稲敷市と稲敷市いのちとこころの相談支援事業協力協定を締結しました。

令和2年11月12日(木)16:00に稲敷市役所にて行われた「稲敷市いのちとこころの相談支援事業協力協定締結式に参加しました。

稲敷市いのちとこころの相談支援事業は、自殺をする危険性が高い者(自殺未遂者等)を早期に発見する体制を整備し、自殺未遂者等及びその親族等に対して適切な支援を行う事業のこと。

以下、茨城新聞の記事がわかりやすく書いているので引用です。

2020年11月16日 茨城新聞

自殺を試みた人を救うため、警察や自治体、民間が連携する取り組みが稲敷市で始まった。自殺未遂者の連絡先や名前を市の窓口「こころの相談」に集め、法律や労働、心の問題などの専門機関につなぎ、相談者のケアを強化する。警察や消防と自治体が組織の壁を越えて個人情報を共有するのは県内初と言う。新型コロナウイルスの影響で経済的な困窮や孤独に悩む人が増えて自殺のリスクが高まる中で、命を救うリレーづくりが動き始めた。

【茨城新聞】稲敷の官民11団体 自殺未遂者の支援連携 情報共有、ケア強化へ

社会面で大きく、そして内容もわかりやすく書いてくれているのでとても嬉しい。


【支援の流れ】
消防、警察、保健所、医療機関等
    ↓
稲敷市「いのちとこころの相談」
    ↓
各専門の支援機関

簡単に言うと、自殺の危険がある人の情報を市に集めて、各専門の支援機関へ繋げてフォローアップしていくというもの。

◯関係機関
稲敷市を管轄する稲敷警察署やいなほ消防署のほか、市内の医療機関、NPO法人など計11団体が参加。

こうやって書いてみると、なかなか大きな取り組みだなんだけど、ここまで来るのに実は5年かかってるんだよね。


取組の発端は5年前くらい。
稲敷市議会の一般質問で竹神議員から稲敷市の自殺対策についての質問があり、稲敷市自立支援協議会内に自殺対策を検討するライフサポーター部会が設置された。

過去ブログ

そこで検討されていたことが自殺予防プロジェクトとして始まり、茨城県の自殺未遂支援・連携体制構築事業へと発展した。

それが、今回のいのちとこころの相談支援事業に繋がっている。
最初から関わっていた身としては、ここまでに発展したことがとても感慨深い。

嬉しい。やったー!

と言う感動は置いといて。

先駆けて始めたという成果は出せたが、自殺対策はここからが本格的なスタート。
気を引き締めてやっていこうと思う。

最後に稲敷警察署長の言葉が感動したので引用します。

「私は友人を自殺で失った。アドレス帳には連絡先が今でも残っている。自殺を減らすため、この取り組みに魂を入れていきたい。」

稲敷警察署 署長の言葉


そう、魂を入れていきたい!

令和初の新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

当法人は今年で8周年を迎えます。
2012年にNPO法人を設立して、病気や障害があっても安心して過ごせる地域社会の実現を目指して、稲敷市内において様々な福祉サービスを展開してまいりました。

2013年には障害者総合支援法が施行され、各地域において福祉サービス事業所が増えてきたことで、入所から地域へと障害のある方の生活主体が地域へと移行されてきました。

そして、2016年4月に障害を理由とする差別の解消を推進することを目的とした障害者者差別解消法が施行。ますます障害のある方の生きる権利を推進していこうという動きが出ていた中で、同年7月には相模原障害者施設殺傷事件という痛ましい事件が起こりました。

法制度は進んでも、まだまだ障害者への偏見や差別はなくならないという事実を突きつけられた出来事でした。

当法人もこの出来事を受けて、これまで以上に障害者の権利について、虐待の防止や意識をより一層高めていくために取り組んでいるところです。

振り返るとこれまで8年間たくさんのことがありました。
良いことも悪いことも、成功も失敗も。
それでも安定して運営してこられたのも志と熱意をもった仲間とたくさんの関係者の皆様のおかげだと思っております。
ありがとうございました。

そして今年は令和初の新年を迎え、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催となる希望に溢れる年。

当法人も昨年の3月に、茨城県稲敷市と廃校を活用した多世代・多属性交流型の地域生活拠点事業についての協定を締結して始まった「みんなの学校プロジェクト」が、学校の用途変更等改修工事、それに伴う資金調達、社会福祉福祉法人の準備が最終調整となり、4月にはみんなの学校稲敷をオープンできる予定です。

そのため、NPO法人SMSCは8周年をもって解散し、社会福祉法人蒼天に全ての運営を移行していきます。

社会福祉法人はより公共性の高い法人です。
そのため、障害者の権利だけでなく、子どもからお年寄りまで支援の範囲を広げて、すべての人が健康で文化的な生活ができる地域社会の実現を目指して活動してまいりたいと思います。

NPO法人として最後の新年の挨拶となります。
解散まで短い期間ではありますが、今年もよろしくお願いいたします。

そして、いよいよ4月より社会福祉法人蒼天が設立され、各種福祉等サービスの事業展開をしていきます。
こちらもあわせましてよろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人SMSC 理事長
社会福祉法人蒼天設立発起人会 議長
根本敏宏

日本政策金融公庫から資金調達

日本政策金融公庫から4,800万円の資金調達を実施

〜「みんなの学校プロジェクト」にて、子どもからお年寄りまで安心して過ごせる地域社会を実現する〜

特定非営利活動法人SMSC(茨城県稲敷市)は、株式会社日本政策金融公庫水戸支店(茨城県水戸市)の国民生活事業融資制度を活用した4,800万円の調達を実施したことをお知らせします。

【借入の背景】
当法人は、平成29年4月より稲敷市公共施設の再編に伴い旧「あずま南小学校」の利活用について協議を実施してまいりました。
そして当法人の事業計画が稲敷市の福祉施策が合致するものであったため、包括的な地域福祉事業の連携に関する協定を締結し、「みんなの学校プロジェクト」を推進していきます。
プロジェクトを行う旧「あずま南小学校」は、築年数も立っているため老朽化が進んでいることや、福祉サービスを行うための用途変更をするなど大規模な改修工事が必要となります。
この改修工事を行うことで、総合的な福祉サービスと地域の様々な人が交流することができる、多世代・多属性交流型の地域生活拠点事業を開始することができます。
「子どもからお年寄りまで安心して過ごせる地域社会を実現する」というビジョンの実現、そして当法人の事業成長を加速させるために、今回の調達を実施することにいたしました。

【みんなの学校プロジェクトについて】
みんなの学校プロジェクトは、廃校になった学校を利用して、高齢者・障害者・児童など総合的な福祉サービスと地域の様々な人が交流することができる、多世代・多属性交流型の地域生活拠点事業です。
わたしたちは、遊休不動産として未だその多くが活用されていない“廃校“という地域資源と地域課題を改善するための福祉、そこに地域交流を含めまちづくりの要素を加えて、これからの地域の未来を創る地域拠点のフレームワークを創ります。

【福祉サービス実施事業】(予定)
・障害者福祉事業(障害児・者相談支援、生活介護、就労移行支援、就労継続支援B、就労定着支援、自立生活援助)
・高齢者福祉事業(通所介護、居宅介護支援)
・児童福祉事業(障害児児童発達支援、障害児放課後等デイサービス、障害児保育所等訪問支援、生活困窮者世帯の子どもの学習支援、企業型保育事業)

【地域交流実施事業】(予定)
・交流、レンタルスペース(体育館、図書室、音楽室、調理室、グランド、アトリエ、教室、会議室)
・コミュニティースペース、カフェ、マルシェ、ソーシャルキッチン

みんなの学校プロジェクト 特設HP
https://peraichi.com/landing_pages/view/minna-no-gakko

過去記事 みんなの学校プロジェクトを開始します。
https://toshinemo.com/2019/03/20/gakko2/


<法人概要>
法 人 名  特定非営利活動法人SMSC
代   表  理事長 根本 敏宏
設   立  2012年4月4日
法人所在地  茨城県稲敷市曲渕3−1(みんなの学校いなしき)
事業 内容  障害福祉サービス事業の運営、生活困窮者支援
        事業の運営、地域交流事業の運営
ホームページ http://www.npo-smsc.jp/


<本件に関するお問い合わせ>
・事務局:根本
・電 話:029-77-5260
・email :info@npo-smsc.jp

幸せの連鎖を繫いでいきたい

ちょっと前だが嬉しいことがあったので書いていこうと思う。

まず事務方から、
「〇〇さんからお金が振り込まれているけど、何のお金か誰か知ってる?」
と話があった。

「分からない、何で?」

誰も知らない。

それもそのはず、その子はSMSC で仕事の訓練をして、就職したから今はサービスを利用していない。

なんでだろう。
と疑問に思い、相談員が本人に電話をして確認する。

すると、

「これまでパートでしたが、正社員になることができました。そのお礼に寄付しようと思っていました。」

それを聞いたスタッフは嬉しさのあまり目から涙が…

これまでも楽ではない生活してきて、やっとの思いでの就職。それでも生活は厳しいはずなのに、感謝の思いで寄付してくれるとは、なんて純粋な子なんだと自分も感動した。

金額も〇〇万円と本人の生活水準より明らかに多い金額だ。

いらないよって言ったけど、気持ちなんでと受け取ることになった。

その後、きちんと事務所に挨拶にきてくれた。今の自分の生活と兄弟への想いなど語ってくれていた。自分も辛かっただろうに、他を思いやれる気持ちがあるのは彼の強さなんだろうなと思う。

うちらがサポートしたところは後押しだけだ。ほとんどは彼の努力と潜在的な力だと思っている。だから大丈夫。これからもやっていけるだろうから頑張ってな。

それと弟くん。
君も見てるだろうから伝えるよ。
社会は残酷で、生まれた瞬間に、ある程度人生が決まってしまっている部分はあるかもしれない。でも、それを乗り越えて、自分の力で少しでも人生を変えることはできる。
だから、お兄ちゃんを追っかけて頑張りなさい。応援してるよ〜。

さてさて、法人としては小さい金額だけと、彼にとっては大きい金額。
キャッシュフローですぐに飛んでしまうかもだけど、この金額はきっちり胸に刻みます。

さて誰の何にサポートしようか。(幸せの連鎖)

SMSCに寄付してくださる方は下記より寄付できます。
http://www.npo-smsc.jp/join

防犯パトロール犬という地域課題の解決策

2月15日に久しぶりにテレビを見て、良い取り組みを発見。

テレビはあまり見ないけど、あまり関心がないことも一方的に流れてくるメディアも必要なんだな。おかげで地元でもできそうな良い取り組みを発見できたよ。

地域性や地域課題は、場所によって様々なので地元でも取り入れられないかと思って調べてみた。


防犯パトロール犬ってなんだ?

防犯パトロール犬は、愛犬の散歩をしながら、地域の安全のための見守り活動を行うというもので、和歌山県に住む吉増さんが発案した活動とのことです。

散歩の時、犬には目立つそろいのバンダナをつける。(パトロール犬=バンダナ巻いてる。)
飼い主は、散歩をしながら、子どもたちに気を配ったり、声をかけたりするほか、不審なことに気づいたら、学校や警察に連絡を入れるという防犯活動を行っている。


なぜこのような活動が始まったか?

吉増さんが、山犬の子を保護したことが始まりだそう。「もか吉」(通称もか)
もかは、もともとは人嫌いだったが、愛情としつけによってセラピー犬へ成長する。

紀の川市で小学5年生の男の子が殺害された事件。吉増さんの子どもたちが通う福島小学校の校区でも、不審者情報が出回ることもあった。一方、登校時の子どもたちの交通安全など見守ってきた地域のボランティアは高齢化し、数も減っていく。吉増さんも、もかを連れて朝の通学路に立つようになった。この経験から、「犬を飼っている人は、必ず散歩に行く。それを地域の見守り活動に活用できないか」と考えるようになり、パトロール犬構想が生まれた。

YAHOO!ニュースより

愛犬の散歩が日課だったなか凄惨な事件が起こったことで、このパトロール犬構想が生まれたとのことだ。


小さなActionから大きな広がりへ。

アイデアに共感した自治会長を巻き込み、地元警察もこの活動を支援。パトロール犬も最初は7頭だったのが、80頭まで増えた。
パトロール犬を実施している地域では、子どもが知らない人に声をかけられるなどの不審者情報は、今のところ一件もないらしいね。素晴らしい。

この活動の凄いところは、取り組みが評価されて地域や警察が連携する事業になったこと、それに自治体も加わり、全市でできるように市役所も後押ししてくれることになったこと。
なかなか公的機関を動かすことは難しいからね。
とても評価されていたんだろうなと思う。

防犯という地域課題を解決するために、「犬の散歩×防犯」犬好きなら参加しやすい取り組みへと落とし込んだからこそ広がっていったんだろうと思う。

地域課題の改善は、住民のみんなが取り組みやすい形で、生活の日常の片隅にグットアイデアがあるのかもしれない。

「自分だってできるかもしれない。」と思わせてくれる良い事例なんじゃないかな。

しかも、この活動は市内全域だけには収まらず、他県にまで広がっているみたいだ。

ちなみにお隣の千葉県にも広がっている。
千葉県の「わんわんパトロール運動」(チイコミ)

もしかしてと茨城県で検索したらなかったので、まだやっているところはないんだろう。


茨城県こそこの取り組みを行うべきだ

茨城県はここ最近まで、犬の殺処分頭数が10年以上ワースト3位内だった。

そのため「県犬猫殺処分ゼロを目指すプロジェクト」として大幅予算増を計上し、啓発活動や対策を強化したことで、ワースト7位にまで減少した。
犬殺処分ワースト7位 茨城県、17年度(茨城新聞)

取り組み自体は評価できるだろうし減っているのは良いことだが、まだまだ改善しなくてはならないなと思っている。

見守り活動を行なってくれるボランティアさんの高齢化は目立って見えてきている。
稲敷でもそうだが、他市でも同じ状況じゃないだろうか?

そして茨城県は犬の殺処分数が多い。

活動を始めた吉増さんのように、保護犬を引き取って、地域の見守り活動(パトロール犬)をする人が増えれば、地域の防犯と犬の殺処分という県の課題はもっと改善していくかもしれない。

犬の殺処分の減少と地域の防犯。
この取り組みは、自分とこでもやっていきたいな〜と思う。

誰か一緒にやらないかい?