何かを変えるのは熱意でしかない

稲敷市の自殺対策の取り組みをNHKが取り上げてくれたみたいですね。

前回の茨城新聞での記事も今回のNHKの記事も、この協定に至るまでの経緯に携わっていたのでうれしい限りだ。

警察と行政の連携、さらに関係機関やNPOを含めた連携になると全国初。
なので、注目されるのは当然としても、たくさんの方に知っていただくことで、この取り組みが全国的に広がっていくとさらにいいと思う。

取り組みがこのような形になるまでには、実は5年ほどの歳月がかかっている。
その過程はざっくりと書いてるので、興味のある方は下記を読んでね。
(ほんとざっくりね)

過去記事

「稲敷市の自殺をなくす。」ことを目的に関係機関と連携した取り組みになるまでには、自殺予防の広報をしたり、ゲートキーパーを学んだり、他機関の自殺対策の事業の話を聞きに行ったりなどなど、いろいろな活動をしてきた。

多分、覚えている範囲だけど…

自殺対策は、全国的な課題なので他市や他機関等、様々な形で対策を検討しながら、進めている事だと思う。
それでも対策を大きく進めることができないことの理由に、個人情報保護という問題がある。

これは福祉でもそうだが、他機関等と連携した支援をしたり、情報共有する際には個人情報保護というのがいつも大きな壁になる。

今回の協定に至るまでにも、この課題が大きな壁となり、結果5年を費やすことになった。

それでも乗り越えることができたのは、関係者の「熱意」だったんじゃないか、と思っている。
何度も関係機関で個人情報の壁をどう乗り越えるかを検討してきた。繰り返し。
(そのほか行政の方々の動きをすべて把握している訳ではないので、個人的な見解。)

それに関係者の何人かは、友人や知人を亡くしている。
そのため、この課題に対する想いはとても強かったんだと思う。

「自殺者を亡くしたい。」

その思いが交錯し、熱意が変革へつながったんじゃないかなと。

自分もこれまでいろいろな事業やサービスを作ってきた。
障害者福祉に始まり、子どもの学習支援、子ども食堂にみんなの学校。

特に頭が良いわけでもなく、お金があるわけでも、2世でもないし支援者(バック)がいるわけでもない、ただの凡人だ。

そんな自分でもいろいろやって来れたのは、熱意があっただけだ。

その熱意が人を呼び、その仲間が変える原動力になる。

計画をしては反対され、実行しては失敗して、それでも何度も計画しては実行していく。試行錯誤とチャレンジの繰り返し。とりあえずやってみる。

「何かを変えるのは熱意でしかない。」

これからも熱意をもって、いろんなことにみんなでチャレンジして行きたいと思う。

今回もこの協定に至るまで楽しく参加することができました。
そしてこれからが辛いとは思うけど、それでもきっと楽しい。

ありがとうございます。

稲敷市と稲敷市いのちとこころの相談支援事業協力協定を締結しました。

令和2年11月12日(木)16:00に稲敷市役所にて行われた「稲敷市いのちとこころの相談支援事業協力協定締結式に参加しました。

稲敷市いのちとこころの相談支援事業は、自殺をする危険性が高い者(自殺未遂者等)を早期に発見する体制を整備し、自殺未遂者等及びその親族等に対して適切な支援を行う事業のこと。

以下、茨城新聞の記事がわかりやすく書いているので引用です。

2020年11月16日 茨城新聞

自殺を試みた人を救うため、警察や自治体、民間が連携する取り組みが稲敷市で始まった。自殺未遂者の連絡先や名前を市の窓口「こころの相談」に集め、法律や労働、心の問題などの専門機関につなぎ、相談者のケアを強化する。警察や消防と自治体が組織の壁を越えて個人情報を共有するのは県内初と言う。新型コロナウイルスの影響で経済的な困窮や孤独に悩む人が増えて自殺のリスクが高まる中で、命を救うリレーづくりが動き始めた。

【茨城新聞】稲敷の官民11団体 自殺未遂者の支援連携 情報共有、ケア強化へ

社会面で大きく、そして内容もわかりやすく書いてくれているのでとても嬉しい。


【支援の流れ】
消防、警察、保健所、医療機関等
    ↓
稲敷市「いのちとこころの相談」
    ↓
各専門の支援機関

簡単に言うと、自殺の危険がある人の情報を市に集めて、各専門の支援機関へ繋げてフォローアップしていくというもの。

◯関係機関
稲敷市を管轄する稲敷警察署やいなほ消防署のほか、市内の医療機関、NPO法人など計11団体が参加。

こうやって書いてみると、なかなか大きな取り組みだなんだけど、ここまで来るのに実は5年かかってるんだよね。


取組の発端は5年前くらい。
稲敷市議会の一般質問で竹神議員から稲敷市の自殺対策についての質問があり、稲敷市自立支援協議会内に自殺対策を検討するライフサポーター部会が設置された。

過去ブログ

そこで検討されていたことが自殺予防プロジェクトとして始まり、茨城県の自殺未遂支援・連携体制構築事業へと発展した。

それが、今回のいのちとこころの相談支援事業に繋がっている。
最初から関わっていた身としては、ここまでに発展したことがとても感慨深い。

嬉しい。やったー!

と言う感動は置いといて。

先駆けて始めたという成果は出せたが、自殺対策はここからが本格的なスタート。
気を引き締めてやっていこうと思う。

最後に稲敷警察署長の言葉が感動したので引用します。

「私は友人を自殺で失った。アドレス帳には連絡先が今でも残っている。自殺を減らすため、この取り組みに魂を入れていきたい。」

稲敷警察署 署長の言葉


そう、魂を入れていきたい!

感染リスクに自粛生活。経済的な不安も徐々に広がっている今だからこそ、周りを気遣って一緒に乗り越えていくことが大切だと思う。

退院してから早2ヶ月が経つかなというところ。

今では職場にも徐々に復帰して、ほぼ通常業務に戻っている。

入院していた頃は、社会から隔離されていて、自分だけが何か取り残されている感じがしていた。 まるで、外の世界は別の世界みたいに。

でも退院してみると、コロナウイルスの感染リスクやクラスター対策によって、あらゆる人が自粛生活を強いられ、社会活動は激減していた。

自分だけが隔離されているような感じがしていたけど、そうでもなかったんだなと出てみてから気づいた。

そして、社会経済活動も減ってきたことで、経営難に陥っている産業や増えている倒産件数など、経済的な不安も合わさり、これまで以上に不安やストレスを感じている方も多いのではないだろうか?

自分も会社の経営に対する不安や今後の見えないコロナとの付き合い方など、今後どうなっていくのか、という不安は常に感じている。

社会全体に不安が多くなっている、または多くなっていくなか経済生活問題が起因となる自殺についての問題も個人的には気になるところだ。
(自殺という社会問題の改善もライフワークにしているので。)

今年は芸能人の自殺もありショックを受けて悲しんでいる方も多いように思う。
(茨城県出身の俳優の自死も多くの悲しみに包まれた。)

自ら命を絶ってしまう前に、身近な誰かが気づきサポートができたら、もしかしたら変えられるかもしれない。少しでも減らせるかもしれない。

感染リスクや経済的な不安。 徐々に広がっている今だからこそ、周りを気遣ってたまには連絡してみたり、一緒に乗り越えていくことが大切だと思うんだよね。


今日から自殺予防週間(9月10日から16日の1週間)が始まります。

自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要です。1人でも多くの方が、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。

我が国では、自殺対策基本法に基づき、毎年9月10日から16日を「自殺予防週間」、毎年3月を「自殺対策強化月間」と定めて、国、地方公共団体、関係団体等が連携して「いのち支える自殺対策」という理念を前面に打ち出した啓発活動を推進しています。令和2年8月には相談窓口、ゲートキーパー、自殺対策の取り組みなどの情報をわかりやすくまとめたサイト「まもろうよ こころ」を公開しました。

厚生労働省

自殺対策の取り組みなどの情報をわかりやすくまとめたサイト 「まもろうよ こころ


稲敷市でも今月より新たな自殺未遂者支援の取り組みが始まります。
茨城県内では初の取り組みで、全国でも数少ない取り組みです。

その内容については、市から何らかの発表があると思いますが、こちらでも次回にでも書いていければと思います。とても良い取り組みなので。

稲敷市は自殺対策に本気で動き出すぜ! part2

2014年の4月に稲敷市自立支援協議会に委嘱されて副会長になり、その中の専門部会であるライフサポーター部会の部会長となった。

ライフサポーター部会は、稲敷市市議会委議員の竹神さんが稲敷市の自殺についての現状と対策を一般質問して、自殺対策を行うことを目的に作られた専門部会こと。

部会に関わってから早3年。

長いようで早かった。

他の部会メンバーと協力して取り組みが大きく動き出すのでとりあえずのご報告を。

2016年1月より、稲敷市自殺予防プロジェクトが始まった。

これは、自殺未遂者・企図者の支援がもっとも必要だと考え、救急医療機関に運ばれてくる患者さんが、処置の後に悩みを話せるように、稲敷市の精神保健福祉士が相談に行くという取り組みだ。
そして、個々の悩みや状況に合わせた支援先とのマッチングを行う。

稲敷市の近隣にある7つの医療機関と連携して行ったこのプロジェクトで、1年間で1件の実績が出た。
緊急搬送されてきた患者さんの相談を市の職員が行い、支援先につなげて現在も自殺再企図することなく安定して生活している。

これはとても嬉しいことで、少ないけど確かな実績だ。

そのため昨年の後半より、このプロジェクトをより発展させ、確かなものにするために、県の事業である自殺未遂支援・連携体制構築事業に乗せようという動きになった。

県の予算・市の予算を申請して、無事に通ったということで、今年の4月から稲敷市自殺未遂支援・連携体制構築事業として始まる予定です。

自殺未遂支援・連携体制構築事業は、茨城県内初の事業なんです。凄いよね。
*ちなみにこれは、市の職員Hさんの貢献が大きい。一応書いときます。

そのため、自立支援協議会のライフサポーター部会は事業として昇格したので終了です。

またそちらでの活動が始まったら報告します。

ちゃんと動き出しましたね。
ん〜、感慨深い!

2015年3月4日水曜日に書いた過去記事。

初の自立支援協議会は無事に任期満了しました。

平成26年9月から委嘱された稲敷市自立支援協議会。
今年の3月をもって任期満了です。

初めての体験で右も左も分からぬまま、副会長という任にもなってしまいましたが、無事に終えることができました。良かった。

協議会内にはそれぞれの担当部会があって、その部会ごとに地域で障害のある方々が安心して過ごせるように普及啓発活動や研修会、その他イベントなどを行った。

これは研修会会場の様子。

私が担当していたライフサポーター部会では、2年かけて自殺予防プロジェクトを議論して、一応はスタートするまでになった。
プロジェクトが始まる前には、普及啓発活動やゲートキーパーについての議論もしてたんだけどね。
もっとより踏み込んで、自殺する恐れのある人たちを救えないだろうか?
そのためにはどうすればいいのか?
などという議論を重ねて、再企図防止プロジェクトをすることになった。

自殺予防プロジェクト(自殺再企図防止プロジェクト)は、救急医療機関に運ばれた自殺未遂者の支援がほとんど処置のみで終わってしまうことを改善するために、救急医療機関と市役所が連携して、本人への相談支援を行いその後の支援へつなげてフォーローアップするというもの。

自殺未遂者の再発率はとても高い。

それ以前の予防も大切だが、察知できない以上なかなか改善していくのは難しい。
様々な社会問題の解決が必要になるからね。
それはこれからの課題にして、まずは出来る範囲の動きで改善できるものにしていくことが大切だと考え、再企図防止を目標に掲げたわけだ。

とりあえずだがスタートした自殺予防プロジェクト。
これで稲敷市は自殺対策に本気で動き出す!

今後の動向は気になるところだが、自分は任期が終了したので、また来年ていっても来月からだけど、委嘱されれば関わっていきたいと思う。

とりあえず、いろいろ経験できた協議会の2年でした。

稲敷市は自殺対策に本気で動き出すぜ!

平成27年2月13日にライフサポーター部会が新利根庁舎にて行われました。

この部会は自立支援協議会の中の部会で、市内の自殺対策について検討する部会です。

稲敷市の自殺はとても多い。
交通事故者の何倍にもなります。
自殺者数を10万人当たりの数値に換算すると、茨城県内44市町村の中で、上から6番目という深刻な数値になっています。

自殺対策について問題視していた市会議員が、議会にて訴えていたこともありこの部会ができた経緯があります。

多分、竹神議員。議会で一般質問してたからね。
まあうちに何度も顔出してくれるから、分かってはいるけど。大きな貢献したよね。

そのおかげで部会ができて、自殺対策システムを考え、今度は病院と連携して考える機会を持つことができた。これは、大きな躍進。
まあ、これからも彼には頑張って働いてもらおう(笑)

今回、部会で考えているシステムは、特に自殺未遂をする人に焦点を当てています。
まず、自殺に一番近い人々を救う、支援していく必要があると考えたから。
そのため、救急で運ばれている可能性も高いので、病院の方へも依頼をしたというわけだ。

ということで、3月19日に病院関係者、部会、市役所の職員で意見交換会が行われます。

この話し合いを繰り返して、システムや流れ、対応など、実際に有効に運用出来るように話し合い、システムを作っていくことになります。

なんちゃって部会長の自分が言うのもなんだけど、良いシステムになって病院の協力が得られるといいな~と思う。

それと、うちの法人は別の方向性でこの問題を考え、改善する方向を4月から行っていこうと思います。

廃校プロジェクトと村構想。

【2015/2/14  投稿】

稲敷市自立支援協議会研修会にて、法人の事業所紹介とグループワークをするはずなのに夢を語ってきてしまったという話だ。

この研修会での登壇は、まだまだ法人・事業所設立後まだ間もないということもあり、良い機会だと思い受けさせて頂きました。

みんなの前でのプレゼンはまだまだ慣れないことなのでとても緊張したよ。

時間も押していたので、言いたかったこともだいぶ端折ったし。
それに、言うことを暗記していこうと思ってたんだけど、全然覚えられなかったという始末。
グループワークについてもそう。
司会とか、場をうまく盛り上げて良い話し合いを促すのも苦手だし…。
反省点ばっかりなのであった。

みんな意見を出し合って、楽しくやってくれてたから良かったけどね。
結果としてはまあOKかな。


今回伝えたかったのは、SMSCの今後の構想だ。


構想の根幹は、イタリアのトリエステという地域にある地域精神保健サービスをモデルにして、そのサービスを廃校を利用して作るということ。

日本の精神医療は、長期入院患者の地域移行が喫緊の課題の一つ。
2004年に厚生労働省より示された「精神保健医療福祉の改革ビジョン」に、「入院医療中心から地域生活中心へ」という施策を今後10年間で推し進めていくことも明記された。

しかし、入院の必要がない社会的入院者は7万人くらいいると言われている。

モデルにするイタリアは、1970年代から1990年代かけて精神科病院を徐々に縮小しほぼ廃止した、 文字通り「入院医療中心から地域生活中心へ」というパラダイムシフトを成し遂げた国として知られているところだ。

サポートする仕組みとして、グループホームや就労の場、精神科病床数の少ない総合病院、24時間対応の精神保健センター、自助グループのスペースや工芸工房スペースなどもある。

それらのサポート体制と仕組みを廃校を利用して作りたいということ。

それを伝えたかった。

アウトプットすることで、自分の目的が明確になり、また決意表明になる。
もっとPASSIONを伝えたかったんだけどね。伝わったかどうか(笑)

まあ、言えただけども良しとしよう。

ちなみにこんな感じだ。

6cedd-2015-02-112b22-04-49

まだ、決定じゃなく途中段階の村構想(地域福祉)。
これをコスト面や運営方法など考えながら、廃校へと落とし込みたい。

詳しくは、また今度書いていこうと思う。