので、ここで終了。

次回は4日目最終日です。
では。

今回はこの写真で。

実は、ライフイズビューティフルの映画の撮影地です。


その他イタリア視察記事

精神病はエピソードである。

11月18日(金) 9:30~18:00 ヴェローナ視察研修にて。

①ヴェローナ大学にて ー グルーチ先生の講義
②精神保健センターの見学
③自助活動組織(グループホーム)の見学


ヴェローナ大学講義

バザーリア法の歴史と法の中身、出来てからの現在の状況についてを詳しく説明して頂きました。

(以下、ざっくりとした流れ)
・バザーリア法ができる前の法律から、入院日数が少しづつ減ってきていた。
・1960年バザーリアと賛同する精神科医が集まり改革を始めた。
・1978年180号(バザーリア法)の成立。
・新たに病院を作らない。患者さんを入れない。精神病院を廃止する制度。
・精神病院から総合病院内の精神科救急への移管。入退院の日数が激減。
・総合病院内の精神科救急での治療が減った。
・コミュニティーケア・デイケア・アンブラトーリオなどのサービス増加。

その根底にあったのは、精神病院は治すところではなく、悪くするところ。
(被害者となるキャリアが始まるところとまで言っていた。)

精神病院は治らない。だからこそ環境の改善が必要だ。

自由こそが治療であり、普通の生活をしていくことが治療になる。

では、精神病院をなくすためには何が必要なのか?
①総合病院内での精神科救急サービス。
②精神保健センターのようなコミュニティーサービス。
(様々な機能があります。)
③レジデンシャルサービス。(生活訓練などの訓練)
④グループホーム。

グルーチ先生の言葉で印象に残っていること。

精神病はエピソードである。

症状が悪いときは治療が必要であるが、そうでない場合は必要がないもの。

エピソードという表現は面白いなと思った。
でもなんかそうだよねって、腑に落ちたんだよね。

今回の講義は、自分が知らないことも多かったのでとてもためになりました。
しかし、先生というのは話が長いね。とても勉強になったけどさ。

いつ終わるのか?
ゴールが見えませんでした。


精神保健センター見学

この建物はもともとは精神病院で使われていたところを改装して精神保健センターにしたところだった。
そのためどこか少し冷たい感じ(トリエステより)がしたが、患者さんの様子とか表情を見ると、良いケアがされているんだなと感じた。

ここでは精神科医の研修医が6人くらい学んでいて、精神科医を育てる研修システムがしっかりしている印象を受けた。ヴェローナ大学の精神科医の卵がここで研修して、それぞれの現場へと巣立っていくみたいですね。

それとスポーツや芸術などの作業療法、訪問サポート等、手厚くサポートしているように感じた。

センターの中の機能や役割については、トリエステとあまり変わらないが、運営方法については若干色が異なるように感じた。


自助活動組織見学

市民の住む一般のアパートの一部を借りて、事務所とグループホームを利用しているところを見学した。

一般の住居を間借りしているので市民が隣に住んでいる。
この点は、日本ではなかなか難しいところもあるのかなと思った。

ただ、中身の運営自体は日本のグルーホームとあまり変わらないかな。
設備基準としては日本のが全然厳しいと思う。
まあ制度が違うし民間も運営するから仕方ないけどね。
ホームに住んでいる利用者さんはみんな穏やかに楽しそうに生活していました。

トリエステとヴェローナ、関わりにおいて核になる部分は共有しているが、中身の運営についてはその土地の特色があるように感じた。

とりあえず長くなってしまったので、また次に。


ゴールが見えない講義… ゴールの見えない会食にて

この会食が終わったのは、日が変わってからでした…( ノД`)

今回も最後はきれいな写真で。ヴェローナの闘技場の夜景です。


その他イタリア視察記事

「精神医学はエセ科学だ」

11月16日(水) 9:00~19:00 トリエステ視察研修にて。

①ガンビニ精神保健センター
②一般病院の中の精神科救急外来
③就労系のリハビリ労働組合
④ジェンダープロジェクト


ガンビニ精神保健センター視察

「精神医学はエセ科学だ!」

そもそも精神科学はあるのか?
ないものを作って人を区別しているだけではないのか?

精神病院はどこでもそうだが隔離されている。

そもそも隔離というのは本人のためではなく管理する側のために行っている。
苦しんでいる状態で精神病院に来ても良くなる人はいないよ。より悪くなる。

精神病で苦しみさらに自由も奪われる。
それは良くないことなんだ。

だから自由を取り戻そうとした。

患者さんを病気で判断するのではなく、その人の持つ特性や環境で考えること。
でも精神医学は分析的なもので、社会的な側面が全くないんだ。
患者さんが良くなるには、社会的な側面のサポートが必要なのにね。

人としてどう生きているか?

常に向き合わなければ患者に向き合っているとは言えない。

病気や症状だけで本人を見るのではなく、生活の主体者として本人を見なければいけない。

※これは私見ではなく、トリエステで言われていたことです。

イタリアでは、各州内にある地域の地域医療事業体(ASL)において精神保健サービスが配置されている。精神医療や予防、様々なケアサービス、リハビリテーションなども行っている。

地域にはガンビニ精神保健センターのような地域精神保健センターが配置されていて、総合病院内の精神科救急病棟、デイケア、リハビリテーション施設、グループホーム、労働組合などと連携している。

視察したガンビニ精神保健センターの機能としては、日本でいうクリニック、訪問診療、薬局、デイケア、地域活動支援センター、リハビリテーション、ホームヘルプサービス、ショートステイ、その他ソーシャルワークサービスといったところだと思う。
あらゆる機能を持っている。

センターは月曜から金曜と日中に開いていて受診もできる。
訪問活動を積極的に行っていて、各患者の重症度などニーズに応じて治療・介入方針が決められている。
誰でも入れて、誰でも出ていける開けたコミュニティーのような感じだった。

他の機関として、総合病院の救急医療、労働組合のような就労の場、グループホーム、様々な市民団体と協力して患者さんの支援を行っていた。

チーム構成は多職種で、精神科医、看護師、心理士、福祉士、作業療法士、リハビリテーション技術者、教育職、事務職から構成されていると思う。
ただメインは、精神科医、看護師で6割くらいを収めている。

精神科医療者も白衣を脱いで当事者と向き合い、医療モデルではなく、生活モデルで対応しているとのこと。
そして、精神科医も貧困問題、家探し、職探し等も一緒に行っているというから驚いた。患者さんをちゃんと生活の主体者として見ているんだなと感じた。

この部分は日本ではありえないでしょ!って思う。

まあ、そういう先生もいるかもしれないけど少ないんじゃないのかな。

では総合病院内の精神科救急はどうだろうか?
家族からもそうだが、クライシスや警察対応が多い。
これは日本と変わりないだろう。

で入院については?
症状や服薬等の検査に数日間かかり、その後退院して精神保健センターへと移すということ。
圧倒的に日本より早い。
結果がどうこうは分からないけど、地域でサポートするという姿勢が伝わってくる。
凄いね。

この研修で強く感じたのは、医療者が患者にそして地域に降りているということ。
医療モデルではなく、生活モデルを中心に医療から福祉が行われているということ。
精神病院をなくしたが、精神保健の中心は精神科医療が中心であるということ。

自分が考えていた環境の改善こそが必要だということ。

様々なことを学ばせて頂きました。

精神病院をなくしたイタリア。
でもサポートの中心には精神科の医療チームが存在する。
日本でも患者さんの支援には、あらゆるところで精神科医療が責任を担保している。
させられていると言う方ががいいのかな。
絶対的に必要な精神科の医療チームを中心に構成されて、連携している福祉サービスは素晴らしいなと思った。医療が生活モデルでやっているというのは前提だけどね。

いろいろな認識も変わった研修だった。

今回トリエステに来た目的である、保健福祉センターを中心とした他のサポートと連携した総合的なサービスの構築。
バザーリアが作りはじめてから、現在も行われ進化してきたサービスは、日本における法律とサービスを組み合わせれば作ることは可能だと思う。
ほとんどのことが同じようにできる。
制度的にはね。実現も可能だと思う。

でも難しい問題もある。
それは医療側の医療モデルか生活モデルの違い。
これは、うちではどうしようもないからね。

いろいろ困難はあるけど、新たな形で自分なりに表現していきたいと思った。

長くなってしまいましたが、ここで終わりにします。
書ききれないことはまた次に。


最後に、トリエステ統一教会のきれいな写真で。


その他イタリア視察記事

これはクライシスだよね。

トリエステには精神病院がない。

病院がなくても、患者を地域生活の中で支えている。

「クライシスの時はどうするんですか?」

日本人の気になるところ。
特に医療関係の人は気になるであろうこの手の問いはよく出る。 

トリエステではクライシスをチャンスと見る。

その人のことをよりよく知る機会となり、その経験が彼らの地域生活での支援に活かされて行くと。

「でも、自傷他害の場合はどうするんですか?」

自傷他害の場合でも、検査や診察をして精神保健センターへ行くことが多い。
どうしてもそれが難しいと判断したら入院で対応することもある。
ただしケースは少ないし入院しても数日で出て行くことが多い。

ここで質問者は、ホッと胸を撫で下ろす。

どこまでも聞いて引き出したい「入院。」という言葉。

この手の質問は「クライシスでの対応について。」自分の考えや行動を正当化したい気持ちが含まれているように感じる。

薬でおとなしくさせる。
それでもダメなら入院だなって。まるでそれが当たり前のようにね。

でもトリエステでは、ほとんど入院中心の対応を行なっていないように思う。

それは肌で感じた。
そうならないような仕組み、向き合い方と対応をしっかり確立しているようだった。

しかしそれは制度の違いや支援者とチームの力量にも寄ってしまうけどね。

そもそもクライシスの捉え方が日本とは全然違うし、これはクライシスだよね度(度合い)も大きく幅がある。

トリエステではクライシスをチャンスと捉えるが、日本はクライシスを限界と捉える。

もうこうなったら無理みたいな。

限界は、支援、サポートの意味で、やりようないから薬飲ませて黙らせて、入院させるしかないと。

またクライシスの幅も全然違う。

トリエステでは、大声あげて騒いでても「彼だしね、しょうがないと。」
しかし日本だったら、クライシスだね、入院だよってなるケースもある。

これは、バザーリアと弟子との相談の時の話のこと。

「彼は大声を出さないと生きていけないけど、僕は大声を出さなくても生きていける。それだけだよ。」と伝えていたことにも大きく関わっていると思う。
違いを認めることが根付いている。

そうクライシスへの懐の深さが大きく違うんだよね。

だから対話の時は、日本とイタリアで言ってることと感じてることが食い違っているように感じるんだと思う。

クライシスへの向き合い方と対応方法。

これが、これからの日本の精神保健にとって重要な課題なんだと思う。

これまではクライシスへの対応を含め、大変なことは何でも精神病院に投げてきた。

それが今、精神保健福祉領域の歪みとなって表出してきている。

もう少しクライシスへの対応を含め精神病院へ押し付けるのではなく、福祉の力で地域生活を維持できるように、自分たちが力をつけていかなくてはいけないんだと思う。


その他イタリア視察記事

ソーシャルファームジャパン in つくばに行ってきた。

10月につくばで行われたソーシャルファームジャパンに行ってきました。

ソーシャルファームというのは、日本では最近になってよく聞くようになってきが、世界ではもっと早くに広がり、認知されてきたモデルのこと。

1970年代にイタリアのトリエステにて、精神病院入院患者が病院職員と共に地域で就労する施設が設立されたことが始まりで、それから世界各地へと広がっていった。

ソーシャルファームの概念や取り組みは世界によって意味が多少異なっている。ただ、就労が困難な人と健常者が同等の条件でともに働き、同等の賃金を得ているというのがその要素だと思う。
ソーシャルファームの基準については、法律を定めるなどの国によって基準を定めていることもあり、とても差があるみたいだ。
また障害のある方の場合は、程度に応じて助成金が支給される国も多いらしい。

日本でも少しづつだが事例が出てきて、ソーシャルファームジャパンも発足されたが、認知度はまだまだ低いのではないかな。
少しづつ増えてきたけど、日本でのソーシャルファームは障害分野でいえばA型になるのかなと思う。他の形ももちろんあるけどね。
保険給付が出てる分、海外よりはメリットがある部分もあるかなと。

今回のイベントで感じたのは、どのような状況であれ、就労に困難がある人(障害がある人)と健常な人が共に働き、同等の条件と賃金で就労していくっていうことが世界的に求められているし、国によって取り組みが違えど、目指しているところは同じなんだと感じた。あたりまえのことなんだけどね。

それと印象に残ったのが、ソーシャルインパクトボンド(SIB)という取り組み。
社会的コストを低減する、行政が未だ実施していない事業を、民間投資によって行い、行政がその成果に対する対価を支払う社会的インパクト投資モデルのことを言う。
SIBは事業が失敗するリスクを行政機関から投資家へ移転する仕組みから、リスクはあるが高い効果を見込める新しい事業を大規模に実施する前に、実際に効果があるかどうかを確認する目的で行われる実証実験に適している。

この取り組みは日本でも広がってきていて、NPO活動の事業活動に対する費用対効果を図り、助成金や投資等、支援先や団体の選定等にも大きく影響すると思う。

SIBは以前から知っていたので、どうにか自分の事業にも当てはめていきたいけど、なかなか自分の理解力では難しいのだ。

仏ジャルダン・ド・コカーニュ創設者 ジャン・ギィ・ヘンケルさんと。

そして、ヘンケルさんの話。

お金を寄付する人たちは中流階級が多い。
フランスや欧米では。所得が低い人たちも出している。
寄付を集めたいならお金を使わなくてはならない。
人材やキャンペーンなど。
そのような取り組みがこれからは必要と話していた。

それとコカニューインベスティメントという取り組み。
100ユーロの株券を購入すると7年間は無配当、その分税金が軽減される仕組み。
このようにNPOの活動自体も株券を発行し税金への反映等、行政を巻き込むような取り組みも必要だって話していた。

そして自然薯クラブの見学にて。

うちは利用者の就労を目指しているし、そのような活動が中心だ。
しかし彼らは主体性を重視し、働くこともするが芸術活動にとても力を入れている。
芸術活動以外での社会との接点は少ないように感じたが、そのような才能のある利用者にとっては理想郷だと思った。

太鼓や踊り、絵などの創作活動は鳥肌が立ったね。

自分とは目指すとこが違えど、代表が描いている未来は自身の信念にぶれずに活動しているのが見て分かったように感じる。

信念は違えどその信念と取り組みには敬服です。

いろいろなイベントなどに参加して思うけど、すごい代表や事業所はたくさんあるし、目指すべきところもまだまだ高い。

これからも楽しくなるね。ワクワクだ。

B型事業所の工賃は上げないといけない。

工賃を上げないといけない。

前のブログでも書いたけど、B型の利用者さんの工賃を上げること。

これは、どの事業所にとっても急務の課題と思う。
実際に茨城県からは平均工賃を上げましょうとの指示があり、どの事業所も必死に取り組んでいることと思う。
うちもそう思って頑張っているんだけどね。
まあ、なかなか上手くいかないけど。

そんなわけで、茨城県が開催する工賃向上研修に参加してきました。
7月27日(講習)、8月25日(講習)、10月5日(見学会)の計3回。
3回も水戸だからね。いや~、大変でした。

でも、そのおかげでうちの法人の取り組みの方向性も見えてきたかなと思う。

まず会計について、就労支援会計の基礎を学び、粗利益、経費、営業利益等、細かく統計を取り戦略をとっていく必要性があることを知った。
それに、売り上げの算出についてはシビアに教わった。
作業ごとに収支評価を算出して、どこに無駄があり、どこを拡充するのか?
その算出の必要性その後の動き等を検討して学んだ。

支援と工賃を上げることは別のようで一緒ということ。

細かく細分化して統計を取れば、ほぼ無駄がわかるし、原価率の改善やロスを減らし売り上げを伸ばせる。
この部分は徹底してやっていく必要がある。

現在どの地点にいて、どこまで工賃を目標とするのか?
逆算して事業を見直していく必要がある。

そしてアドバイザー派遣事業を行って、実際に工賃UPに成功した事業所の見学もさせてもらった。

①一つ目のところ。
お菓子の商品開発とデザイン等の改善を行う。
就労継続支援B型事業として、パンの製造販売事業を行っていたが、専門家がいないと難しいと感じてアドバイザー事業を利用した事業所。
支援スタッフが商品開発のためのアドバイスを受ける。月1回程度のコーディネーターとアドバイザー2人体制で、合計5回来園し指導を受けるなどのサポートを受けた。
販売促進のためのロゴデザインの考案。ビスコッティなどの商品開発とパン作り工程の見直しの「ボーリッシュ法」を取り入れる。焼き方や食べ方の提案なども行ったことで売り上げUPにつながった。

②二つ目のところ。
受注作業の新規開拓を行う。
これまでは受注作業のみで2社しかなかったが、アドバイザー派遣で相談して、営業で受注先の新規獲得と既存の受注作業の価格交渉について指導を受ける。
新規の受注作業を見つけてきたことで、既存の受注作業の価格交渉も行い、どちらも工賃も改善につながった。

③3つ目のところ。
工程の見直しと利用者に合わせたサービスの変更を行う。
アドバイザーを利用して、パン製造の特にロス管理を見直したことで、原価率が40%→30%に減らすことができた。
またアンケート調査をして、パンの値段も20~30円の値上げができると判断し、値上げも行った。他の事業でも利用者とスタッフの意識が変わり、他の事業も収入が上がってきた。
また、B型の事業所の件で本人と家族と相談を行ったら希望者は10名。その他の利用者は生活介護に移ったので定員の変更を行った。これまで、サービスの選択を本人主体ではなく、本人たちをサービスに当てはめていた事に気付いたとのこと。利用者さんの特性に合わせてサービスの変更を行ったことで、支援力のUPと工賃の向上にもつながった。

どの事業所を見学して思ったけど、トップの熱意と行動力には感心した。

それを支えるスタッフの力量にも頭が下がる思いだね。
何においても、特に行動することが大事だよな~って改めて思った。

これらを総合してうちの工賃を考えれば、②受注作業の改善が必要だと思う。
新規作業を開拓して、既存の受注作業の工賃もあげられるようにすることが大事。
うちもそれをやっていく。


過去ブログ