てらこむスタッフの卒業式

今日はてらこむスタッフのゆうさんの卒業式を行いました。

てらこむは今から約3年前に稲敷市初の子どもの学習支援事業として始まった事業。

子どもの貧困が社会課題として叫ばれ、茨城県内でもいくつかの学習支援事業が立ち上がる中、稲敷市としても子どもの支援の重要性を考えていました。

そのため、市でも学習支援事業を始めていくことになり、委託先の選定にうちも(SMSC)も手を上げて、委託を受けることができたという流れ。

市への説明でも「うちはできます!」と自信満々に言ってたけどが、うちもこの事業が初めてだからね。どうなることかと不安だった。マジで!

そんな不安な運営体制の中、初期からボランティアメンバーとして参加してくれていたゆうさん。

今でこそ、スタッフも動けるようになり、子どもたちもスタッフの安定にともなって成長してきたけど、これまではスタッフ間での意見の食い違いや事業の意味や運営方法など、いろいろぶつかりがあったし、離れていく人もいた。

それでもボランティアからスタッフへと関わってくれました。
安定とは程遠い運営ながらも信じてついてきてくれたことにとても感謝しています。

以前にも載せた写真だが、この写真がみんなの学校プロジェクトにつながっているんだよね。

障害によって支援が必要な彼が子どもたちに勉強を教えて、子ども達がそんな彼の車椅子を押すことによって彼を支援している。

これは、みんが何かをできて何かができない。

だからこそ、自分ができることをすることで、お互い様の社会を作ることが必要なんだと感じた出来事でした。

この子以外でも勉強を教えてもらったKちゃんが、「私が大人になったら、看護師になってお兄ちゃんの車椅子を押してあげるね!」と言っていた。
この言葉に多様性から生まれる個々の必要性を強く感じたんだよね。

これらの体験が「みんなの学校」につながっている。
いろいろできなくても、できることで支えあえばいいんだって。

ゆうさんが活動に参加してくれたことで、自分自身もいろいろ学び、次のステージへの足がかりも見えてきたと思っています。

いろいろ支えていただきありがとうございました。
そして、これからの初めての就職。大変だと思うけど頑張ってね。

以下、卒業式の様子です。

以上、とても楽しく会を終えることができました。

関係者の皆様、お疲れ様でした。
また、来年もよろしくお願いいたします。

幸せの連鎖を繫いでいきたい

ちょっと前だが嬉しいことがあったので書いていこうと思う。

まず事務方から、
「〇〇さんからお金が振り込まれているけど、何のお金か誰か知ってる?」
と話があった。

「分からない、何で?」

誰も知らない。

それもそのはず、その子はSMSC で仕事の訓練をして、就職したから今はサービスを利用していない。

なんでだろう。
と疑問に思い、相談員が本人に電話をして確認する。

すると、

「これまでパートでしたが、正社員になることができました。そのお礼に寄付しようと思っていました。」

それを聞いたスタッフは嬉しさのあまり目から涙が…

これまでも楽ではない生活してきて、やっとの思いでの就職。それでも生活は厳しいはずなのに、感謝の思いで寄付してくれるとは、なんて純粋な子なんだと自分も感動した。

金額も〇〇万円と本人の生活水準より明らかに多い金額だ。

いらないよって言ったけど、気持ちなんでと受け取ることになった。

その後、きちんと事務所に挨拶にきてくれた。今の自分の生活と兄弟への想いなど語ってくれていた。自分も辛かっただろうに、他を思いやれる気持ちがあるのは彼の強さなんだろうなと思う。

うちらがサポートしたところは後押しだけだ。ほとんどは彼の努力と潜在的な力だと思っている。だから大丈夫。これからもやっていけるだろうから頑張ってな。

それと弟くん。
君も見てるだろうから伝えるよ。
社会は残酷で、生まれた瞬間に、ある程度人生が決まってしまっている部分はあるかもしれない。でも、それを乗り越えて、自分の力で少しでも人生を変えることはできる。
だから、お兄ちゃんを追っかけて頑張りなさい。応援してるよ〜。

さてさて、法人としては小さい金額だけと、彼にとっては大きい金額。
キャッシュフローですぐに飛んでしまうかもだけど、この金額はきっちり胸に刻みます。

さて誰の何にサポートしようか。(幸せの連鎖)

SMSCに寄付してくださる方は下記より寄付できます。
http://www.npo-smsc.jp/join

みんなの学校プロジェクトで「地域福祉」をアップデートする。

「礎」の2018年、変化を始めた1年に。


2018年はどんな年でしたか?

何にも始めてないと思っていたけど、振り返ってみるといろいろあった年だったな。

「おんらが村」の村民たちが地域の困り事を解決する便利屋サービス「猫の手商会」、稲敷市の地域資源・人的資源を見える化し、適切に届ける基盤をつくる「生活支援コーディネーター」、本格化する学習支援事業てらこむやまちキッチン「あえる」などなど…

これまで精神保健福祉に特化していたSMSCが大きく「地域」や「まちづくり」に舵を切った1年だったと思います。


法人としての定款で謳う目的も、今年は変わりましたよね。

そう。

今年から掲げている目的は「すべての人が安心して暮らせる地域社会の実現に寄与すること」。

そのために、「地域の子どもからお年寄りまで、それぞれの抱える課題に関連した福祉サービスと、それらを含めた地域社会のすべての人が交流する場(空間)を提供することで、すべての人が支えあい地域の課題解決に参画していけるようになることを目指す」と謳っています。

大きな違いは、地域に暮らす精神障害者や心の問題に悩む方々を対象としていたことから、地域の子どもからお年寄りまでと対象範囲を拡大したことです。

より地域に密着し、「みんなの福祉」を考え、実践する組織になりつつあります。


取り組みが多様化したのはなぜですか?

そもそも「日本にトリエステを作る!」と始めたイタリアの精神保健福祉の取り組みですが、地域に密着してサービスを展開すればするほど、地域を取り巻く社会問題の深刻さに頭を悩ませるようになったんだよね。

これは、精神保健福祉だけやっていてもダメだなと。

精神障害と非常に密にリンクしている「貧困」という問題も顕著に見えてきたし、人生のライフステージそれぞれにおける適切な支援の必要性…

「もっと早い段階で彼らと接することができていたら?」
「彼らが今後受けることになる介護のより良い在り方は?」

などなど、地域に密着すればするほど、考えることは増える一方です。


「地域福祉」をアップデートせよ!

また、いち市民としてこの「地域」そのものへのアプローチも可能であると考えています。

先に話した地域福祉や社会問題に関することを、自分事として受け止め、行動に移している人は決して多くありません。
福祉人として地域の社会保障を担いながら、地域人として同じ土地に暮らし働く人たちと、地域の課題を一緒になって考える…

自分が考える地域コミュニティは、子どもからお年寄りまで、障害や貧困もジェンダーもない、あらゆる人が住んでいるこの地域社会を、みんなの力で支え合い、より住みやすい場所に作っていくことだと、強く思っています。


「地域」と「福祉」それぞれに対してアプローチしていくのですね。

そうです。

複雑に絡まりあった地域課題を解決していく取り組みは「まちづくり」に近づいていくんだろうと思っています。


具体的にはどのような取り組みを?

廃校となった稲敷市内の小学校を活用して、児童、障害者、高齢者、生活困窮者などの総合的な福祉サービスと、地域住民が利用できる交流スペースを生み出します。

「みんなの学校プロジェクト」と名付けたこの取り組みを通じて、地域に内在する偏見や差別の解消、社会問題や福祉への課題に対する理解を深めることで、誰にとっても安心して過ごせる地域づくりを進めていきたいと考えています。

詳細は、また事業が進み次第お伝えしていきますね。


ワクワクしますね!何かが変わるような期待を寄せてしまいます。

そう!

その感覚が一番大事だなぁと思っています。

「『みんなの学校』から稲敷が変わるかも…」と思わせられたら、それは私たちの思惑通りです。(笑)


その他、大きな変化はありますか?

「みんなの学校プロジェクト」の運営開始に伴って、社会福祉法人を新設します。

幅広い福祉サービスを展開する事業主体として、また社会問題を地域のみなさんと考えていく中核団体として組織していけたらと考えています。


新たな法人が立ち上がるのですね!これまでとの違いはありますか?

これまでは「走りながら考える」をモットーに、スピード感とその時々のニーズを汲み取りながら事業を拡大させてきました。

これからは、より公共性の高い組織体として、堅実な運営を心がけたいと思っています。

とはいえ、これまでの速度を落とすつもりも全くありません。

地域密着で培ってきた信頼性を元に、これからも私たちの考える「福祉」を提示しながら、地域社会のアップデートを図っていきます。


ありがとうございます。最後にひと言いただけたらと思います。

元号の年に新法人設立と廃校プロジェクトを行う、その決意を断固たるものとする2018年とすることができました。

今年はその決意をしっかりできるように活動していきたいと思います。

まだまだ勉強不足でご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、みなさまこれからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!

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貧困の連鎖は無料塾で解決できるか。

ちょっと前に、Peing-質問箱-にて質問をいただいたので、今回はブログの方でもご紹介します。

てらこむって大体何人くらいの子供が加入?会員?
しているんですか?

根本敏宏@SMSCの質問箱

【回答】
てらこむに登録している子どもの人数は17名です。
週1回のサービスですが、平均して6.76人の子どもが参加しています。
ちなみにサポーターは、有償・無償スタッフ合わせて5〜6人で対応しています。

Peing-質問箱-は、匿名で質問をする&質問を受け取れるサービス。質問箱は5秒で作成完了。URLをTwitterやInstagramに投稿して、いろんな人の質問に回答しよう!

Peing(ペイング) -質問箱- 匿名で質問を受け取ろう

上記のサービスは、匿名で質問ができるっていうのところが質問者へのハードルが低くていいかなと思います。

ちょっと前に話題になってたので、とりあえず自分も始めてみたという流れです。
私の質問箱はこちらです。 → https://peing.net/ja/toshi_ne
ちなみに質問箱をメインでやっているtwitterはこちら。 → @toshi_ne

今回質問箱を投稿したのは、質問箱の紹介ではなく、子どもの学習支援てらこむについて書こうと考えてた時に、ちょうど質問が送られてきたっていう感じなのだ。

なんという絶妙なタイミングなのだ。
Peingよ、そして質問者さんもありがとう!

過去のてらこむ記事①

過去のてらこむ記事②

事業を初めて1年半も経ったので、学習支援を継続して行ってきたことでの変化と課題とかを書いていこうと思う。


子どもの学習支援事業って?

「子どもの貧困対策」のための学習支援事業です。

うちでは個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行っています。
特に子どもたちの居場所としての機能が強いです。学校以外のコミュニティとしてのね。

ちなみに茨城県内では17団体が行っている。
SMSCはその中の一つで、稲敷市の委託を受けて行っています。
厚労省の資料 → こちら。


これまでの活動実績として

H29.4〜3月までの平均児童数 3.97人(登録児童14名)
H30.4〜7月までの平均児童数 6.76人(登録児童16名)
*昨年に比べ、安定して通える子が増えている。

(市の対象児童者数)
平成29年度 18世帯 29名
特に支援が必要とみられる児童数

(不登校者の推移)
平成29年度
14名の登録児童のうち7名が不登校。そのうち4名が登校できるようになる。
平成30年度
1名は登校できるようになり、1名は教育委員会の運営する適応指導教室に通えるようになった。


子どもの貧困から見える様々な社会問題

子どもの貧困は、経済的理由で進学を諦めなくてはいけない面や塾に行けないことによる学力の低下など、「貧困の連鎖」としてクローズアップされてきたことで増えてきた。

【茨城新聞】学習支援 無料塾「もっと必要」

茨城新聞  *この記事は現在リンク切れです。

ちょっと古い記事だけど。
貧困の連鎖を無くしていくためには無料の学習塾で学力アップが必要だって。

これまで活動してきて、勉強もそうだけど「それだけじゃないよ」っていうことがかなり見えてきたと思う。

子どもが高校に受かりました。
でもお金がなくて継続して行かせることができません。
だからアルバイトをさせます。

(当事者の母の声)

そもそも受けたところが公立じゃなく私立だったからね。
そうなるだろうと思ってた。


この問題はどこか?

生活保護では、私立での学費面やその他費用までカバーできない。
だからお金が足らなくなるのは分かっていて、それを何度も親に説明してきた。
でも想いは伝わらず、私立に入って結果いけなくなるという最悪の結果。

無料塾で勉強しても、金銭管理という別の課題で高校という次のステップへ行けないんだよね。

こういう問題は数知れずで、学力だけじゃなく、お金の使い方や様々な生活スキルも学べていない。勉強以外の部分での教育もほとんどされていないケースが多いんだよね。

こういうことってこの親だけが悪いわけではなく、その親も貧困の連鎖を受け継ぎ、また次代に受け継ごうとしている状態が今ってことだから、親を責めても仕方ないことなんだ。
この問題も貧困の連鎖。


子どもの貧困にもレイヤーがある

子どもの貧困にもかなりのレイヤーがある。

子どもを塾に行かせたいけど、お金がなくて行かせられないんだよね。
という問題は多いと思うが、貧困層からするとかなり上のレイヤーに入る。
これは無料塾で解決できる場合は多いと思う。

問題その下のレイヤー。
親のネグレクト、虐待。無職。お金の使い方。お酒や薬物などなど。
いじめや引きこもり。軽度の障害だってこともある。

この部分は勉強以前の問題だし、各レイヤーに合わせた対応や支援が必要になる。

だから塾とか学習などのサポートだけでは足りなくて、本人と家族、そこに関わる人々の支援と環境調整などのソーシャルワークが絶対的に必要なんだよね。


てらこむの体制と今後の活動

てらこむのサポートスタッフは現在5〜6名と少ない。
ただ、中心は社会福祉士と精神保健福祉士が行なっている。
そのため学習より居場所機能やソーシャルワークが中心だ。
もちろん勉強の支援も必要なので、その辺は先生のOBやeラーニングを利用している。

1年活動してきた実績から、役所の生活福祉課を中心に障害福祉課、子ども家庭科、社会福祉協議会、教育委員会、そして学校と連携できるような体制になってきている。

この部分をさらに強化して、支援に合わせた他職種連携のチームとなって、子ども本人を中心とした関係者を含めて支援できるようにしていきたいと思う。

子どもの支援には、学習以外のソーシャルワーク支援も必要だからね。

以上、まだまだ書きたいことあるけど、長くなったので終了しますね。

子どもの学習支援事業てらこむについては → こちら

新法人を設立しますという決意表明

自分は面倒くさがりで、これからもなんだかんだ先延ばしにしてしまうこともあるので、あえての決意表明です。

言ってしまったらやるしかない。
「背水の陣」そういう思いです。


新たに立ち上げる法人は社会福祉法人

社会福祉法において社会福祉法人とは、「社会福祉事業を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設立された法人」と定義されています。ここでいう「社会福祉事業」とは、社会福祉法第2条に定められている第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいいます。また社会福祉法人は、社会福祉事業の他公益事業及び収益事業を行うことができます。

社会福祉法人について(厚生労働省)

実は社会福祉法人を設立しようとしたのは、NPO法人を立ち上げる時にも考えていたことだ。

将来的に様々な福祉ニーズに対応したコミュニティを作ろうと考えていたので、公共性も含めて社会福祉法人化した方がいいだろうと、ぼんやり未来予想図を思い描きながらNPO法人を設立した。

現在は障害者支援事業と生活困窮者支援事業を行なっているけど、これ自体はNPO法人でも運営することはできる。なので法人格を変える必要はない。


では、なぜ今になって設立するのか?

それは、これから行う事業が総合的な福祉サービス事業であるということ。

高齢者、障害児を含めた児童、障害者、生活困窮者等の制度を超えた福祉サービス事業を複合的に行っていくので、とても公共性が高い。

さらにより公共性の高い事業を行うこともできる。

それに公共施設を利用する可能性があるというのもある。

もちろん自分にとっても莫大なお金(設備等事業開始資金)がかかるというもの大きい。

そう、いろんな事情が重なり合って作ることを決めたんだ。

しかも来年には新元号になるというから、この上なくタイミングもいい。

そういうことだ。

自分の行動のきっかけは、もちろん自分の意思もあるけど、大きな一歩を踏み出すための外的要因も大きいように思う。

一歩を踏み出すのは意外に難しい。

だからこそ、きっかけになる外からの影響、タイミングは大事だと思っている。

結局は大いなる何かに動かされているんだろうなとも思う。

ちなみに社会福祉法人で行う事業について詳しく書いていきたいんだけど、まだまだいろいろなことが本決まりではない。
そのため、もう少し話が進んで、伝えられるようになったら書こうと思う。


思い立ったが吉日

新元号が変わるタイミングで法人を立ち上げると言ったけど、まだまだ理事や評議員その他諸々についてや、設立準備会など、あらゆることが何も決まっていない…。

決まっているのは来年の5月から開始するというスタートのみ。
こういうところが自分らしいとも思う。

これから急ピッチでいろいろ進めていきます。

果たして果本当にできるのだろうか?

自分も関わりたい。
手伝いたいと思ってくれる方は、ご連絡ください。
ご連絡はお問合せからでOKです。

ぜひ、お願いします!

障害者からみんなの福祉へ

先月、特定非営利活動法人SMSCの総会と理事会を行ないました。

特定非営利活動法人は、毎事業年度ごとに県または内閣に報告の義務があるのでそのためです。事業報告と決算報告、役員決めに定款などのあらゆることをここで決めて、次年度の活動へ反映させる。

今期は大きな計画をしていることもあり、法人としてはとても重要なミッションの変更を検討。定款の目的及び事業の内容を変更をしたのだ。

◯これまでの定款の内容

目的及び事業
(目的)
第3条 この法人は、地域に暮らす精神障害のある方々やそれ以外の心の問題に悩む方々に対して、個々の問題を克服、または改善し、地域社会でその人らしい生活が出来るように支援する事業を行い、障害や心の悩みがあっても安心して生活できる地域社会の実現に寄与することを目的とする。

◯新たに認証申請している定款の内容

(目的)
第3条 この法人は、すべての人が安心して暮らせる地域社会の実現に寄与することを目的とする。上記の目的のもと、地域の子どもからお年寄りまでそれぞれの抱える課題に関連した福祉サービスと、それらを含めた地域社会のすべての人が交流する場(空間)を提供することで、すべての人が支えあい地域の課題解決に参画していけるようになることを目指す。

大きな違いは、地域に暮らす精神障害者や心の問題に悩む方々を対象としていたことから、地域の子どもからお年寄りまでと対象範囲を拡大したこと。


そもそもなぜ変えたのか?

変更した理由は、大きく分けて3つある。

・障害者福祉サービスが増えてきた。
・地域にある課題は様々であり複合的に絡み合っている。
・そもそも地域社会は、あらゆる人が過ごすコミュニティだ。


障害者福祉サービス事業所が増えてきた

これは何となく地域を見ていたら気づく人もいるのではないかと思う。

高齢者介護事業に続き、障害者支援事業も営利化されてきた。
そのおかげで急速に増えてきている。良い事業、良くない事業を含めてね。

厚生労働省の資料より抜粋

事業所数が増えたことで、利用される障害のある方も同じように増えている。

で何が言いたいかというと、支援が必要な人に支援が届きやすくなっているということもあるが、障害者への偏見が一昔前より格段に良くなってきていると感じることだ。

地域住民反対で立ち上げできないケースもまだまだあるので、全然ないかというとそうでもないが、ハードルが下がってきているのは数を見れば明らかなのだ。
*ただし営利のみの事業も増えているのでご注意を!


地域にある課題は様々であり複合的に絡み合っている

これは地域に根ざして特に障害者の福祉活動をしてきて感じるのだけど、障害者の抱える課題も複合的であるということ。
高齢化、詐欺や貧困を含めたお金の問題、生きづらさからくる自殺問題などなど。
上げていけばきりがない。

そして、貧困問題を少し改善しようと子どもの学習支援を始めたら、お金がらみの労働や食事や性的な問題。そこに集まるコミュニティの問題。どんどん出てくるんだよね。
一つやることを増やすと、やらなければいけないことが倍以上になる…。

自分自身も市内での協議会等の役職や生活支援コーディネーターを始めたことで、より地域にある課題というものが見えてきたという感じもある。


そもそも地域社会は、あらゆる人が過ごすコミュニティだ

それはあたりまえだろ!って思う人もいるかもしれない。

でも、今作られている、そしてコミュニティと呼ばれるものは、お互いの興味や関心、同じ階級や状態など、自分に近いコミュニティで構成しているものがほとんどだと思う。
それが悪いという話ではなく、だからこそコミュニティ外との繋がりが弱く、気づきや理解が得られないことも多いのではないだろうか。

コミュニティー内の言語や行動、意識や考え方など、内部の結束が強まるほどに外部からは入りにくくなる。でも中の人は気持ちが良くて気づきにくいからそれがわからない。

知らずに排他的な状況になりやすいと思うんだよね。

これは専門性も同じ。
福祉でもそうだが、専門性が高まるほど中での言語や行動、共通理解が得られやすいこともあるが、一歩外へ出ると何のこっちゃあ分からない。
専門用語も難しいし、制度も複雑になってきているからね。
そうやって内部で固まって活動するから、外部との関係性はより希薄になってきている。
専門性が高まりしっかり棲み分けされてきたことからくる分断。

最近、特にこういうコミュニティーの分断があらゆるところで広がってきているように感じる。
そもそも、みんなコミュニティーの意味と言語が違うのかもしれないのかもだけど…。

自分が考えるコミュニティーは、子どもからお年寄りまで、障害や貧困もジェンダーもない、あらゆる人が住んでいるこの地域社会を、みんなの力で支え合い、より住みやすい場所に作っていくことなんだ。

(結局はこれだけが言いたかった。)

自分の福祉感についての原点回帰なんだろうけど、無数にあるコミュニティーのHabuになるplatform・事業を作っていこうと考えての変更でした。

そのメインとなる取り組みについては、もう少し進んだら発表します。

廃校で起こす新たなAction

ちょうど3年前の今頃。
市と廃校プロジェクトの相談を始めた。

それは、福祉サービスと地域交流を進めるおんらが村構想というもの。

過去記事

気がつけばあれから3年。
この時に話していた廃校は、教育委員会が行う適応指導教室と職員研修施設になっている。

学校の利用については教育関係が優先だからね。しょうがない。
でもその後も想いは変わらず、廃校プロジェクトへの夢を追いかけてきたわけだ。

で、1年前に別の小学校が廃校になり、その活用について最近まで話し合いを進めてきた。
行政の言い分、ウチの言い分、なかなか折り合いはつかなかったけど今回は大きく進んだ。

廃校の利活用のプロポーザルでプレゼンさせていただくことができた。
これまでは話し合いだけだったけど大きく進んできた証拠だ。

そして市でのプレゼンを行った。
当日は上層部の方々が30名くらい。
いや〜緊張しました。とてつもなく。
これほど上手くいかなかったプレゼンはないだろうな。

ビデオを見るのが怖いくらいだ。
(練習も兼ねて毎回ビデオを取っている。)

その時に話したプレゼンの内容について。
事業内容の部分のみを一部掲載します。

廃校プロジェクトの内容は、児童、障害者、高齢者、生活困窮者などの総合的な福祉サービスと、地域住民が利用できる交流事業を廃校で行うこと。
総合的な福祉サービスでは、「子どもからお年寄りまで、安心して過ごせる地域社会を実現する」というビジョンのもと、各属性や課題にあわせた福祉サービスを展開します。
交流事業では、体育館、図書室、調理室、音楽室等の地域開放スペースと、カフェ、マルシェ、コミュニティースペース、教室の貸し出し等の交流事業を行います。

こうやって書いても分かりずらいかと思いますが、地域の方々が主体的に関わっていける学校として運営できるようにしていきたいと思っています。

行政の方からも質問があったけど、「なぜ学校でやるのか?」

土地買って、建物建てて運営する事はできる。(金はないけど。)

でも地域交流をつくり出しにくい。
閉鎖的になってしまう可能性がある。

でも学校はどうだろうか?

みんなが通って思い出のつまった学校という場所、そして地域の方々が利用しやすい設備が整っているという最高の条件。

行きたくなるでしょ!普通!!

そういうことです。

詳細は、また追って連絡します。

あいりん地区スタディーツアー

1月の24~26日に大阪の西成区(あいりん)にスタディーツアーに行ってきた。

何で行ってきたかというと、たまたま友人との話の流れでという感じ…。

というのもあるが、日雇い労働者や路上生活者が多い地域なので、困窮者支援をしているうちとしては、しっかり現状を見ないといけないと思っていたからでもある。

あいりん地区(あいりんちく)は、大阪府大阪市西成区の北部、西日本旅客鉄道(JR西日本)・新今宮駅の南側に位置する簡易宿所・寄せ場が集中する地区の愛称である。愛隣地区とも表記され、旧来からの地名である釜ヶ崎とも呼ばれる。宿泊料金が安いため、近年はバックパッカーの宿泊地としても人気を集めている。

あいりん地区 – Wikipedia

ドヤに滞在

ドヤと呼ばれる宿泊所に2泊3日滞在しました。

泊まっていたドヤ。

なぜドヤに泊まったのか?
それはセツルメントに近い意味がある。

セツルメント運動(セツルメントうんどう、英:settlement house movement)とは、持つ者と、持たない者がともに相集って一定の地域、場所で共同して支えあう精神に基づくボランタリズム運動。近代の社会福祉、ソーシャルワークの形成発達に大きな影響を及ぼした。

セツルメント運動 – Wikipedia

生活困窮者の方々がどこに住んで、どのように生活しているのか?
それを体験する方が理解が深まると思うからね。

実際に泊まった感想としては思っていたより快適。
もちろん昔とは比較にならないと思うけどね。
エアコンはあるし。シャワーもあるし大浴場もある。
布団もあって温かいところで寝ることができた。最高だ。
これで1泊1,500円くらいだったから、かなりのお得感。
ただ部屋はテレビと冷蔵庫以外何もない。寝るだけだ。
何もやる気が起きないこの部屋はずっと住んでたら堕落するような気がした。
なんとなくだけど。

しかもここにはいろんな人がいて、高齢者が意外に多いことに驚いた。
シルバーカーを押して、洗い場に行ってひたすら何かを洗っている。
多分ここに住んでいるんだろう。

他にも高齢者はたくさんいて、あの狭い部屋が自分の部屋のように飾りつけしてあるところもあった。これは、ちらっと友人が見たと言っていた。
なので、ドヤが住む場所として、また生活拠点として成り立っている人々がたくさんいるんだろうと推測できた。

それと、こういうこともあった。

高齢者の人がいる。外人もいる。刺青の怖いおっちゃんがいる。若い人も気の弱そうな人もバックパッカーもいる。いろんな人が思い思いにドヤを利用しているんだろう。
めっちゃごちゃまぜの空間だったな。それはホテルを出てからそうだったけど。

とまあ、ドヤの話は置いといて。


次は労働面の話

ここは、あいりん労働公共職業安定所。

ここは、あいりん地区の日雇い労働者の就労斡旋と福祉の向上を目的に設置された福祉施設みたいです。建物内には、あいりん労働公共職業安定所、テナントの売店、食堂、喫茶店などがある。
*日雇いの就労斡旋は日本でここくらいらしい。

場内の1階では、早朝午前5時ぐらいより日雇労働者が集まり、関西圏やそれ以外の地域の会社の者により、土工や解体業などの仕事の求人活動が行われる。利用時間は、午前5時より午後6時となっている。

良い仕事は早い者勝ちになる傾向があり、3時、4時から動き始める人もいるみたい。
仕事をとれた人は仕事をして、あぶれた人はぶらぶらしたり、誰かと話したり、カラオケしたり、呑んでる人がそこかしこに見られた。

日雇い労働で生活しているから、いろいろ困難なことがあったんだろうと思う。
日銭を稼いで日銭を使う。
そんな生活スタイルが感じられた。

実際にこの町に流れ着いてから出ていくには9年が目安らしい。
10年を超えてしまうと出ていくことが不可能になるとの意見もある。

この社会に慣れてしまうと出ていくのは難しいんだろうね。
自分もドヤに泊まってて、この生活を継続すると堕落すると感じたし。


その他あいりん地区のおかしなところ

【公園】
写真はないけど、公園なのに遊具もなく、なぜか入れないようになっているところも多々見られた。それに一つでは炊き出しをやっていて、並んでいる人がたくさんいた。

【スーパー玉出】

スーパー玉出の入口。

この地域で有名なスーパー玉出。弁当や総菜などビビるくらいに安い。
味はまあ…、普通だったと思う。
仕事があるかないかで生活が決まる人には、もっとも必要な場所。
もちろん自販機もなぜか安い。

【警察署】
日本で唯一暴動がおこるため、警察署の建物は重厚で入り口に門番が立っている。

【福祉の看板】
町のいたるところに福祉の看板。多分、生活保護のことだろう。

【カラオケバーからの飛田新地】
中国人が経営するカラオケバーがめっちゃ多くしかもその先は飛田新地。
格差がハンパないな。

ここを抜けていくと飛田新地。

あいりん地区の感想

この地域の独特の空気と雰囲気感がとても新鮮だ。
貧困に苦しんでいるんだろうけど、それでも呑んで楽しく生活している人もたくさんいる。

*ちなみにこれは夏の写真だ。前行った時のもの。

道路わきでは助け合って物品交換したり、おごったりなど。
相互扶助の関係もあるんだろうね。

生活費が少なくても楽しんで生きていける。
幸せって何なんだろうなと考えてしまったよ。

あいりん地区のコミュニティマップ。

あいりんでの支援団体の方が、この地域は貧困が多いためマーケットが大きいと話していた。そのため支援する団体も多いとのこと。それもあって、ここでの生活は良くなってきているのだろうと思う。
この地域と比べれば、支援が少ないうちの地域は、まだまだ幸せなのかもしれないとも感じた。

と、いろいろ書いていけばキリないのでこの辺で終了します。


大阪のグルメ

ちなみに、せっかく大阪に行ったので美味しいものをたくさん食べました。

新世界の串カツ
どこかのタコ焼き
なにわのお好み焼き
北新地のかすうどん

以上。

長くなったけど、スタディーツアーとグルメツアーを無事に終了しました!

講演会で話したてらこむ事例報告

これは前回の5周年記念講演会で話した事例報告の内容です。


事例報告内容について

①なぜ学習支援事業を始めたのか?
②貧困の現状について
③てらこむの目的と内容について
④事例について
⑤効果と課題について
⑥今後の展開について


①なぜ学習支援事業を始めたのか?

SMSCは、これまで障害福祉サービス事業を通じて様々な精神障害のある方々の支援を行ってきた。
その中で強く感じたこととして、彼らの背景には様々な社会問題があるということ。
それぞれがひきこもりやいじめ、虐待や暴力、雇用やハラスメント、高齢化や自殺など様々な問題を抱えていた。
それらの様々な問題を抱えながらも、さらにその奥には多くの方が共通して持っている問題として貧困があった。
彼らとの関りを通して、貧困が故に他の社会問題も付随して起きているというケースが多いと感じた。

現場での彼らとの関りを通して感じた貧困という問題。

貧困問題を少しでも解決できればその他の様々な社会問題も改善していけるのではないか?
精神障害者が減らせるのではないか?
社会復帰をできる人が増えるのではないか?

という問題意識が生まれてきたことがてらこむを始めたきっかけだ。


②貧困の現状について

実際、貧困問題ってういう状況なのか?

子どもの貧困に関する日本財団の調査研究について
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty

日本財団の子どもの貧困対策より

日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。
子どもの貧困率は1980年代から一貫して上昇傾向にあり、今日では実に6人に1人の子どもが貧困状態にあるとされている。

厚生労働省の国民生活基礎調査を基に作成した子どもの相対的貧困率の推移グラフ。1985年に10.9%であった子どもの貧困率は、2012年には16.3%と、過去最高に達しました。

子どもの貧困率とは、相対的貧困の状態にある18歳未満の子どもの割合を指す。国民を可処分所得の順に並べ、その真ん中の人の半分以下しか所得がない状態を相対的貧困と呼び、親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかないことになる。
こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、将来も貧困から抜け出せない傾向があることが明らかになりつつある。

こどもの貧困に関する日本財団の調査研究
~日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計」レポート~

日本財団は、子どもの貧困の放置による経済的影響に関する日本初の推計を行いました。
この調査では、子ども時代の経済格差が教育格差を生み、将来の所得格差につながるという想定のもと、現状を放置した場合と、子どもの教育格差を改善する対策を行った場合の2つのシナリオを比較したものです。
わが国では、最終学歴や正規・非正規といった就業形態による所得の格差が存在するため、教育格差が生涯所得に大きく影響します。

子どもの貧困がもたらす社会的損失(15歳(2013年時点)の1学年のみ)

改善シナリオでは、現状を放置した場合に比べ、大卒者の増加や就業形態の改善によって生涯所得が増加するほか、所得増に伴い個人による税・社会保障費用の支払いが増えることで、国の財政負担がその分軽減されることになります。
この差分を社会的損失として算出すると、子どもの貧困を放置した場合、わずか1学年あたりでも経済損失は約2.9兆円に達し、政府の財政負担は1.1兆円増加するという推計結果が得られました。
この結果から、子どもの貧困が、日本経済や国民一人ひとりに甚大な影響を及ぼす問題であることが明らかになるとともに、対策を講じた場合には極めて大きなリターンを期待できることが示唆されました。


③てらこむの目的と内容について

【目的】
(1)
個々の学習意欲や能力に合わせて、宿題や受験対策等の個別指導の学習支援を行うことで、貧困の状態にある教育格差を改善する。
(2)
居場所作りやコミュニケーション、日常生活技術訓練を行うことで、貧困が故に獲得できなかった日常生活技術のスキルや社会生活技能のスキルを改善する。
(3)
相談支援を中心とした生活環境の改善などの支援(社会福祉援助技術)を行うことで、貧困状態にある生活基盤の改善する。

【内容】生活困窮者世帯の子どもの学習支援事業を行うこと。
(日時) 毎週土曜日 13:00~17:00
(場所) 市内の公共施設
(対象者)稲敷市内の生活保護世帯または準用保護世帯の子ども
(学習支援)
学習ボランティアスタッフを中心に、個々の授業の復習や宿題などの指導を中心に子どもたちの勉強をサポートします。
(レクリエーション)
レクリエーションを通して人との交流やコミュニケーション、挨拶やマナーなどの体験を通した学びを支援します。
(アウトリーチ)
家庭訪問を行い、本人の学習支援活動への参加や継続のための支援、またご家族の悩みや生活技能・環境調整等のソーシャルワークを行います。
(食事提供)
フードバンクと連携して、軽食やおやつなどの食事提供支援を行います。

【利用までの流れ】
・稲敷市の生活福祉課に相談する。
 もしくは特定非営利活動法人SMSC事務局に相談する。
・市の担当者が訪問相談。
・市で調査して対象者かどうかの判定を行う。
・市へ利用申し込みを行う。
・SMSCのスタッフの訪問相談と利用申し込みを行う。
・利用開始

【学習支援実施状況】
(運営状況】責任者1名 7月より支援員1名 ボランティア 12名登録
(4月)子ども参加人数 平均5,6人 ボランティアスタッフ 平均6,3人
(5月)子ども参加人数 平均6,2人 ボランティアスタッフ 平均6,2人
(6月)子ども参加人数 平均4人 ボランティアスタッフ 平均5,5人


④事例について

*ちなみにこの事例は少しづつフィクションです。個人情報もあるので。
 似たようなケースがあるということです。

【Aくんの事例】
A君の親は未婚の母。本人の父親は認知はしているが、親子関係はなく居場所も分からない。また母親は現在、父親とは別の男性と他県にて暮らしている。そのため本人は、母親の母親(本人の祖母)の扶養として一緒に生活している。扶養している祖母は、生活保護世帯で他にも子どもがいる。
生活保護ワーカーの紹介でAくんと会う。
小学校低学年でとても内気で人見知り。保育園あたりから登校拒否しており、現在も登校拒否中。日中は祖母が仕事しているので、本人は家で一人で生活している。
母親の養育能力がなかったのであまり入浴していない。トイレトレーニングもしてないため小学低学年になってもおむつで生活していた。
何度か自宅訪問して、てらこむの利用となる。
本人は内気であったが、母親の兄弟(本人から見るとおじ中学生)と通学し、レクリエーションを通して他の利用者と仲良くなる。オムツも取れるようになる。
その後もてらこむに参加。現在は、給食時間には学校に行って給食を食べ、図書館などを利用するという生活までできるようになった。

【Bくんの事例】
Bくんは母子家庭で、3人兄弟の長男。東京に住んでいたが、父親がDVのため離婚し、こちらで生活を始める。生活保護世帯であり母親が虐待ケースとして市も注意して支援している状態。
生活保護ワーカーの紹介でBくんと会う。この家庭からは数人の子どもがてらこむに通っている。
Bくんは中学校高学年。不登校でひきこもり状態であったが、定期的に通うことで、修学旅行前から学校に通うことができるようになった。
その後も学校には通学しており、現在は高校受験に向けて、てらこむにて週1回3時間くらい勉強をしている。
目標が見えたことで、勉強に対する姿勢、やる気が上がり毎回集中して勉強している。
虐待ケースについては、現在も注意して経過観察中である。

*ここで勘違いしないでほしい。
これを見て一方的に親が悪いと思ってしまうかも知れないが、その親自身も貧困の連鎖の渦中にいる被害者であるということ。そのため、どこで止めるかというのが重要だ。貧困問題に目が行き始めている今だからこそ、連鎖を断ち切っていくチャンスでもある。


⑤効果と課題について

【効果】
・セーフティーネットの役割がある。
・民生委員や児童委員との連携ができるようになってきた。
・不登校者、不登校気味の利用者さんが多かったが学校に通えるようになってきている。
・学習に対する意欲が上がってきている。
・訪問相談を行うことで家庭状況の把握や通学率の向上、継続した支援ができるようになった。
・行政サイドだけでなく、民間のてらこむのスタッフが関わることで、より深い情報が得られるようになり、その内容に合わせて連携した対応が取れるようになった。
・生活困窮者支援調整会議が始まった。
生活福祉課、子ども家庭科、社会福祉協議会の家計相談の職員、てらこむスタッフ
・ご飯が食べられる。
・友達が増える。
・先生以外の大人に相談ができる。

【課題】
・ボランティアが集まらない。
・ボランティアスタッフの得意分野、指導レベルの差がある。
・土曜日の運営なので、学校へ行けて遊びに行けるようになり通学率が下がってきた。
・平日にやる必要もある。
・交通機関がなく、通えない。
・やる気のある子、やる気のない子の2極化が進んでいる。そのためやる気のある子に対してのより専門性の高い学習支援と、やる気のない子に対しての学習に意識を向けられる支援の個別対応の支援がより必要になる。


⑥今後の展開について

【今後の検討・展開】
・子どもたちの勉強に対する意欲が違うので、勉強集中型クラスと、レクリエーション特化型クラスに分けて運営していく。
・ボランティアスタッフの指導力に差があるのでICT教育を導入する。
・市内は広いので、市内の数カ所で平日毎週1回で開催していく。
・ご飯があまり食べれない子もいるので、子ども食堂も開催していく。

てらこむの生徒さんが、隠れてこそこそと作っていた。

「これをみんなに配れ。」と。
名刺だね、多分。この子にはそんな風に見えているんだな。

恥ずかしいけど配ったよ。たくさん作ってくれてありがと。

以上。


てらこむギャラリー

5周年記念イベントを終えて

無事に5周年記念イベントを終えました。
バタバタして、今までお礼できずにすいません。

来ていただいた皆様、サポートしてくれた皆様、そして作ってくれたスタッフ、本当にありがとうございました。

皆さまのおかげで無事に終えることができました。
ありがとうございます。

法人設立日は、2012年4月。障害福祉サービス事業の指定日が2012年の7月。
なので事業開始して、ちょうど5年を迎えてイベントができたのは良かった。
法人としても自分としても、スタッフにとっても大きな区切りになりました。

「そういえば、そろそろ5周年か~。なんかイベントしたいね!」

という自分のワガママから始まった企画。

そもそも前からやりたいとは考えてはいたけど、ノリで考えて動いてしまうから、実際にやってしまったよ。自分でも驚きだ。
スタッフにとってはそれ以上と思うけどね。

多動なので、いつもこんな感じで始めてしまいます。

準備期間が3カ月くらい。
イベントは前に1回やっただけだし、そもそもイベント慣れしていない。
そんな中、スタッフは支援という通常業務に追われながらも、必死に準備を頑張ってくれました。
いつも多動な自分のわがままにつき合わせちゃってすまんね。
それでも付いてきてくれて、ここまで仕上げてくれてありがとう。

今回のイベント。
特に講演会はもっと人を呼びたかった。でも思っているほどではなかった。
人を呼ぶのは難しいね。福祉の人たちも研修慣れしているから。
もっと手の込んだ仕掛けが必要なんだろうな。
それに、必要なニーズにどれだけ届けられたろうか?
このマッチングも上手くいっていなかったように思う。

それ以外にも準備期間が短かったことや、スタッフの力量等もあるとは思うけど、大部分は自分の責任だろう。

まだまだ影響力がないってこと。ここは大きく改善していかないといけない。
もっと頑張んないとな。

スタッフのためにも、もうちょっと結果出したかったなと反省してます。

でも、今回のイベントで良かったのはスタッフの成長。
自分はほとんど関わっていなかったからね。
登壇者と演者の方々との連絡くらいだ。
忙しい中、ここまで仕上げてくれたことが嬉しくてしょうがない。

任せられた方は、自分で考えて行動して、失敗してまた次の行動を考える。

「自分で考えて行動する」という最もシンプルなことが人を大きく成長させる。

しっかりシンプルに行動してくれたね。
本当に忙しい中、頑張ってくれた。
みんな本当にありがとう。
これからもよろしくです。(多動は変われませんが…。)

そして最後ですが、忙しいのに駆けつけて頂いた藤田孝典様、武楽座の皆様、そしてGOMESS様にも感謝しています。

ありがとうございました。

これからもSMSC一同よろしくです!


講演・イベント写真ギャラリー

茨城新聞に載せて頂きました。
NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田さんと。
5周年記念パーティーにて。

5周年記念を迎えて

今年の4月で無事に5周年を迎えました。
これもひとえに皆様のサポートのおかげだと思っております。

ここ2年で運営の方がだいぶ楽になりました。
自分の出張が多くても現場は問題なく回してくれるし、ギリギリの資金面を脱出できたのも精神的な安定につながっているかなと思う。

でもせっかくだから振り返ってみるけど設立から3年は本当に大変だった。
借金に借金を重ねて、短期間で法人を大きくしてきた。
だからメンタル的にはキツかった。

なんで借金を重ねてまで急いで大きしてきたのか?

これは、平成18年4月に施行された障害者自立支援法にひとつ関係がある。

その当時は精神障害者社会復帰施設で働いていて法律の切り替えの時期をここで体験した。これまで運用されていた精神保健福祉法と、施行された障害者自立支援法では制度の中身が大きく変わる。特に、3障害の1元化や公費負担から自己負担。社会福祉法人のみならずNPO法人等も参入可能となるなど。
大きく変わった。

障害者自立支援法について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jiritsushienhou01/

だから施設内はとてもバタバタしてた。
とくに上の人たちが…。
「どうすれば、どうすればっ。」って感じで。

自分はこの法律を見て、介護保険法と同じだなと感じていた。
ここに勤める前は高齢者のデイサービスで働いていたからね。
同じようになって行くんだろうと感じた。
法律の変更がそのひとつ。

でもこの時は独立しようとはぜんぜん考えてなかったけどね。

その時くらいに、上の人と運営方針とかいろいろ折り合いが悪くなったきた。
いろいろピリピリしてたからね。
上司も疲れてて、自分も疲れてしまったっていうのもある。
それで5年勤めた法人を去ることになった。

でも、辞めた後に良い出会いがあった。
とある院長先生と出会い、福祉サービス事業所の立ち上げに携わらせてもらうことができた。
制度改正で民間も参入できるようになっていたこともあり、株式会社で通所の福祉サービス事業所を立ち上げた。その後はグループホームも。
やる前は知識がほとんどなかったんだけどね。
自分で必死に勉強して、なんとかついていってこなしていた感じかな。
ここで教えていただいた精神関係の知識、そして立ち上げさせていただいた経験が今も生きているんだと思う。
そこで3年働いてから独立することになる。
(辞めてから、感謝の言葉を言ってないけど、自信がついたら言いにいきます。)

院長先生とはいろいろケンカしてたんだけどね。辞めたのはそれが理由じゃない。
未熟な自分が就いていけないと感じたこと(これが大きい)、家族を養うためとか、地元に貢献するためとか、辞めた理由はいろいろ重なっている。
それらに悩んでいる時に、地元で福祉サービス事業を立ち上げようと考え始めたわけだ。

でも、金もないし。実績もたいしてないし、バックもいない。

なので、必死で考えた。

自立支援法で感じた障害者福祉は、高齢者福祉を追っている。
だから同じことが起きるということ。

そして自立支援法の制度改正があったことで障害者福祉サービスは民間も参入できるようになった。もちろん、これは高齢者福祉の方が先だけどね。
サービスに民間が参入できるようになると、高齢者の福祉サービスは爆発的に増えた。だから障害者福祉サービスも同じように増えていくだろうと。

今後、障害者福祉サービスは爆発的に増える。そう爆発的に増える。
それを考えて5ヵ年戦略を立てた。

今後生き残っていくためには、地域での地盤を早くに作ること、他の法人に負けないサービスと資金を作ること。

それがぜったいに必要だと。

そんな風に考えていたのが急いできた理由なんだよね。

で今になって、予想は的中している。
爆発的に増えているからね。準備を早くしといて良かったよ。
まあ安泰ってわけじゃないけどね。

5ヵ年戦略では、他の県に進出する計画だったんだけどね。
そこまでは上手くいってない。まあそれはしょうない。

今は別の戦略で動いているから。

でも急いで作ってきたのは、個人的な予想に対応するためでした。

以上。

てゆうか、書こうと思っていた内容と話がそれてしまった。
次回は、「設立から3年は本当に大変だった。」件について書いていきます。

ここからはお知らせです!
皆さま大変お世話になりました。
感謝の意を込めて5周年記念イベントを開催します。

〇貧困問題について考える無料講演会
~「普通」の暮らしがしたい~ 先の見えない「貧困世代」のリアル
茨城大学水戸キャンパス 講堂 12:00~15:00 定員300名 参加費 無料
〇5周年記念パーティー
水戸京成ホテル 16:30~19:00 定員50名 参加費 8,000円
party開始 17:00  party終了 19:00
partyにはスペシャルゲスト2名と、お料理・お酒を準備してお待ちしております。
是非、参加してくださいね!

申込は下記のコクチーズより。もしくはお電話ください。TEL 029-893-3456
http://www.kokuchpro.com/event/smsc5/ 

子どもの学習支援を始めてみて思うこと

最近は個人的なことばっかりでした。
なので今回は少し真面目に。

子どもの学習支援てらこむを4月から開始して3カ月目になりました。
初めはどうなることかと不安ばかりでしたが、皆さんの協力もあり何とか運営できています。

子どもは現在の登録者数で11名。平均して4~6名の子どもたちが来てくれています。

ボランティアさんは、4~7名くらいの参加。
基本的には1対1の指導をしているので、ギリギリなんですけどね。
助けに来てくれているだけでありがたい。感謝以外の言葉はないです。

でも、11名の子どもが来たらピンチの状態に陥ります。

私も協力できますって方は明日にでも来て欲しい。
お願いします!


そもそもてらこむって何?

「子どもの貧困対策」のための学習支援事業で、個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行います。

詳しくは過去記事をみてください。

何でやってるの?

子どもの貧困問題は大きくなり貧困の連鎖も問題になっている。

それと貧困者・生活困窮者の支援を行うことで、貧困からくる環境要因を減らし、これからなってしまうかもしれない精神疾患を予防することができるかもしれない。

詳しくは過去記事をみてください。

貧困状態には、あらゆる複合的な問題が存在する。
ひきこもりやいじめ、虐待やネグレクト、暴力や自殺問題。
一筋縄ではいかない問題を抱えながらも生活しているんだろうと想定はしていた。


やってみてどうだったか?

それらの問題はやはりそうだった。

あらゆる問題をそれぞれが抱えていた。

そのため学校に行けていない子も多かった。

でもこれも想像通り。

だから、学習支援と言っても誰もが安心してこれるような居場所作りを目指してきた。
来れないと何もできんからね。

ひきこもりに対してのサポートはほとんどないし、財政もないからやるところも少ない。
セーフティーネットとしての役割を中心に考えなくてはいけないと。

そういう状態だからね。勉強どころではないんだって思ってた。
信頼関係を築くだけでも半年はかかるだろうとね。

でも1ヶ月を過ぎたころから、少しづつ勉強する習慣が出来てきたんだよね。
ちなみにてらこむは週1ね。これがその様子です。

凄くないかい。

学校に行けていない子たちが、少しづつ勉強をしてくれるようになったんだ。
嬉しいよね。これ以上の喜びはないよ。

これで感じるのは、学校に行きたくないのは勉強をしたくないってことじゃない。
学校っていう環境に適応できないだけなんだって。

学校はあきらかにマンパワーが足りないですからね。
サポートが必要な子はマンツーマンじゃないと支援できないんです。

みんなのサポートがあってか、今では3時間のうち2時間くらいは勉強できています。


勉強以外の時間は何しているか。

みんなで公園で遊んだりしている。

これが1番楽しい。

安心して過ごせる居場所があり、安心して話せる大人がいる。

そういう場所であることが、みんなが来てくれる要因になっているんだと思う。

ボランティア以外にも、市の職員や民生委員・児童委員の方、教育委員会の方など見学とかお手伝いに来てくれています。

ありがたいことです。

とても関心と評価を頂いているので、これからも継続して運営して結果を出していきたい。

【今年の目標として】
・毎回来てもらえるようにすること。
・1人1人と信頼関係を築くこと。
・勉強に対する意欲をもってもらうこと。
・個々の環境改善をしていくこと。

学習支援によって、学力が上がり、進学率が上がる。
これは一番の成果だけど、まだまだその段階ではないと思う。

その段階へ向けた準備を今年度は行っていきたい。

以上。

これ以上の詳しいことについては講演会にて話します。

どうしてもダメなら逃げちゃおう!

先日、学習支援のアウトリーチ(訪問相談)に行ってきた。

そこの子どもは不登校で、学校の先生が迎えに来ても、泣きながら「行きたくない。」と訴えていて、ずっと学校を休んでいるそうだ。

学校での人間関係だったり、環境に適することが難しいんだろうな。


自分に向かない学校には行くべきだろうか?

これは個人的な意見ね。

自分はいかなくてもいいと思う。
学校が必要ないってことじゃない。
勉強しなくていいってわけでも、社会的な教育も必要ないと思っているわけじゃない。

でも無理やり連れて行っても本人のためにならないし、もしいじめなどの人間関係に悩んでいるとしたら、本人にとっては拷問に近いくらいの苦い経験にもなりえるからね

それでも行かせるほどの意味はあるのか?
については、よく考えていく必要があると思う。


教育は学校でするもの

日本には、「教育を受ける権利」があり「教育を受けさせる義務」がある。
この規定に基づく教育を「義務教育」と呼ぶらしい。

そのため、保護者は、学齢期の人を小中学校などに通学するように取り計らう義務がある。これを就学義務(就学させる義務)という。これは、ウィキペディアに書いてある。

義務教育には賛否両論あると思うけど、一定期間社会として教育させる期間は必要だとは思っている。

教育というのは、親によって個人差があるし、教育のあり方も各家庭によって違ってくるだろう。特に収入格差によって、塾に行けなかったり、家庭でそれなりの教育ができない家庭にとっては、低額で一律に学ばせてもらえる環境は必要だと感じる。

義務教育がなかったら、教育に参加する機会も得られない子どもたちをたくさん見てきているからね。


就学させなくてはならない。

でも、「就学させなくてはならない。」という義務感が、「学校には行かなくちゃいけない」と行動を促すのではないだろうか?

泣いて嫌がっている子どもでも、なんとか学校に行かせようとする。
まるで強制的につれて行くことがあたり前のように。

だけど「~しなくちゃいけない」というのは、とても生きづらいことなんじゃないかな。

行かなくてはいけない学校。でも行きたくても行けない。
「それは自分が悪いからなんだ。」と自己否定になって苦しんでしまう人も多いと思うんだ。


「〜しなくちゃいけない」生きづらさ。

学校以外のことでも、みんなと同じように普通に生きることを求められる。
でもそのためには、あらゆる「しなくちゃいけない」ことが待っている。

小中高卒業したら、良い大学に行って、良い企業に行きなさい。
就職したら、結婚しなさい。結婚したら、子どもを作りなさい。
出世してお金ためて、老後貯金をしなさい。
親の介護をしなさい。

これらのような大きい項目は、みんな言われることだろうと思う。

その他にも、うちは~だから~の学校に行きなさい。~なりなさい。
結婚式は親戚が多いからこのくらいの規模でね。
料理はこうで、あの人は呼んでね。
長男だから実家をついで、次男だから出なさい。
長女だから、お婿さんね。
もちろん、親戚付き合いもお願いね。

何か頂いたらお返しを。
でもお返し続けてたらエンドレスじゃん…。

こうして、生きていく中で無数に続く task も endless 。

いろいろ人ぞれぞれだと思うけど、「~しなくちゃいけない」というあらゆる思い込みと行動が、生きにくい社会を作る要因になっているのではないかと感じている。

世の中はいろんな人がいるから、どうしてもできなくて苦しむ人も多いと思うんだよね。


どうしてもダメなら逃げちゃおう!

「~しなくちゃいけない。」という無数のことから離れてみる。
そして、「逃げてもいいんだよ。」と自分に伝えてみる。

すると、フッと胸が軽くなる。
そう考えることも大事だと思う。

人生いくら頑張っても変えられないこともある。

そういう時は逃げるしかない。


学校以外でも勉強できる。

学校に行けない。

でも、スタディサプリなどのオンライン学習のようなICT学習ができるようになってきた。もっとこういうサービスは増えるだろうし、これからも学習の方法が大きく変わっていく。

それと自分でいられる居場所としての様々な社会的コミュニティーがあれば、学校へ行かなくちゃいけないという状態を減らし、縛りや焦りも少なくなっていくと思う。

うちが行っている学習支援事業のてらこむでは、学校へ行けない子どもの学習の場として、また行き場のない子どもたちの逃げ場所として、居場所を作っていきたいという想いで事業を運営しています。

学校へ行けない、勉強がしたくてもできない、居場所がないと感じている人たちのための学校とは別の居場所、コミュニティーとして。

そういう場所がどんどん出きれば、既存のレールに乗れない多様な人々が、選択できる教育が生まれてくると思うんだ。

*学校教育に対して批判しているわけではないです。


これからの大人の役割として

子どもたちに勉強や教育を受けさせることは必要だ。

でも既存のレールににのれない子どもたちもたくさんいる。

学校へ行きたくても行けない子どもに「逃げていいんだよ。」と伝えること。

学校から逃げた先の居場所を作ってあげること。

それがこれから子どもに対してできる大人の役割だと思ってる。

ベーシックインカムという社会のあり方

ベーシックインカムという社会の在り方についての実験が世界で行われ始めている。
最近、ニュースで見るようになった。

今後の社会の在り方を考えていくにも、このような実験は素晴しいことだと思う。

そもそもベーシックインカムとは何なのか?

ベーシックインカム(basic income)とは最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想のこと。(Wikipediaより)

基本的な生活費を政府がすべての国民に対して、現金を無条件で定期的に支給するということは必要なのか?

つい最近のニュースでサンフランシスコでベーシックインカムの実験が始まったとのこと。https://www.businessinsider.jp/post-560

賛成派は、社会的なセーフティネットを強化することで貧困に陥る人が減り、最終的にはより健康で幸せな社会を築くことができると主張し、反対論者たちは、お金が薬物や飲酒に費やされるのではないかと疑問視している。

どちらももっともな意見だと思う。

性善説、性悪説、両方の意見があるんだろうね。

日本は生活保護世帯が増えてきているが生活保護の捕捉率は低い。
困っているのに保護されていない世帯が多いということだ。
それが全員に現金を定期的に支給することになれば、捕捉率どうこうではなく改善されると思う。

逆に生活保護問題では、保護世帯のお金の使い方についてのニュースも多かった。
特に嗜好品にお金を使い過ぎだとか、趣味とか、働けとか。
個人の根性論や努力論で自己責任にしたいのだろうけど、全体から見ればごく一部なことは知っている。
そもそも高齢者や障害者などの社会的な障壁が大きい人が多いのだから。
最低限度の生活を脅かしてはいけないと思うんだよね。

ベーシンクインカムの導入やコストなど日本でも可能なのか?
については、専門家の方たちが考えるだろうから、自分は別のことを考える。

この制度について考えると、自分はこれからの「働くこと」「働き方」ということを問われているような気がするんだよね。

自分にとって働くということは何なのか?
食べるため?生活のため?遊ぶため?やりがいや生きがい?
その仕事をやりたいから?
人それぞれ働く思いは違うと思うけれど、働き方に向き合う時期なのかもしれない。

ワーク・ライフ・バランスが叫ばれ、ノマドなどの新しいワークスタイルが出てきた。ブラック企業が増えて、長時間労働で低賃金のワーキングプア問題も社会問題になった。そして、一億総活躍社会の実現に向けた「働き方改革」なるものもでてきた。

これまでの雇用のあり方がゆっくり崩れていき、新しい雇用のあり方が始まっていく改革期にあるんだと思う。

自分はライスワーカーなのか?働きたいのか?ではどういう働き方をする?

働かないという選択の自由ができる社会になることもあるのかもしれない。

「どう働くのか?」 から 「なぜ働くのか?」 へ。

しっかり自分自身の「働き方」について考えよう。

あなたは働きますか?

ちなみに自分は仕事と生活と遊びの境目がない。
すべてが関連した一つのことみたいな感じなんだよね。

だからこれからもやりたいことやって働きます!

最後にベーシックインカムの導入実験を行う8カ国 について
https://www.businessinsider.jp/post-528

新サービスのてらこむを4月8日にローンチ。

「ローンチ」

ローンチは、新しいサービスや商品の提供を開始することです。

何となくかっこいいからね。
一度は使ってみたかったんだよね。なのであえて使ってみました。

まあ、それは置いといてサービス紹介です。

SMSCの新サービスとして、子どもの学習支援事業を4月8日より開始します。

その名は、てらこむ。


てらこむについて

なぜてらこむにしたかというと、寺子屋×コミュニティーの略で、子どもたちが勉強を行う寺子屋の機能と、みんなが集って話したり遊んだりする空間にしていきたいとの想いを込めてつけました。

この事業は、稲敷市の委託受けて生活困窮者自立支援法に定められた「子どもの貧困対策」のための学習支援事業になります。

個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行います。


そもそもこの事業をなぜやるのか?

SMSCは、これまで精神的な病や障害、心の悩みなどに苦しむ方々のサポートを行うことで、病気や障害があっても安心して過ごせる地域社会を実現することを目的に活動してきました。

その活動を通して、彼らの背景には様々な社会問題があることを知りました。 

ひきこもりやいじめ、虐待や暴力、様々なハラスメント、高齢化や自殺問題など様々な問題を抱えています。 

そして、1人1人がそれらの様々な問題を抱えながら、さらに奥には多くの方が共通してもっていたのが貧困でした。

実際に当事者の方々やご家族の方々と相談していると、貧困の度合いに衝撃を受けたことが何度もあります。 

電気や水道のライフラインが止まってしまう状況はもちろんのこと、学校の外の水飲み場で洗い物したり、お風呂に入れなかったり、消耗品の制約や食費の節約、家族の年金の使い込み、虐待やいじめ、女性だったら水商売で働く選択をしなくてはいけないこともあると聞きました。

普通に暮らしてきた人には別世界のような話ですが、彼らにとってそれはあたり前の世界でした。

子どもの頃からこのような生活状態が続けば、メンタル不全になってしまったり、学力の低下や将来の貧困につながります。

この問題をどうにかできないかと考えたのがきっかけです。

※ちなみに過去記事にも書いてます。こちらも見てください。

なんだかんだで、ここまで来るのに1年かかっている。


では子どもの貧困にはどのような問題があるのか?

①現状 

日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。子どもの貧困率は、1980年代から一貫して上昇傾向にあり、今日では実に6人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。 

②子どもの貧困がもたらす社会的損失 

子ども時代の経済格差が教育格差を生み、将来の所得格差につながります。その社会的損失は、子どもの貧困を放置した場合、わずか1学年あたりでも経済損失は約2.9兆円に達し、政府の財政負担は1.1兆円増加するという推計結果となった。(日本財団より) 

③貧困の連鎖の問題 

生活が困窮していれば教育にかけるお金も少なくなる。ゆくゆくは非正規で働く人が増える。教育格差が所得格差につながり、その状況を放置すれば、貧困が子どもへと移り、貧困の連鎖が生まれる。


どうやって改善していくのか?

これらの問題は、早い段階での支援をすることで効果が出ると考えています。 

子どもの学習支援事業てらこむは、下記日程、内容で行います。

【日時】 毎週土曜日 13:00~17:00

【場所】 市内の公共施設

①学習支援

学習ボランティアスタッフを中心に、個々の授業の復習や宿題などの指導を中心に子どもたちの勉強をサポートします。

②レクリエーション

レクリエーションボランティアスタッフを中心に、レクリエーションを通して人との交流やコミュニケーション、挨拶やマナーなどの体験を通した学びを支援します。

③アウトリーチ

家庭訪問を行い、本人の学習支援活動への参加や継続のための支援、またご家族の悩みや生活技能・環境調整等のソーシャルワークを行います。

小学校からの学習支援を通して、一人一人の抱える様々な問題を家族を含めて改善して、メンタル不全の改善や学力の向上、貧困の連鎖を減らしていきたいと思います。